日別アーカイブ: 2019年11月28日

オリンパスOM-1Nのカメラ修理

今日は「フランスパンの日」だそうですよ。
トーストすると外側はカリカリで歯ごたえがあって
内側はモチモチで美味しいですよねぇ~
一番に思い浮かぶのはガーリックトーストかな。。。
バゲットをサンドイッチにして食べるのもいいですよねぇ。。。
日本で売られているフランスパンの多くは
食感が本家フランスよりモチモチしているそうです
そういえば昔、バゲットを丸々1本買って帰るのが
すごくオシャレだと思っていた時期があって
何度か買ってきたのですが
さすがに一人だと持てあましちゃうのですよねぇ(笑)
でもトーストしたてのフランスパンが無性に食べたくなってきました。
今度、買ってこようかな。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1N」のカメラ修理を行っています。
最初のOM-1(M-1)が発売されたのが1972年で
1Nの発売は1979年です。
改めてみると意外新しい(?)のですね。
基本的な構造はOM-1とほぼ変わりません。
7年後のモデルチェンジでも基本構造が変わらないということは
やはり最初の設計が非常に優れていたということですね。
目に見える変更はアクセサリーシュー4と専用フラッシュ使用時に
レディランプと発光確認ができるようになったことですが
これも今となっては大きな違いというほどではありません。
それよりも基本的な構造は変わりなくても
中身が意外と改善されていてそれまでのOM-1で
接触不良の多かった露出計SW部は全く違う構造になり
接眼レンズがフレームごと交換可能になったり
(それまではメーター基部と一体で交換が非常に困難)
整備性は非常に良くなっていると思います。

お預かりしているOM-1Nは
高速シャッターの精度が全く出ていない上に非常に不安定で
酷い場合には1/1000や1/500でシャッターが開ききらない現象がでています。
もちろんその場合、写真の端が黒くなってしまいます。
露出計も多少オーバー気味なものの動作してはいるのですが
これもたまに非常に不安定な動きを見せ
同じ明るさのものを見続けているのに
指針がフラフラと不安定に動いてしまいます。
シャッターは幕軸の汚れ及び底部三連ギア部の動作不良だと思われ
露出計は接点の汚れが原因かと思われます。
分解して隅々までしっかり清掃することで改善すると思われます。

写真にも露出計SW部が見えていますが
このあたりは「1N」になって大きく変わった部分です。
以前に分解歴のある個体なのは間違いないのですが
(巻上レバー化粧板に明らかに外した際のキズが。。。)
おそらくプリズムを交換しただけではないかと思われます。
幕軸や巻上部、ミラー駆動部、スローガバナー等々
稼動部分は全て清掃していきます。
それで現在の不具合はほぼ:解消されると思われます。
もちろんそうした上で細かな調整を最終的に行います。

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