日別アーカイブ: 2019年11月7日

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「鍋の日」だそうですよ。
もうお鍋の美味しい季節ですねぇ。。。
基本的には水炊きに鶏肉メインが好きですが
これからの季節は牡蠣をたっぷり入れるのが良いですね!
牡蠣は最初にどかっと入れるのではなく
食べるときにさっとくぐらせる程度が一番好みです。
後は必要に応じて白菜、椎茸、えのき、木綿豆腐、長ネギ。。。
何を入れても美味しいですよねぇ。。。
合わせるお酒は日本酒、それも純米酒で決まりです。
これがまた合うのですよねぇ。。。お互いの味をさらに引き立てます!
あぁ、もうたまりません、近日中に牡蠣鍋します。。。
絶対深酒になるから
翌日休みのときがいいかな。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
毎月コンスタントに修理依頼のある大人気の一眼レフです。
当時の一眼レフとしては驚異的に軽量コンパクトな一眼レフです。
一眼レフだとどうしてもコンパクトカメラに比べると
持ち運びに不便な部分があり
やはり軽さと重さは大きな要素になってきますね。
特に当時より今のほうが軽さ・大きさは重視されるような気がします。
当時は「大きくてしっかりできたカメラが良いカメラ」と
いう部分が重視されていたような気もします。
(もちろんそれも当てはまる部分はあります)
交換レンズにしてもOMマウントのズイコーレンズは
コンパクトなものも多くこれも魅力のひとつですね。

お預かりしているOM-1は初期のモデルです。
M-1と同様にフィルム室にスタッドが4本あるタイプです。
巻上レバーこそM-1のものとは異なりますが
他は上カバー以外はほぼM-1と同様の時期のものです。
心配されるのはプリズム腐食ですが
かなり以前のことだとは思われますが
腐食の原因たるプリズム部のモルトは交換されています。
。。。とはいえ、もちろん劣化はしていて
このまままた交換しないとプリズム腐食の原因となってしまいます。
プリズム自体は最初のモルトでできたと思われる
外側塗装部分の腐食がわずかに確認できますが
内側蒸着には全く問題はなく良好な状態です。
他は一通り動作はしているのですが
やはり問題はいくつか散見されます。
まずはシャッターですが1/1000、1/500は開きません。
1/250でようやく開きますが1/2000くらいでおまけに
視野両端の露光差がかなりあります。
先幕の動きが遅く後幕に追いつかれてしまう状態です。
巻上のフィーリングもあまりよろしくなく妙な重さを感じます。
露出計は動作してはいるのですが不安定な上に大幅にアンダーです。
今回はご依頼者様とのお話で
使用電池は1.5Vで、それに合わせて露出計も合わせましょうと
いうことになっているのですが
本来の1.3Vでも2段少々アンダー目で
試しに1.5Vで計測してみると4段アンダーになってしまいました。
かなり大幅な調整が必要です。

露出計不安定の原因は電池室端子裏側のハンダ不良と
SW部の接触不良でした。
電池端子は中期OM-1に見られる樹脂ネジ留めではなく
通常のネジに絶縁体を挟んであるタイプです。
電池室~SW部までのリード線も念のため交換していきます。
トラブルはいろいろと抱えていますが
どれもよくある問題ばかりなので通常の整備で全て対応できます。
快適に気持ちよく使えるOM-1になりそうです。
ご依頼者様にも本来のOM-1の気持ちよさを
是非楽しんでいただきたいものです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。