日別アーカイブ: 2021年5月15日

ミノルタハイマチック7のカメラ修理

今日は「ヨーグルトの日」で「水分補給の日」ですよ
GW過ぎると一気に蒸し暑くなってきますからね
水分補給ももちろん大事ですし
ヨーグルトはいくら食べても(まぁ限度はあるでしょうが)
身体によいことばかりですからね
私みたいに蜂蜜かけすぎると問題ありますが
毎朝、牛乳かヨーグルトは必ず取るようにしています。
それにしても…50歳過ぎてから
毎年のように身体に何らかのトラブルが
発生するのですが
やはり人間の身体の本来の耐用年数って50年程度なんでしょうねぇ
事実、医学の発達する前はこのくらいが寿命だったそうですし…
まぁ、突然何が起こってもおかしくない状態ではあると思うので
無理はせずに万全ではない身体と付き合っていくしかないですね
ヨーグルトと水分補給の話のはずなのに
暗い話になってしまいました(苦笑)
何にしても身体を作るのは口から入れる食物ですからね
そこはしっかり注意して毎日摂取したいと思います。

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック7」のカメラ修理を行っています。
1961年末に発売されたハイマチックとしては2代目のカメラです。
輸出を非常に意識した初代にハイマチックに比べると
シャッターボタンの位置から外観のデザイン
マニュアル露出可能になった機能面、露出計の受光体はCdSで
ファインダー内指針はLV表示。。。と
あらゆる部分で大きくモデルチェンジされました
このハイマチック7が基本となり
初期の「11」までのハイマチックは基本的にこの「7」がベースとなります。
ところで何故、2代目なのに「7」なのかというと
ここでも何度か書きましたが
初代ハイマチックのOEM提供商品「アンスコオートセット」が
マーキュリーアトラス6号(コールサイン「フレンドシップ7」)に搭載されて
初めて宇宙に飛んだカメラとなったことを記念して
「7」のネーミングになったのだそうです。
これ以降、ミノルタカメラにおいて「7」のモデル名は
特殊な位置づけになっていると思います。
(SR-7、X-7、X-700、α7、等々)

お預かりしている「ハイマチック7」は
まず電池室に大量の緑青が発生していて
とても通電するとは思えない状況です。
当然ながら露出計は電池を入れても全く動きません。
さらにマニュアル時にはよいのですが
露出計指針の位置によってより小さな力で駆動する
オート時には絞り羽根がうまく連動できません。
(粘り気味で小さなバネ力では上手く動かない)
さらに巻上レバーは巻上時に固まってしまい
元に位置に戻ってきません。
結構な力でレバーを引っ張って何とか元の位置に戻せる…という状態です。
レンズの状態はそれほど悪くはありませんが
ファインダーはかなりカビや曇りが見られます。
完全にクリアな状態にはならないとは思われますが
できる限りの清掃で実用上問題ないレベルにはしたいと思います。

電池室の緑青はほぼ落とせましたが
電池室マイナス側の端子及びリード線は
完全に腐食してアウトでした。
端子は細工して復活させリード線は交換で対応いたします。
巻上部はかなり固着気味でしたがこれも根気よく
清掃して問題なく動作する世になっています。
露出計はあやはりCdSの劣化もありできる限りの調整ですが
ネガフィルムで使う分には問題ない精度に整えることができました。
レンズ固定式としては少々大柄なカメラですが
その分、設計には余裕があり
整備性も非常に良いカメラです。
ミノルタのカメラらしく使い心地も良いカメラなので
是非、ご依頼者様には万全な状態で
ハイマチック7での撮影をお楽しみいただきたいと思います。

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