日別アーカイブ: 2025年3月12日

コニカC35のカメラ修理

今日は「サイフの日」らしいですよ。
買い換え需要の多い時期である3月に
サイフ売り場の活性化を図ることが目的で
日付には「サ(3)イ(1)フ(2)」と読む
語呂合わせの意味もあるそうです。
そっか…何かと年度替わりで環境が変わるから
サイフを一新する季節なのですね。
毎日必ず手にするものですから
使い心地の良いものがいいですよね。
私は高級ブランドの財布等には
もう今は興味ありませんが
会社員時代はいろいろ気を使って選んでいた記憶がありますねぇ…
ちなみに今使っているのは中学校の頃に
憧れて欲しかったけど買えなかった
某ブランドの革財布を使っています。
中学生の頃に欲しかったようなブランドなので
高いモノではないのですが満足感はなかなかです、
そして意外と質感や使い心地が良くてかなり気に入っています。
でも淡い色のモノを選んでしまったので
結構汚れが目立つ…まぁこれも風合いか…
サイフに限らずお気に入りのモノを使い込むのは
やはり気持ち良いですね。

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「じゃーに~コニカ」の愛称で大ヒットしたカメラです。
その愛称通りに旅行等に持っていくにも
非常に便利なコンパクトなカメラです。
露出もプログラムオート専用で
カメラの知識がさほどなくても簡単に撮れるようになっています。
それでもしっかり距離計は搭載していて
ピント合わせはキチンと合わせることができるところが良いですね。
搭載されるレンズはヘキサノン38mmF2.8で
暗所や光量不足を考慮した大口径ではなく
あくまでもコンパクトさを優先したレンズです。
設計に無理のないレンズなので非常に良い写りをします。
露出は先述したようにプログラムオート専用で
CdS使用の露出計に連動します。
シンプルにシャッターロック等も省略されているので
電池がなくても光量不足でもシャッターは切れます。
個人的にはフィルムの性能に頼って無理やりにでも
切りたい場面等でも切ることができるので
余計なシャッターロックはないほうが好みです。
でも写真の知識がないと電池切れや光量不足に気づかずに
真っ暗だったり真っ白な写真を量産する可能性もあるので
ここは一長一短かもしれません。
いずれにしても使いやすくて非常に良いカメラです。
このカメラの大ヒットに触発されて
各メーカーのレンズ一体型カメラの小型化が一気に進みました。

お預かりしている「C35」はよくある電池室の腐食等はなく
露出計も精度はともかくとしても動作はしています。
シャッターは最初は正常に動作しているかと思ったのですが
若干の粘りがあるようで動作が不安定です。
一番問題なのはファインダーで
距離計二重像が全く見えません。
加えて何かファインダー内に部品が転がっているようで
ファインダーの視野を隠してしまっています。
詳しくは開けてみないとわからない状況です。

ファインダーの中は二重像を反射するミラーと
ブライトフレームを反射するミラー、両方共が
外れてファインダー内に転がっている状況でした。
再接着することもそうですが
その後の調整にも細かい作業が必要です。
それ以外の部分も一通りの整備を行っていきます。
コンスタントに整備を行っているカメラなので
内部の詳細はわかっていますが
非常に整備性の良いカメラです。
コンパクトにまとめられてはいますが
機能もシンプルなので内部には意外と余裕がありますね。

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