日別アーカイブ: 2025年10月10日

オリンパスOM-1のカメラ修理

10月10日といえば
世代的にやはり「体育の日」とイメージしてしまいます(苦笑)
そして「秋の大運動会」の日…と連想します。
小学校の頃、本番の1ヶ月以上前から
やたらと入場行進や開閉会式の練習を何度もやるんですよねぇ
あれがめんどくさくてイヤでイヤで…(笑
いまだに悪いイメージ残っています…
でも運動会当日は1日中楽しいのです(笑
次の日は代休だったし…
まぁ旧「体育の日」はさておき
10月10日は「お好み焼きの日」ですね。
広島県広島市西区に本社を置き
お好み焼きの代表的なメーカーとして
「お好みソース」などを製造・販売する
オタフクソース株式会社が制定しています。
お好み焼きを鉄板で焼く音「ジュージュー」を
「1010」と読む語呂合わせからです。
広島帰るたびになんだかんだ一度はお好み焼き食べに行きますね。
ちなみに私は圧倒的「そば派」です。
ソースたっぷりかけてヘラで熱々を食べるのがたまらないです。
そしてめちゃくちゃビールに合うのです。
書いているだけでお好み焼きの口になってしまいます。
また年末に広島帰ったら必ず食べに行きます!

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
元祖「軽量コンパクトな一眼レフ」ですね。
機械制御で…という縛りをつけると
現在でも軽量コンパクト部門を代表するカメラです。
1972年発売のカメラです。
(発売当初のモデル名は「M-1」)
レンズ一体型のカメラでもハーフカメラでも
より軽量コンパクトに…というのがオリンパス機の特徴ですが
35mm一眼レフ機でもその思想を具現化しています。
特にこの時代の一眼レフは大柄で重いものばかりでしたし
加えてミラーショックやその作動音が大きいものが多かったのです。
OM-1は他メーカーの一眼レフの構造とは
かなり異なるアプローチで設計開発され
当時の他メーカー機とは異次元の小ささでOM-1を発売しました。
さらに特筆すべきはその作動音の小ささです。
ミラー駆動部にも工夫が凝らしてあり
この時代の一眼レフ(特に中級機以下)特有の
大きなミラー音やミラーショックがありません。
それどころかシャッター音は非常に上質で耳障りの良い音です。
そんな特徴もあり「OM-1」は現在でも人気の一眼レフです。
当店でも非常に整備以来の多いカメラです。

お預かりしている「OM-1」は
長らく使われてはいないようですが
保管状態も良く外観も非常にキレイです。
精度はともかくとしても一通りの動作は行えます。
ただし…定番のプリズム腐食が酷く
ファインダー視野下部1/3はモヤモヤだらけで
とてもファインダーを凝視する気にはならない状態です。
いつも書きますがこれの原因は
プリズムと接眼レンズの遮光のために貼られている
モルトプレーンの加水分解を起因とする
プリズム蒸着剥がれです。

ちょっと画像上ではわかりにくいですが
シンクロ端子を支えるステーの下に
ボロボロに劣化したモルトが
挟み込まれているのが写っています。
ここだけではなく他にも使われている内部モルト
そしてフィルム室やミラー受け部のモルト
全て同様に劣化で全滅です。
遮光材として非常に優れたモルトですが
あくまでも消耗品なので定期的に交換しないと
こんなふうになってしまいます。
劣化したモルトはいろいろなトラブルの原因になります。
プリズムは中古良品と交換で対処します。
他、シャッターや露出計の精度に問題を抱えているので
全体の整備一式を行っていきます。

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