ニコンFのカメラ修理

今日は「〒(郵便番号)マークの日」だそうですよ。
。。。といっても1887年のこの日に制定されたのは
逓信賞の「テイ」に合わせて「丁」に制定されたとのことです。
しかしながら万国共通の通信料不足を表す「T」マークと似通って紛らわしいため
カタカナの「テ」を図案化した「〒」マークに14日後に正式に決まったようです。
日頃よく使う〒マークですが由来を初めて知りました(^^;)

さてさて

今日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
ちょっとヒサビサの登場ですね。
この時代の一眼レフの正に頂点に立つモデルです。
何があってもシャッターが切れるようにというプロの要望に応えるため
非常に堅牢に造られているカメラです。
ちょっと大きくて重いですが
この堅牢性と引き換えだと思えば十分納得できると思います。

今回お預かりしたのは比較的数の少ないブラックボディのFです。
おそらくかなり長い間、未整備で眠っていた時間も長かったものと思われます。
それでもさすがはニコンFでシャッターはとりあえず切れます。
しかしながら経過年月による古い油や汚れの固着の影響をかなり受けているようで
1/1000を測定してみると、1/125~1/250しか出ていない状況です。
スローシャッターもガバナ固着によりシャッターが開きっぱなしになります。

機械として壊れているわけではないので
きっちり分解整備を行って調整してやれば
何事もなかったかのように動作するようになると思われます。

特にニコンFは部品ひとつひとつがオーバークオリティ気味に
丈夫なため、部品の変形等によるトラブルも少ない機種です。

これからさらに分解を進めて
動くべきところをストレスなく動くように整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。