キヤノンⅣsbのカメラ修理

今日は2月9日ということで
語呂合わせの記念日の多い日です。
「肉の日」、「服の日」、「風の日」、「福の日」。。。。
加えて手塚治虫先生の命日でもあることから「漫画の日」でもあるのですね。
お気に入りの革ジャン(服)を着てバイクに乗って風を感じ
(今、バイク持ってませんが)良い肉を食べて
漫画を読み漁る。。。なんて1日が過ごせたら幸せ(福)ですねぇ(笑)

さてさて

今日は「キヤノンⅣsb」のカメラ修理を行っています。
数あるキヤノンのバルナックタイプのカメラの中でも
評価が高く今でも非常に人気のあるモデルです。
キヤノンお得意の変倍ファインダーを搭載し
X接点、1/1000も装備する当時の最高級機です。
個人的にもかなり好きなカメラのひとつです。

バルナックタイプのカメラとなると
まず一番最初に気になるのはシャッター幕の状態です。
未整備の個体だと大抵の場合が幕が劣化及び硬化していて
幕交換が前提となることがほとんどなのですが
今回のⅣsbは劣化が全くないわけではないのですが
硬化もほとんどなく、現状の幕のままで大丈夫そうです。
もしかしたら過去に(といっても随分昔だと思われますが)
一度交換を行っている個体かもしれません。

最大の問題はファインダーのクモリが酷く
二重像がほとんど認識できないほどです。
清掃では取れないクモリも実際は多いのですが
今回は何とかなりそうです。
加えてスローシャッターが全てバルブになってしまいます。
どういう意味かというと
例えば1秒のシャッタースピードだと
レリーズボタンを押すとバルブになり
レリーズを離した瞬間にスローガバナが作動し
1秒後にシャッターが閉じる。。。といった状態です。
おそらく幕軸の動きが悪いためにこういう症状になっているものと思われます。

このタイプのカメラはまずこの状態にしないと
まともにシャッタースピード計測すらできません。
ということで現状で計測してみると
やはり先幕の動きがかなり悪いようで
1/1000は全く開かず
1/500も1/3しか開きません。
これからさらに分解を進めてシャッター周りから
各部点検整備一式に取り掛かります。

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