ニコンFEのカメラ修理

今日は「ハイジの日」だそうですよ。
もちろん「アルプスの少女ハイジ」のことですね。
今でも某CMとかで結構見かけますよね。
最初にテレビで放映されたのは
1974年なのですね。
ドンピシャの世代だからもちろん見ていました。
ばあさんやじいさんが他のアニメ見ていると
あまり良い顔をしないのに
ハイジは見ていても何も言われなかったなぁ(笑)
私もアルムの山小屋でしばらく暮らしてみたいなぁ。。。
きっと真夏でも涼しいですよ~

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
適度な大きさで非常に使いやすい
中級一眼レフですね。
つい先日もFEの修理を紹介しましたが
修理依頼も非常に多いカメラです。
コパルの縦走りシャッターユニットを電子制御で駆動します。
ただし、M90(1/90)とBは機械式で動作し
電池がなくてもとりあえずシャッターが切れるのは
ニコンらしいですね。
長時間露光をする方であれば「B(バルブ)」で
電池を消費しないというのは結構大事な点だったりします。
他のカメラで「B」も電子制御でシャッターが開いている間ずっと
マグネットに電気を消費していると意外と電池は早く消耗してしまいます。
通常の撮影でも非常にわかりやすいファインダー情報で
絞り優先AE時はもちろんマニュアル機としても
非常に使いやすいカメラです。

お預かりしている「FE」はちょっと困った問題を抱えていて
電子制御で動作するシャッタースピード全てが
シャッターは切れるのですがシャッター幕が全く開いていません。
1秒とかのスローシャッターでも同様です。
電源が入っていないのであればミラーアップだけして
シャッターは切れないはずなのですが
電源は供給されているようです。
反対に電池を外しても同じようにシャッターは切れてしまいます。
(シャッター幕はやはり開いてはいない)
露出計もバッテリーチェックも動作しています。
電子基板内の異常だと修理不能の可能性が高いのですが
いろいろ試しているとM90でも頻繁にミラーアップしてしまうようです。
この段階では断言できませんが
電子制御の異常ではなくてシャッターユニットに問題がありそうな気がします。

とりあえずこの状態でテスターでいろいろチェックしながら
原因が機械的なものなのか電子制御部分なのかを
確認している状況です。
で、結論としてはシャッターユニットに機械的問題があると判断しました。
この後でミラーボックスを分離し、動作チェックをしてみると
まず、羽根駆動部分の動きが非常に悪いことと
シャッタースピード切替部(電子制御、M90、B)の
動作不良が判明しました。
。。。。と書くと簡単ですが。。。。
実はここまで判明するまでに非常に時間がかかってしまいました。
まぁ、これも勉強ですね。あまりないパターンでのトラブルでしたが
次回、同じようなことがあれば今度は素早く対処できそうです。

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