ミノルタハイマチック11のカメラ修理

今日は「のど自慢の日」だそうですよ。
1946年(昭和21年)のこの日、
NHKラジオの「のど自慢素人音楽会」が始まったことを記念して
日本放送協会(NHK)が制定したのだそうです。
現在でもテレビで放送されている
「NHKのど自慢」の前身番組ですね。
今日は日曜日なので今日もお昼に放送されているのでしょうね
子供の頃、じいさんばあさんがよく見ていたので
何だか懐かしい気持ちになります。
これに関連して今日は「カラオケの日」でもあるらしいです。
お正月に久しぶりに幼馴染とカラオケにも行きましたが
最近、すっかり行く頻度が下がってしまいました。
数年前には毎週4~8時間くらいは「ひとりカラオケ」に行っていたのですが。。。
思い切り好きな歌を大きな声でめいっぱい歌うのは
ストレス発散になっていいですよねぇ。。。
時間作ってまた行ってきます!

さてさて

本日は「ミノルタハイマチック11」のカメラ修理を行っています。
ミノルタはレンズ固定式のコンパクトカメラも
数多く生産していますが1960年代~70年代を
代表するミノルタコンパクトカメラといえば
やはりハイマチックシリーズとなると思います。
(他にもAシリーズ、ユニオマット系、ミノルチナシリーズ等々
魅力的なミノルタコンパクトカメラはたくさんありますが。。。)
60年代のハイマチックシリーズはコンパクトカメラとはいえ
この時代ならではの大柄なボディで
キャノネットやエレクトロ35がライバルとなり
70年代以降のハイマチックは一気に小型化が進み
コニカC35等の軽量コンパクトなカメラがライバルとなります。
今回のハイマチック11は1969年の発売です。
初代→7→11と続いた初代からの流れを汲むモデルで
末尾に数字をモデル名にしたハイマチックとしては
最後のモデルとなります。
(これ以降はハイマチックC、E、F等アルファベットとなります)
レンズはロッコールPF45mmF1.7を搭載し
シャッターユニットはセイコーALAを採用しています。
露出はシャッタースピード優先AEとプログラムAEが
選択して使えます。

お預かりしている「ハイマチック11」は状態としては
比較的良い状況で一通り動作はしています。
しかしながらレンズのカビ・クモリが少々酷く
このタイプのシャッタースピード優先AEによく見られる
絞り羽根の粘りが見られます。
キヤノネット等もそうですが
絞り羽根は非常に小さな力でレリーズ時に
露出計と連動して適正な大きさまで絞ります。
ここに少しでも粘りがあるとオート時の絞りが
全く適正な大きさにならなくなり
露出がしっちゃかめっちゃかになってしまいます。
もちろんシャッター羽根と合わせて清掃整備を行います。

この時代のミノルタのレンズは後玉ユニット前面
(絞り羽根の直後)のコーティングが傷んでいることが多く
今回のハイマチック11もそのためのクモリでした
完全には除去できませんでしたが
できる限りの清掃でお預かり時と比べると
見違えるほどクリアになっています。
もちろん通常の撮影ではほとんど影響ないと思われます。
ファインダー清掃、露出計オート調整と合わせて
各部点検整備一式を行っていきます。

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