今日は「アルプスの少女ハイジの日(ハイジの日)」だそうですよ。
「ハ(8)イ(1)ジ(2)」と読む語呂合わせからですね。
結構世代ドンピシャで子供の頃、夢中で観てました。
日本でのテレビアニメの放映は
1974(昭和49)年の1月6日~12月29日に放送されています。全52話。
私が5歳になる年ですねぇ…
じいさんばあさんもこれは一緒になって観てました。
さすがに細かいストーリーはもはやうろ覚えですが…
配信とかでオリジナル版観られるのですよね。
子供の頃に見たアニメとかで観たいもの結構あるのだけど
配信サービス加入してみようかな…
でも意外と腰据えて見るような時間ないのですよねぇ(苦笑)
そういえばハイジに出てくるチーズとか白パンとかが
めちゃくちゃ美味しそうに見えて
とにかく食べてみたかったのを強烈に覚えています。
実際、当時はチーズってあまり好きではなかったのですが…(笑
もちろん今では大好きですよ。
こうして考えているといろいろ関連してズルズルと
関係ない当時のいろんなことまで思い出します。
たまにはこうして記憶の引き出しを開けてやることは大切ですね。
さてさて
本日は「フジカST801」のカメラ修理を行っています。
1972年発売のカメラです。
フジカSTシリーズは最初の「ST701」は
通常のM42ねじ込みマウントだったのですが
シリーズ2機種目となるこの「ST801」で
開放測光を実現するため
レンズ側に位置決め用のピンと絞り伝達用の爪を追加し
ボディ側に位置決め用ピン受け部と
絞り値伝達用リングを搭載した
「フジカSTマウント」へと変更されます。
ただしベースがM42マウントであることに変わりはないので
絞り込み測光でもよければ
従来のM42マウントレンズも装着可能です。
ただしレンズ側は位置決め用のピンや絞りの爪が
ボディ干渉する恐れもあるので
STマウントのレンズを通常のM42マウントボディに使うのは
避けておいたほうが無難かと思われます。
お預かりしている「ST801」は巻上に問題を抱えていて
頻繁にコマかぶりを起こします。
巻上時の動作をよくよく確認してみると
巻上時にスプロケットが少し逆転して戻ってしまうようです。
巻上機構部を分解して確認してみたところ
スプロケット上の歯車にかかる逆回転防止用の爪が
摩耗のためうまくかからず逆回転を起こしてしまうようです。
フジカSTシリーズの巻上は比較的トラブルの多い部分で
元々の歯車の嚙み合わせが妙に浅く
経年の摩耗で滑りやすいのですね。
元々の価格がお求めやすいのでコストの関係上
仕方がない部分も多いのですが
比較的華奢な部分の多いカメラです。
布幕横走で1/2000を実現し、当時としてはまだめずらしい
LED式の露出計を装備し
機能的にはかなり優れたスペックを持つカメラなのですが…
もちろん現行モデルだった頃は
そんな問題はあまりなかったでしょうし
もしあっても新品部品交換で対応できたので
非常にコストパフォーマンスに優れたカメラだったと思います。
さすがに登場から50年以上経過すると
いろいろな問題を抱えてしまう個体が多いかと思います。
結局、滑っていた逆転防止用の爪を再加工して
問題なく動作する状態にして再取付及び調整を行い
巻上は全く問題なくしっかり動作できるようになりました。
シャッターも高速シャッターでの精度不良や
動きの悪い分は当然のごとくありましたが
こちらも整備調整を行い申し分ない精度を確保しています。
露出計も開放測光・絞り込み測光、それぞれ問題ございません。
実際に操作してみると非常に軽快で
小気味よい動きとシャッター音を聞かせてくれる状態になりました。
ご依頼者様はST801をかなり気に入って使っていた方なので
本来の小気味よい使い心地になったこのST801で
存分に楽しんでいただければと思います。
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