日別アーカイブ: 2018年6月25日

ニコンFEのカメラ修理

今日は記念日関係は少ないのですが。。。
1978年6月25日に「サザンオールスターズ」が
「勝手にシンドバッド」でデビューしていますね。
当時9歳でベストテンとかも見始めていた頃だったから
サザンの初期はよく覚えていますしよく聴いていました。
小学校高学年から中学生になる頃には
アルバムも何枚か買いましたねぇ。。。(もちろんレコードです)
でもサザンくらい有名なバンドだと今になっても
昔の曲がよく流れていたりするので昔の曲を聴いても
「あぁ~懐かしい!」って感じにはなりませんね。
シングルではなくてアルバム曲聴いたりするとまた違うかな(笑)

さてさて

今日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
一昨日もFEの修理をやりましたね。
やはり修理依頼が多いカメラです。
おまけに今回、修理するトラブルは
先日と全く同じ、巻き上げても巻き上がった瞬間に
シャッターが下りてしまうという症状です。
先日も書きましたが巻き上げると一緒に
ミラーもアップしてしまい、ミラーがアップしているため
シャッターのチャージロックは解除されたままなので
巻き上がった瞬間にシャッターは元の位置に戻ってしまうのです。
少しカメラの構造に詳しい方ならとっくにご存知だと思いますが
一眼レフカメラの場合はどのカメラでも
基本的には下記のように動作していきます。

1.巻上レバーでフィルムを巻き上げると同時に
ミラーを跳ね上げるバネをチャージし
シャッター幕(羽根)をチャージする
2.レリーズボタンを押す
3.レリーズボタンから連携してミラーが跳ね上がる
4.ミラーが上がりきったところで
シャッター先幕を押さえているカギを解除する
5.先幕が走り始め
シャッタースピード設定により適切なタイミングで
後幕を押さえているカギを解除する
6.後幕が走りきったところで
ミラーダウンレバーを蹴りミラーダウンする

言葉で書くとわかりにくいですね(汗)
で、今回の場合はミラーチャージがロックされていないので
巻き上げた瞬間にいきなり「3.」の状態になっているわけです。

丸で囲った部分がミラーチャージをしたときに
一緒にミラーが上がってしまわないように
押さえつけておく部品ですが
ここがピンセットで強く押してやっと動くくらいに
固着していました。
小さなキックバネで動く部品なので
軽やかに動く状態でないと今回のような症状になってしまいます。
FE/FM系で比較的多いトラブルですね。

シャッタースピード、オート等々にもズレが見られ
他にも動きの悪い箇所もございましたので
シャッターユニット、ミラー駆動部、巻上部等々
整備を行い組みあがったところです。
少し時間をおいて新しい油が馴染んだ頃に
もう一度、最終調整を行います。
FEにパンケーキタイプのAi-s50mmF1.8は
なかなか似合いますね。

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