今日は「宇宙の日」だそうですよ。
1992(平成4)年に制定されています。
1992年は世界中が協力して宇宙や地球環境について考えようという
「国際宇宙年」でした。
これをきっかけに記念日が制定され
日付は一般公募で決められたそうです。
加えて1992年のこの日、宇宙飛行士・毛利衛さんが
日本人として初めてアメリカ航空宇宙局(NASA)の
スペースシャトル・エンデバーに搭乗し宇宙へ飛び立ちました。
また、「1992」年の「92」が「きゅうじゅうに」であり
「9月12日」の数字を並べた「912」が「きゅうじゅうに」と読めることも
選定理由となったそうです。
夜空を見上げるのは好きですが「宇宙」となると膨大ですねぇ
地上での生活でめいっぱいでとても考えが回りません(笑
でもこれから秋に向かって空気が澄んでくると
星空がキレイに見える季節がやってきますね。
少し肌寒い中で瞬く星々を眺めるのは良い気分転換になると思います。
たまには満天の星空が見える空気が澄んで夜が暗いところへ
いってみたいものですねぇ
さてさて
本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のカメラです。
電子制御シャッター搭載の中級機です。
当時のキャッチフレーズは「シンプル・ニコン」です。
機械制御シャッター搭載の「FM」と姉妹機とも言え
以前のニコマートFT系・EL系の時代と同じような関係性です。
でも内部的には機械部分にも意外に共用部品は少ないです。
電子シャッター制御機ですが電池がなくても動作する
「B」と「M90」(1/90)を備えています。
こういうところがこの当時のニコンらしい生真面目さです。
絞り優先オートを備える上、マニュアル機としても
非常に使いやすいカメラです。
ファインダー内情報で設定SSや設定絞りを確認することもでき
使い方にもよりますが個人的には
非常に便利で見えやすいファインダーだと思っています。
外観も適度にコンパクトで端正なデザインです。
開放測光ではなくなってしまいますが
ボディ側の連動爪を倒すことにより
一世代前の非Aiレンズを装着することも可能です。
お預かりしている「FE」はずいぶん長い間使われずに
しまい込まれていたものと思われます。
フィルム室のモルトは当然ながら全滅で
内部に使われているモルトも同様の状態かと思われます。
電池は抜いて保管していたと思われ電池室はキレイで
電池を入れると露出計は動作します。
たださすがに接点や配線の劣化もあってか
多少挙動が不安定でこれもあってオートの制御も不安定です。
シャッターも全速動作しますがやはり金属幕の汚れもあってか
高速域では精度が出ていません。
実際に撮影に使用するためにはやはり整備が必要な状況です。
電子制御機ということもあり
分解整備は多少ややこしい部分はありますが
この類のカメラとしては整備性は非常に良好です。
機械的にも電気的にも細かく調整が可能なようになっており
後から分解整備することを前提とした造りになっています。
このあたりはさすがですね。
心配される電子回路もかなり丈夫な方で
トラブルが出ると修理不能になることもありますが
そもそもトラブルは起きにくいと思います。
ただ不用意な分解等で短絡させたりフレキを傷めると
簡単に修理不能になってしまうので
やはり手を入れる際は非常に慎重に行う必要があります。
「FE」は修理依頼の多いカメラなので
中身は見慣れた光景ですが
油断せずに集中して作業を行っていきます。
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