日別アーカイブ: 2018年6月10日

ワゴーフレックスのカメラ修理

今日、6月10日は「時の記念日」ですね!
この記念日、何故か子供の頃から知っているのですよね。
何かで習ったのかなぁ。。。
他にも今日は「路面電車の日」、「ミルクキャラメルの日」
うーん、何だか子供の頃に身近だったものが並びますね。
森永ミルクキャラメル舐めながら
広島の路面電車(チンチン電車って呼んでいました)を
撮りに行きたいですねぇ。。。

さてさて

本日は「ワゴーフレックス」のカメラ修理を行っています。
ワゴーフレックスと聞いてすぐにピンと来る方は
相当二眼レフに詳しい方なのではないかと思います。
写真用品販売でメジャーだった「ワルツ商会」が
発売した二眼レフです。
資料がちょっと少ないのですが1952年発売だと思われます。
後の「ワルツフレックス」の前身モデルとなります。
「ワルツフレックス」だとご存知の方も多いとは思います。

この時代は二眼レフブームで
二眼レフを作っていたメーカーが非常に多く
いわゆる「四畳半メーカー」なんていう小さなメーカーも
たくさん存在しました。
ワゴーフレックスはちょうどそんな時代に作られたカメラです。
シャッターユニットはコパル製で最高速は1/200
レンズは日東光学のコミナー7.5cmF3.5を搭載します。
ズイコーレンズやズノーを搭載したモデルもあるようです。

お預かりしているワゴーフレックスは
捨てられそうになっているところをご依頼者様が救出したそうです。
年式を考えると外観のコンディションはまずまずですが
やはり現状では色々と問題が発生しています。

まず、ワゴーフレックスでは多いトラブルらしいのですが
強烈にレンズボードの繰り出し部が固着しています。
おそらく固着した状態で無理に回したのだと思われますが
ピントリングは留めネジが効かなくなって空回りしています。
これがちょっと半端ではないほどの固着で
とりあえず動作する状態になるまで
かなり時間を必要としました。
加えて、巻上軸も強烈に固着しており
ここも無理に回しているため巻上ノブが一部破損してしまっています。
さらにシャッター、絞り羽根も固着気味で粘りが見られます。
スローガバナも固着気味ですね。
動作する部分は全て何らかの問題がある状況です。

ミラーはもちろん交換いたします。
まずはレンズボード繰り出し軸が
スムーズに動くように整備していきます。
それからレンズ、シャッターユニットを取り外して
それぞれ整備していきます。
最後はファインダー部の清掃です。
まだ途中経過ですが何とか気持ちよく使える状態に
戻すことができそうです。

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