ニコンEMのカメラ修理

今日は「図鑑の日」なのだそうですよ
図鑑かぁ。。。子供の頃には毎日ボロボロになるまで
眺めていたなぁ。。。
確か12冊セットの図鑑が合って
乗り物だったり昆虫だったり動物だったり
天体だったり色んな分野のものがセットになっていて
何かしら引っ張り出してみていた気がします。
あまりにもボロボロになったものだから
動物とか昆虫とかの図鑑は
別のものを買い足したのをよく覚えています。
セット物の図鑑が一番ベースとしてよく使うのですが
それ以外にも「鉄道図鑑」とか
「スーパーカー図鑑」とか狭いジャンルに特化した
比較的お安い図鑑が本屋さんにはたくさんあって
結構買ってもらった記憶があります。
そういうのを与えておくと数日はおとなしく見ているからかな(笑)
図鑑とはまた違いますが百科事典も
よく引っ張り出していろいろ調べてたなぁ。。。
あれ重くてかさばるのですよね。
確か大人になってから処分するのが大変だった記憶が。。。(苦笑)
今ならタブレット一つですみますものねぇ。。。
便利で良い時代になったものだ。。。

さてさて

本日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
確か1週間くらい前にもEMの修理やりましたねぇ
ニコンらしからぬ軽量コンパクトでおしゃれなエントリー機です。
現在でも人気の高いモデルですが
国内発売当初はそれまでのニコンの「質実剛健」なイメージが
ちょっと邪魔をしたのか「ニコンの入門機?うーん。。」といった感じで
イマイチ市場の反応は良くなかったようなのです。
それで続くFGではAE専用機ではなく
載せられるだけの機能を満載し
何でもできるカメラに仕立て上げたらしいのです。
特にこの頃のニコンのユーザー層は保守的な方が多そうですしね
これまでの路線と異なるモデルには
眉をひそめてしまう方も多かったのかもしれません。
1980年に国内デビューですが
その前年の1979年には先行して輸出版が発売開始されていました。
海外ではなかなか好調な滑り出しだったようです。
で、今回のEMはおそらくその輸出版です。
中身はほとんど国内版と変わりませんが
外装パーツは意外と異なる点があるようです。

写真ではわかりにくいのですが
貼り革の素材とデザインが異なります。
国内仕様のような本革チックなビニックスレザーではなく
もっといかにも樹脂っぽい貼り革です。
逆光用露出計補正ボタンとバッテリーチェックボタンが
青色のボタンです。
レンズロック解除ボタンにメッキの縁取りがありません
見た目にはそのくらいでしょうか。。。
聞いた話だと上下カバーの塗装も異なるようで
国内仕様だと外側の塗装が剥がれると
真鍮のような地金が見えるように下地処理がされているそうなのですが
(AE-1あたりが始めた日本産ならではの処理ですよね)
輸出版は単純に外装塗装がされているだけなのだそうです。
中身は基本的には国内版前期モデルと変わりません。

お預かりのこのEMはまず露出計が動作したりしなかったりです。
巻上部のSWの接触不良かと思われます。
露出計が動いているときも値が明らかにおかしかったりしたので
何だか不思議な感じだな。。。と思っていたら
Ai連動リングのテンションがほとんどかかっておらず
爪が押されると押されたままで戻ってこなくなります。
これだと絞りをレンズ側で変えても
露出計に反映されません。
さらに露出計指針の動きも不安定です。
これはその絞り連動部の摺動抵抗の汚れが原因かと思われます。
もちろんモルトは全滅で
プリズムに腐食も見られます。
あらゆる部分のチェックを入念に行いながらの
一通りの整備が必要かと思います。

1982年の電子制御機なので
基板はフレキですし分解はなかなか手がかかります。
それでもさすがはニコン機で
他メーカーの同クラスのカメラに比べると
まだ整備性は良いほうです。
部品もコストと重量の関係でプラスチックが多用されていますが
負荷のかかるところは樹脂製だとしても
意外としっかり作られており
「ニコンらしからぬ。。。」と言われる割には
きちんと作られている印象です。
この後、一通りの整備を行い
再組立てをして動きをチェックするわけですが
とりあえず抱えていた問題はすべてクリアできているようです。
入念にテストを行いながら電気的調整も行っていきます。

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