月別アーカイブ: 2020年12月

ヤシカエレクトロ35CCのカメラ修理

今日は「南極の日」だそうですよ。
1911(明治44)年のこの日に
ノルウェーの探検家ロアール・アムンセンと
4人の隊員が世界で初めて南極点に到達したことに由来しています。
もう南極どころかここ数日のちょっとした寒さで
毎日震えています(笑)
昔から暑いのには弱かったけど
寒いのには強いつもりだったのですけどねぇ
まぁ、心当たりはあって
7年前の抗がん剤治療で
何だかいろんな体質が変わっちゃったのですよね
それから手足がやたらと冷えるようになってしまいました。
でも今となっては今年の延髄梗塞のせいで
右半身は冷たさをほぼ感じないのですが。。。
それでも寒いものは寒いです。
南極なんて非現実的な世界は想像と映像だけで充分かな(笑)
それよりも今夜もリアルに寒そうなので
鍋に日本酒がいいかなぁ。。。などと
お手軽に温まる方法を思案中です(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35CC」のカメラ修理を行っています。
最近やたらと修理依頼の多いエレクトロ35シリーズですが
「CC」はシリーズ中唯一の35mm広角レンズ搭載機種です。
それもエレクトロの他機種同様に大口径で
F1.8の明るさを誇るカラーヤシノンDXレンズです。
35mmF1.8.。。現在のレベルでも高級レンズのスペックですよね
初代から一貫して「ろうそく1本の光でも写る」を目指してきた
エレクトロ35シリーズならではのレンズだと思います。
最近よく同じようなことを書きますが
この時代の大口径レンズは基本的に
「光量の少ない場面で少しでもシャッタスピードを稼ぐ」ことを
目的としています。
今の感覚でいうと大口径レンズの魅力は「開放時の大きなボケ」と
考えがちですがそういうレンズ(カメラ)ではありません。
開放時ならまだ良いのですが絞り羽根が2枚羽根で
かなり変わった形状で絞られていくので
開放以外ではボケを楽しむことは勧められません。
(逆手にとって変わった形を楽しむのは良いかもしれません)
おまけにシャッター羽根も2枚羽根で
そのせいもあるかと思いますが最高速は1/250です。
開放にできるシチュエーションはかなり限られたものになりそうですね。
まぁそんなネガな部分を差し引いても
35mmF1.8レンズというのは十分に魅力的です。
その上、目測ではなくレンジファインダーも搭載です。
他に同じようなスペックを持つカメラがないことも
なおのこと存在を引き立てます。
個人的なことを言えばこれで「B(バルブ)」が
電子制御でもいいので搭載されていればもっと魅力的なのですが。。。

エレクトロ35シリーズでお預かりとなると
最初に気なるのはやはり電池室の腐食です。
「CC」の使用電池は初期エレクトロのようなHM-2Nではなく
4LR44ですがそれでも液漏れや
電池がら出るガスによる腐食は非常に多いです。
ただ、今回のCCはそこは大丈夫でそうです。
新しい電池を入れてみると
バッテリーチェックもまぶしいほどに輝きます。
これなら精度はともかく一通りは動くのかな。。。と思いきや
シャッター制御が全くできてない様子です。
店内のあまり明るくないところでも
普通に早いシャッターが切れたので「あれ?」と思い
レンズにキャップをしてシャッターを切ってみても
同じ速度で切れてしまいスローに制御されることはありません
これでスロー警告灯だけでも出ているのなら
シャッター羽根駆動部の粘りによる動作不良なのですが
警告灯すら点灯しません。
バッテリーチェックはできるのに
制御部には電源が入っていないのか。。。と思って念のため
今度は明るい光(LV15)で絞り開放にしてみると
赤いほうの警告灯は点灯します(光量過多警告)
さらにSSにして1/250~1/60あたりまでを
選定するであろうという場面では一応オートも効いているみたいです。
ただスロー側に全く制御されず警告灯も点かないという症状のようです。
これはまいりますねぇ。。。(汗)
受光体の劣化による不良かとも考えましたが
受光体の抵抗値はさほど悪くないようです。

こうなると基板内電子部品不良ではないとするならば
接点の不良やハンダ付け劣化による不良くらいしか思いつきません。
ひたすらあやしげな接点を清掃し
ハンダを付けなおしてみるしかありません。
終わりの見えない作業になる可能性がありますが
とりあえずこれまでの経験上で心あたりの部分を徹底的に
整備・清掃してきます。
とりあえず仮組みをしてみて受光体を黒い布で隠し
シャッターを押してみると
黄色い警告灯が点灯しスルーでシャッターが切れました。
精度はあとで調整するとして
これで何とかなりそうな目処が立ちました。
まぁ、この類の電子制御機は
やってみないと分からない部分が多いですね。。。

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オリンパスOM10のカメラ修理

今日は「正月事始め」「煤払い」「松迎え」と
年神様を迎える準備を始める日です。
さらに関連して「大掃除の日」なんてものも
本日に制定されています。
昔はこの日に門松やお雑煮を炊くための薪など
お正月に必要な木を山へ取りに行く習慣があったのだそうです。
いかん、いかん、昔ならともかく
現在の世はそんなにのんびりと
お正月の準備を早くからしていられません(汗)
12月は12月でちゃんとひと月分の売り上げを
確保しないといけないし
今年のラストスパートの月でもあります。
でも8日の「お事納め」もそうですが
何となく年末の雰囲気とカレンダーに騙されて
「あ、そろそろ通常業務より
少しずつ年末の準備しなくちゃな」みたいな雰囲気になって
テンションが緩んでしまうのです(笑)
ダメダメ!ギリギリまでしっかり仕事しなくちゃ
しがない個人事業主は年を越せませんよ!
。。。ということで気合い入れなおしてがんばります!
。。。ところで今年はあまり繁華街に近づいていないせいか
クリスマスの雰囲気を全く感じないですねぇ。。。
まぁ実際あまり関係ないのですが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM10」のカメラ修理を行っています。
当時、各メーカーが取り揃えていた
価格4万円の絞り優先AE専用露出のエントリー機です。
X-7、EM、AV-1、MGあたりも同じカテゴリーです。
価格も4万円で横並びなのは
当時の物品税の関係だったからだと思います。
OM10の発売は1979年です。
OM-2をベースとしてフラッシュTTL自動調光を省略し
モータードライブの対応も行わずワインダーのみ対応とし
他にもいろいろ簡素化を行なったモデルです。
おもしろいのは基本的に絞り優先AE専用機なのですが
オプションのマニュアルアダプターを取り付ければ
マニュアル露出が可能になります。
これがなかなかコンパクトで取り付けても違和感がなく
OM10使いなら押さえておきたいアイテムでもあります。
OM二桁機の最初のモデルでもあり
OM10をベースとして
OM20、30、40へと発展していきました。
簡素化されているとはいえ基本的な考え方はOM-2と同様です。
TTLダイレクト測光でオートを制御しているのも同様です。
つまり修理する側としてはかなり難易度の高いカメラです。
当店ではOM-2の修理・整備は行いませんが
OM10は場合により行うという状況です。
オート制御部分等の電子制御部に異常がある場合は
修理不可能と判断する場合も多々ございます。

今回お預かりのOM10はご依頼者様が昔から
使われているカメラだそうです。
しかしながら最近は使用されることもなく
仕舞い込んだままになっていたようです。
それで久しぶりに取り出し新しい電池を入れて
動かしてみたところミラーガ途中で止まってしまい
そこからうんともすんとも動かなくなってしまったようです。
OM10のミラーが上がりかけ途中の中途半端な位置で
止まるのは電池が入っていないときに出る動きです。
しかしながら今回は前述したとおり
新しい電池が入っておりその上、
バッテリーチェックはちゃんと鳴動します。
つまりカメラ本体へは電圧供給されているものの
何らかの理由でシャッター機構に電圧がかからない状態かと思われます。
通常なら例えば電池を入れてない状態(あるいは電池切れ)の状態で
ミラーが中途半端な位置で止まってしまっても
新しい電池をセットした瞬間に「バシャン」と
ミラーもシャッターも駆動して正常な位置に戻るのですが
今回は当然、電池を入れなおしてみてもうんともすんともいいません
おまけにご依頼者様がセットしてくれていた電池は
何らかの形でカメラを動かそうと電圧がかかったままになったのか
2個のうち片方だけが極度に消耗し
おまけに少々膨らんだ状態です。
これは漏電時によくある症状ですが今回は漏電ではなく
やはりミラーが動けなくなっていることが原因かと思われます。

結果から言うとミラー駆動部の接点接触不良が原因でした。
他にも通電のあやしい接点が何か所かあったことと
トラブルの定番でもあるSW部の清掃等々
他の各部整備と併せて修理が完成した状態です。
結果だけ言えば一言で終わりますが
正直、原因を探すのにかなり:苦労しました。
他の機械とか電子機器の修理でも同じかと思いますが
原因さえわかっていれば比較的修理は早く進みます。
やはり原因を探しあてるまで(トラブルシューティング)が
大変なのです。
だから何度も整備・修理しているカメラで定番のトラブルだと
迷うことなく原因に向かって進み並行して通常整備も行えるので
早いのですが今回のように原因が良くわからない場合だと
かなり慎重に手探り状態で進んでいくのでどうしても時間がかかります。
それでも今回の件で次に同じような症状のものが入れば
今回よりは早く進めるとは思うのですが
OM10あたりはなかなかななか一筋縄ではいかないのですよねぇ
漏電の疑いも少しあったので新しい電池を入れて
数日様子を見ていますが漏電の心配もなさそうです。
(基板内漏電等があれば数時間で電池を消耗しつくします)
あとは最終チェックを行って完成となります。
そういえば画像にも写っていますが
今回もマニュアルアダプターが付いていますね。
やはりこれはあったほうが良いですよね。
(最初からマニュアル露出のある
OM20でいいのでは?はナシで(笑))

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ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「漢字の日」ですね。
毎年恒例の「今年の漢字」の発表が
午後2時から今年も行われるようです。
まぁ、間違いなく新型コロナに関わる1字になるのでしょうね。
「今年の漢字」のイベント自体には
実はあまり興味がなかったりしますが。。。(苦笑)
しかし。。。いつの間にか漢字が書けなくなってしまっていますねぇ
いや読むのは問題ないのですが
今や自分の手で何か書くより
携帯やキーボードで打ち込むことがほとんどで
ご丁寧に変換予測してくれるので
漢字は何となく大まかに覚えておけば
OKになってしまっていますものね。
いざ、自分で真っ白な状態から書こうと思ったら
「あれ?この字どうだったっけ??」って思うことが非常に多いです。
いけませんよねぇ。。。。
そういえば百人一首を写すために(覚えるために)買った筆ペン
最近使ってないなぁ。。。(汗)いや、百人一首は一度は全て書きましたよ
一度じゃ話にならないのですが。。。(苦笑)
年賀状書くこともすっかりなくなったので
書く機会は積極的に自分で作らないと。。。
とりあえずまた百人一首を写そう。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
ミノルタを代表する機械制御シャッター機ですね。
ミノルタ初のTTL開放測光機でもあり
このカメラの登場に合わせて開放測光に対応する
絞り伝達機構を装備した「MCロッコールレンズ群」も登場しています。
ミノルタらしい優れた操作感とトラブルの少ない丈夫さが
人気の要因となり7年簡に渡って生産され続けた
ロングセラー機です。
後継機として「SR-Tスーパー」、
「SR505」、「SR101」が存在しますが
全て基本的な構造はこの「SR-T101」がベースとなっています。
60年代後半から70年代初頭にかけての
ミノルタを代表するカメラだと思います。

基本的に非常に丈夫なカメラです。
少々何らかのトラブルを抱えていたとしても
痛いとも痒いともいわず黙々と動作するカメラです。
(そもそもカメラは何も言いませんが。。。)
ロングセラー機なので現存する個体数も多く
ぞんざいな扱いを受けている個体も多くあると思われますが
酷い分解品や水没品、ショック品でもない限り
キチンと整備すれば全く問題なく使える可能性の高いカメラです。
ただ、その丈夫さゆえに
調子が悪い状態で無理矢理使われている個体も多く
「あぁ、ほんとは動きづらいのに
一生懸命がんばって動いてるんだなぁ。。。」と思わせるものも
よく見かけます。
できるだけ本来の軽やかな動きで
気持ちよく動作させてあげたいところです。

お預かりしている「SR-T101」も
全体的にかなり動きが悪いところが多く
かなりお疲れモードになっています。
定番のミラーアップしたままになる症状を始め
(巻き上げるととりあえずはミラーダウンする)
高速シャッターは精度不良な上に不安定
露出計も動きが不安定、巻上も妙に重く
ファインダー内はモルト屑+カビが盛大に見えています。
特徴のひとつでもある
ファインダー内SS表示は途中でひっかかったようになり
1/60より低速側に動きません。
この状態で無理してSSダイヤルを操作していると
このSS表示用の連動糸が絡まったり
最悪の場合、切れてしまう可能性もあるので
SS表示の動きのおかしな個体は
なるべくSSダイヤルの操作はそれ以上行わず
修理に出していただければと思います。

今回の個体もそうでしたが
MCロッコールレンズとの絞り連動リングの
動きが固着あるいは粘っている個体も多いです。
ここがうまく連動してくれないと露出計の値が
おかしなことになっていまいます。
リングの内側が少し汚れると
割とすぐに動きが粘る部分です。
それから今回はこのボディに
MCロッコールPF55mmF1.7レンズが装着されていたのですが
絞りの動きに粘りがあることと
やはりこちらもカビがかなり発生しているので
レンズ清掃等々こちらも整備一式を行います。
完調になったボディ&レンズで
ご依頼者様には快適に撮影に臨んでいただきたいと思います。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「百円玉記念日」だそうですよ。
1957(昭和32)年のこの日に
日本で初めて百円硬貨が発行されたのだそうです。
当時の百円玉は銀貨ですね!(銀60%・銅30%・亜鉛10%)
図柄は表面に鳳凰、裏面に旭日と桜花、
直径は今と同じ22.6mmです。
それまでは百円札だったのです。
たぶんどこかに1枚あったような気が。。。
1967年(昭和42年)には現行の百円硬貨に変更となり
素材は銀から白銅(銅75%・ニッケル25%)になりました。
銀が高価になったため銀貨ではなくなったのですね。
硬貨のデザイン・仕様って五百円硬貨以外は
もう長らく変更されていないのですね。
何だかお札は結構頻繁に変わっている気がするのですが。。。
子供の頃(小学生くらい)は週にお小遣いが百円だったりしたので
百円玉握りしめて駄菓子屋によく行きました。。。
その頃から全く変わっていないのもすごいですねぇ
もう少し大きくなって中学生くらいになると
今度は家で聞かれたくない電話をしに
十円玉と百円玉1枚ずつ握りしめて夜の電話ボックスに行くのですよねぇ(笑)
ちなみに10円は3分通話で目当ての相手が出られなくて
すぐに通話が終わる可能性もあるので最初に入れて
目当ての相手が出て長くなることが確定したら
100円(30分通話おつりは出ない)を入れるのです。
もちろん電話は固定電話(家電)しかない時代です。
懐かしいですねぇ。。。

さてさて

本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っっています。
今月1台目のOM-1ですね。
OM-1(M-1)は1972年の発売なので
もう百円玉は現行になっていますね。
おまけに今回のOM-1はかなり後期のもので
中身はOM-1Nに近いものなので
1970年代後半に清掃されたものではないかと思われます。
カルメン’77の頃じゃないですかね。。。(笑)
それでも十分古いのですが。。。
デビュー当時、同時代のカメラでは
他に例をみない軽量コンパクトな一眼レフとして発売されたカメラです。
そのため様々な部分に独創的な作りが見られ
当時の大きく重い一眼レフと比べると若干神経質な部分も存在します。
それも現行機種だった頃は問題ないレベルだったと思われますが
さすがに登場して40年以上経過した現代では
使いっぱなしだといろいろ問題を抱えている個体も多いと思います。
しかしながらきちんとメンテナンスを行えば
機械制御式シャッター機ということもあり
まだまだガンガン使っていただけるカメラであるとも思います。

お預かりのOM-1はシャッター幕の位置を見ると
チャージ状態なのですが全くレリーズできない状態です。
(シャッターボタンは押し込めません)
これ以前にも巻上が中途半端なところで止まってしまい
何かの拍子にまた巻上が再開できる。。。というような症状があったようです。
巻上不可とかレリーズ不可の原因はOMの場合
大抵、底部三連ギアのタイミングズレとか動作不良のことが多いです。
まずは底カバーを開けてギアの位置関係を確認すると。。。
やはりおかしな位置でギアが止まってしまっています。
本来、巻上が完了すると真ん中のギアが瞬時に逆方向に空転して
元の位置に戻るのですが両側のギアとの位置関係がおかしいために
回転できない状態です。そのためレリーズができないのですね。
位置関係を直すこと自体は大した作業ではありませんが
こうなった原因にしっかり対策しておかないと
同じことがまたすぐに起こります。
ギア留めの摩耗とギアそのものの動作不良が原因と思われるので
しっかり対策と整備をしつつ調整します。
シャッターがとりあえず切れる状態になったところで
SS等の測定も行ってみましたが
三連ギアの動作不良が起こるような状態なので
やはり幕軸の動きもかなり悪くSSが安定しない上に精度不良です。
スローガバナも少々粘り気味です。
そのまま通常の清掃整備に取り掛かります。

これからミラーボックスも外してシャッターや巻上機構の
整備に取り掛かります。
露出計のSW部が1Nと同じタイプです。
やはりかなり後期のOM-1かと思われます。
今回は部品交換はないので問題ないのですが
メーター周りやプリズム台座、スクリーン枠等々
それまでのOM-1とは部品がかなり変更されていて
互換性のない部分も多いタイプです。
よく部品取り用の個体をメンテナンス用に
キープしているという話を聞くことがありますが
同じモデルでも生産時期が異なると
意外と使えない場合も多いのです。
。。。といっても。。。
普通はなかなかそういう部分はわからないですよね。

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ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「ベルトの日」だそうですよ。
ベルトは見た目にもかなりアクセントにもなるし
ギュッと締めておかないと何だか落ち着かないですよねぇ
。。。というか。。。
昨今の私のお腹周りの悲惨な状況を考えると憂鬱に。。。(苦笑)
2月の入院で2週間近くほぼ固形物が食べられず
その後もきっちり管理された食事だったため
入院前に比べて8.9kg痩せて退院したのに
その後気が付いてみれば、10kgリバウンド。。。
今や人生史上最重量の体重となってしまっています
季節の美味しいものが我慢できない上に甘いもの好きで
お酒もそれなりに飲むのだから油断すると歯止めが効かない。。。
でもちょっといい加減にしないと
本当にマズイことになりそうなので先週あたりから気合入れて節制中です。
まだ、全く効果が出ませんが。。。(汗)
ベルトをしっかり以前以上に締められるように頑張りたいと思います!
。。。まずは第一関門は年末年始だな。。。
無事に乗り越えられる気がしない。。。(笑)

さてさて

今日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
X-7といえば宮崎美子さんのあの有名なCMですが
当時の基準から言っても宮崎さんもかなりぽっちゃりでしたよねぇ
そのあたりをしむけんさんのパロディとかで
かなり突っ込まれていましたが。。。(笑
でも私のお腹まわりはそんなほほえましいレベルではないのです。。
あ、その話題はもうやめましょう。。。(汗)
そんな宮崎美子さんとあの印象的なCMソングのおかげで
カメラに興味ない方でもあのCMは覚えている方は多いと思います。
CM効果のおかげもあってX-7は大ヒット商品になりました。
絞り優先AE専用機で本体価格4万円というのは
各メーカー、どこも力を入れていたエントリーモデルで
多くのモデルがかなり売れたのではないかと思います。
その中でもX-7はミノルタらしい使用感の良さが際立つモデルです。
上級機種ほどの滑らかさはありませんが
質感の高さを感じさせる巻上に上品なシャッター音
ミノルタらしいピントの山の掴みやすいファインダーが魅力ですが
特にブラックモデルのX-7には
明るいアキューマットスクリーンが採用され
さらに魅力的なカメラとなっています。

お預かりのX-7はたまにミラーアップしたままになってしまい
さらに巻上レバーがフラフラと
手ごたえのない状態になってしまっているとのことで
お預かりしました。
巻上レバーの問題は受け取った時点では
既に問題ない状態になってしまっていたのですが
何度か巻上げてみるとたまに巻上完了時に
巻上軸が戻ってこない現象が発生しました。
ご依頼者様がご指摘されているのはおそらくこの現象かと思われます。
巻上軸の汚れ等により動作不良が起きる状態かと思われます。
ただ、もうひとつのミラーアップの方は全く症状が出ません。
ミラーアップの原因は通常ならシャッター幕走行不良か
ミラー駆動部の動作不良がほとんどなのですが
X-7は電子制御機ですので
マグネット周りの動作不良ということも考えられます。
いずれにしても症状が出ないので
疑われる部分を重点的に整備していきます。

X-7はフレキが底部から繋がっているので
まずはそこを外していくだけでもなかなか大変です。
本格的にシャッターユニットを降ろす前に
(XG系フレームのミノルタ機は
横走り機もユニット化されています)
X-7では定番トラブルでもある
プリズム腐食の有無をチェックしておきます
ファインダーで見る分には問題なさそうだったのですが
やはりプリズム前面に貼られたモルトは加水分解を起こしており
多少プリズムの塗装表面に侵食し始めている状態でした。
このまま放置しておくと近い将来間違いなく
蒸着面の腐食が始まってしまうので
対策を施してプリズムにこれ以上悪影響が出ないようにします。
今回はプリズムはこれでまず大丈夫ではないかと思われます。
何度も整備を行っていたり、数多くの個体を見ている
カメラであればトラブルの起きやすいところもある程度は
対策が打てるので分解の際にはできる限りの
整備を並行して行います。
それでも電子部品の問題だったり金属疲労等の問題もあり
年数の経過したカメラは
何が起こるかわからない部分もありますが
できるだけ再びトラブルの起きにくい状態で
お渡しできればと思います。

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オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は何の記念日があるかなぁ。。。
と調べていたら「マウスの誕生日」とある。。。
なんだろう?ミッキー?と思ったら
パソコンのマウスのことなんですね。
1968(昭和43)年にマウスやウインドウ、
ハイパーテキストなどのデモンストレーション
「The Demo」が行われたことに由来するそうです。
。。。ってマウスってそんなに昔から考えられていたのですね。
私より年上じゃん(笑)
実質的にはwindowsが出てきた頃からかな。。。
PC88の時代にはまだなかったですものね。
ちなみに調べていて知ったのですが
マウスの移動する単位は「ミッキー」というそうです
(由来は想像通りあの「夢の国」のキャラです)
「1ミッキー=マウスの1/100インチ分移動させた距離」なのだそうです。
細かいところはともかく今やマウスなしでは
PC操作は考えられないですものね。
ワイヤレスも当たり前になったし。。。
でも一時期、ショートカットキーにやたら凝った時期があって
極力マウスを使わずに操作するのに
快感を覚えたことがありました(笑)
うまく使いこなすとマウス使うよりずっと早いのですよねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
オリンパスと言えば毎月コンスタントに
OM-1を複数台修理していますが
ペンFTも毎月のように作業やっていますね。。。
こうしてみるとオリンパス機の修理依頼は多いですよねぇ
毎回同じようなご紹介になりますが
ペンFは世界的に見ても珍しい
ハーフ判カメラの一眼レフです。
「ペンFT」は「ペンF」をベースに露出計や
セルフタイマーを内蔵装備し
巻上をダブルストロークからシングルストロークに変更
スクリーンも全面マットからマイクロプリズムに
変更されたモデルです。
ファインダーの第三反射面をミラーからハーフミラーにすることで
CdS(受光体)に光を送り露出計を駆動します。
当然普通にミラーに比べると反射率は下がるので
ファインダーはペンFより少し暗くなります。
その上、ハーフミラーはやはり通常のミラーより
劣化しやすいので蒸着剥がれにより
ファインダーのコンディションが悪い個体が多いのも事実です。

今回お預かりしたペンFTも動作自体は
一通り動作しているのですが
(精度・動きの悪さは別として)
ハーフミラーの劣化・蒸着剥がれが酷く
ファインダー内に黒いシミがたくさん見えているような状態でした。
こうなるともうハーフミラー交換しか手段がありません。
さらにペンFTの最大のセールスポイントである
露出計は精度が全く出ておらず大幅に狂ってしまっています。

ペンFTはセルフタイマーが付いたために
上カバー前面の花文字がなくなってしまいましたが
やはりペンF系といえば「F」の花文字ですよね。
レンズキャップの花文字がやはり誇らしげです。
画像は整備後の状態ですが
ファインダーは預かり時とは段違いにクリアになりました。
露出計の精度も申し分ない状態に調整できています。
ペンFTはシングルストロークとなったため
ダブルの「F」に比べるとやはり巻上は重めで
さらに機械的なコンディションが悪いために
異様に重かったりゴリゴリしている個体も多かったりします。
今回のFTも巻上フィーリングがあまり良くなかったのですが
一通りの整備を行ったことにより
かなり感覚的にも改善されています。
シャッター・ミラーの動きの動きも軽やか且つ安定しています。
装着されているレンズは38mmF1.8で
こちらもお預かり時には絞り羽根に油シミがあり
羽根の動きにも粘りがありました。
これも絞り羽根清掃・調整により問題ない状態に改善されています。
もちろんレンズも清掃を行い非常にクリアな状態です。

ペンFシリーズはスタイリングやデザインも独特ですし
そのデザインにも影響している内部構造は
他のカメラでは決して見ることのできない独創的なものです。
私も状態の良いペンFを1台手に入れておこうと
以前から思ってはいるのですが。。。
今のところなかなかうまく巡り合えませんね(苦笑)

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オリンパスペンDのカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「大雪」であり
(「たいせつ」です。「おおゆき」ではないのです)
「クリスマスツリーの日」でもあるのですのよね。
12月に入ってからこういう話を聞いていると
一気に冬本番といった感じがしますねぇ
実質あと3週間くらいで今年の仕事も終わってしまうのです
ラストスパートでがんばらねば!
うちのお店はクリスマスが近いからと言って
特に何かあるわけでもありませんが
クリスマスツリーの飾りつけってやっぱり楽しいですよねぇ
。。。いや、やっても後で
むなしくなりそうなのでやりませんよ(笑)
ここのところあまりにぎやかなところに近寄っていないので
クリスマス的な雰囲気は全く味わっていなのですが
街中はクリスマス一色なのでしょうねぇ
新宿に現像出しにいったときにでも
少し雰囲気だけでも味わってこようかな。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンD」のカメラ修理を行っています。
昨日のリコー35も「デラックス」でしたが
今日の「ペンD」の「D」もデラックスの意味です。
この時代は「高級グレード=デラックス」ですよね
クルマのグレードなんかでもこの時代には
デラックスが多用されていますよね。
中には「スーパーデラックス」なんて使い方もありました。
ペンDはその名の通り
当時のペンシリーズの最高級機です。
Fズイコー3.2cmF1.9の大口径レンズを搭載し
シャッターユニットもコパルXで最高速は1/500
スローシャッターも1/8まで装備します。
さらに非連動とはいえセレン式の露出計まで搭載します。
ピントこそ目測ですが
当時の高級一眼レフに負けないほどのスペックで
コンパクトなハーフカメラというオリンパスらしい1台です。

お預かりしているペンDは
レンズシャッタ定番のシャッター羽根の固着を発症していて
レリーズしてもシャッターが全く開きません。
それ以外にもいろいろと細かいトラブルを抱えていて
巻上がたまに1枚でロックされず行き過ぎてみたり
フィルムカウンターは動かなかったり。。
分解してみると巻上軸のネジの頭がねじ切れていたり。。。等々
過去に分解された形跡も見受けられるので
慎重に各部を点検し整備を行っていく必要があります。
結果的にはそれほど大きな致命的な問題はなく
一部の部品交換と通常の整備で
全く問題のない状態に復帰させることができました。

ペンDのセレンは劣化して起電しないあるいは起電が弱く
露出計が全く実用できないものも多く
そうなるとセレン交換(中古良品の確保は非常に困難)しか
実質的な手段がないのですが
今回のペンDのセレンはそれほど劣化目立たず
実用上問題精度で露出計を駆動しています。

一通り整備は完了し後は最終チェックを残すのみです。
貼り革がない状態ですがこれはご依頼者様と打ち合わせの結果
この状態で納品することになっています。
もちろん元々貼られていた貼り革は返却いたします。
小さくて高性能なカメラはやはりいいですよね。
堅牢性まで重視するとどうしてもある程度の
大きさと重さも必要になり
少し前までは私もカメラは少々重く大きくても
画質+丈夫さ優先!といった部分も大きかったのですが
最近は軽くて取り回しの良いカメラばかり
持ち出してしまいます。
その点、ペンDあたりはコンパクトさと高性能を
高次元なバランスで両立しているカメラだと思います。

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リコー35デラックスのカメラ修理

今日は「音の日」だそうですよ。
制定したのは一般社団法人・日本オーディオ協会です。
。。。ということはここでいう「音」は
オーディオで楽しむ音ということですね。
オーディオも奥の深い世界ですよねぇ
私は安物のレコードプレーヤーにありきたりの
プリメインアンプを繋いで
オンキョーの高価でもないスピーカーで楽しむ程度です。
(実際大きな音で鳴らせないですものね)
中学校の頃だったかな。。。
あの頃は私の生まれ育った呉市にも家電量販店には
多数のシステムコンポや単体オーディオが
ワンフロア独占していたような時代でした。
今ではなかなかないですよねぇ
そして買えもしないのにカタログばかり持って帰っては
「すごいなぁ。。。ほしいなぁ・。。。」と眺めていたものでした
ローカルネタですが本通4丁目にあった
「第一産業」(現エディオン)には頻繁に通っていました(笑)
サンスイやデノン、テクニクスにケンウッド、オンキョー、ヤマハ
色んな国産オーディオメーカーも
元気あった頃の懐かしい話です。

さてさて

本日は「リコー35デラックス」のカメラ修理を行っています。
上記のオーディオの話はそれでも80年代前半の話で
当店で扱うカメラの年代に比べればまだ最近の話ですね。
リコー35デラックスは1956年に発売されたカメラです。
まだまだカメラは高級品且つ嗜好品だった頃の製品ですね。
リコーのカメラは比較的リーズナブルなものも多く
他メーカーに比べればお求めやすいものが多かったのですが
それでもそんなに気軽に買えるものではなかったと思われます。
リコー35デラックスの価格が当時17,500円です。
調べてみると1956年の大卒初任給が8,700円
高卒だと5,900円だったのだそうです。
かけそばが30円で喫茶店で飲むコーヒーが50円の時代です。
そう考えるとやはりこの頃のカメラは高価ですね

レンズ固定式のレンズシャッター機です。
搭載されるレンズはリコマット45mmF2.8
シャッターユニットはセイコーシャMXです。
当時としては高性能な1/500シャッターを搭載しますが
これまでセイコーシャMX搭載機のブログで
何度も書いていますがこのシャッターユニットの1/500は
別個に設置された強力なバネを使って駆動するため
1/500にセットするのは必ず巻上前に行います。
巻上前でも少し1/500に入れる際に重く感じますが
巻上後だと重いどころか全く入りません。
無理に入れているとトラブルの元になってしまいます。
巻上レバーは底部にセットされた当時でいうピストルレバーです。
この時代のカメラらしく非常にしかり作られたカメラです。

お預かりしているリコー35デラックスは
ご依頼者様が最近入手されたものとのことです。
動作に関しては一通り行えているようですが
やはり動きの悪い部分も多々見受けられ
レンズやファインダーにはかなり汚れの目立つ状態です。
一度、試写を行ってみたとのことですが
その際にフィルムのパーフォレーションが
破れてしまったとのことです。
巻上機構や巻き戻し機構に今のところ大きな異常は
見受けられないのですが念入りに動きを確認しながら
整備を行っていきます。

写真は一通り整備が完了し少し様子見をしている段階です、
動きが落ち着いたところで最終チェック+微調整を行います。
距離計の二重像投影はハーフミラーではなく
プリズムが使用されています。さすがコストかかっていますね
できる限り清掃を行った甲斐もあって
お預かり時よりは段違いに見えやすくなったと思います。
レンズの状態もかなり良くなったと思います。
いつもいつも同じようなことを言いますが
1950年代の国産カメラはレンズ固定式のレンジファインダー機も
二眼レフもスプリングカメラも
魅力的なデザインで質感の高いものばかりです。
今回のリコー35デラックスも
眺めているだけでも楽しくなってきます。
ご依頼者様にも存分に楽しんでいただければと思います。

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フジカ35オートMのカメラ修理

今日は「アルバムの日」だそうですよ。
フエルアルバムでお馴染みの
(いや、これを知ってるのは
私も含めてもうじじばばだけかな)
ナカバヤシ株式会社が制定した記念日です。
私も写真を撮る人だから
紙のアルバムにはやはり思い入れがありますね
デジタル化してPCの中に入れておくと
場所も取らないし必要な時に探しやすいし
便利なのですがやはり紙のアルバムは全く別の魅力がありますね。
私、数年前に祖母が亡くなって実家を引き払ったときに
私の幼い時のアルバムやアルバムに入っていない写真とかも
一気に引き上げたのですが
じいさんが写真撮る人だったからその量が半端じゃなく
アルバムにも短い書き込みとかも多く入っていて
それを眺め始めると時間がいくらあっても足りない感じになりました。
ざっと50年近く前の写真が多いのですが
今、デジタルで保管している写真はちゃんと50年後に
はたしてこうやって気軽に眺めることができるのでしょうか。。。
ちょっといろいろと考えてしまいました。
その時代ならでは写真とかも結構あったので
そのうち少しスキャンしてデジタル化しておこうかな。。。
自分自身の写真は意外とどうでもよいのですが
元気な頃のじいさんやばあさん、
私が幼稚園や小学校のときの友達の写真とかは
本当にかけがえのないものですね。
(写真だけじゃなくて年賀状とか手紙とか
ちょっとしたメモとか意外と捨てずに残っている。。。)
うん、やっぱり記録としても紙のアルバム良いと思います。。。

さてさて

本日は「フジカ35オートM」のカメラ修理を行っています。
一連のフジカ35シリーズは独創的なカメラが多く
その上、少々華奢なものも多いので
なかなか修理屋泣かせなカメラではあるのですが
その中でもこの「オートM」は
最も独創的でメンテナンスのしづらいカメラではないかと思います。
有名なのはコパルマジックと呼ばれる独特のAE機構です。
基本的にはシャッタスピード優先AEなのですが
連動範囲外になると自動的にシャッタースピードを変更して
適正露出を得るというプログラムAE的な複式プログラムを持った
シャッターシステムなのです。
日本国内で採用されたカメラはこのオートMのみです。
コパルマジックそのものもそうですが
そのシャッタユニット周りの構造がかなり独特で
その辺りを把握しないまま下手にいじると
取り返しのつかないことになりそうなカメラです。
巻上ボディ底面でカウンターも底部
巻き戻しクランクは上カバー側面。。。等々
この頃のフジカ35ならではの独特の構造はオートMも同様です。

お預かりしているフジカ35オートMは
シャッタースピードの制御等々
シャッターユニット内のいろいろな箇所の動きが悪い上に
動かない状態のときににシャッタースピードリングや
絞りリングを力任せに動かそうとしたことがあるらしく
いろいろなアーム類等の部品が変形していました。
基本的にはセレン光電池を利用した
針抑え式のオート露出機なので
セレンの状態もかなり心配したのですが
こちらは比較的起電状態は良く問題ない精度にまとめることができました。
あとはとにかく清掃して注油して動きを確認して
部品の変形等が見られるところを修復・調整して
再度、動きを確認して。。。。の繰り返しです。

写真は一通り整備が完了した状態でのものです。
何とか安定してシャッターもオート機構も動作するようになりました。
ファインダーもずいぶん曇っていたのですが
できる限りの清掃を行いかなりクリアな状態になりました。
距離計の精度もしっかり出ていて二重像もはっきり確認できます。
搭載されているレンズはフジノンR4.7cmF2.8なのですが
このレンズの評判良いのですよね。
きっとステキな写りをしてくれると思います。
操作方法にも一癖あるカメラですが
しっかり使いこなしていただければと思います。
元々、ご依頼者様のお宅で
ずっと使い続けられてきた個体なのだそうです。
こういうカメラと世代を超えて
ゆっくり付き合っていくのも良いですよね。

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カロフレックスのカメラ修理

今日は「血清療法の日」なのだそうです。
1890(明治23)年のこの日に北里柴三郎と
エミール・ベーリングが連名で
破傷風とジフテリアの血清療法の発見を発表したのだそうです。
血清もワクチンも免疫や抗体を利用したものですよね。
私も細かくは説明できませんが
血清のほうがピンポイントに即座に効果を出すことができて
予防ではなく治療に使える。。。って感じですかね。。。
有名なのはやっぱり毒ヘビに噛まれた時の血清療法ですよね。
そういえば子供の頃にやたらと転んでは
常に膝小僧に擦り傷があるような状態でしたが
擦り傷作って血を出していると
「破傷風になるといけんからすぐに赤チン塗りんさい!」って
よくばあさんに怒られたなぁ。。。(もはや血清療法関係ないですね)
やたら赤チン塗るから膝やら肘やら常に
真っ赤だったなぁ(笑)当時は普通だったけど
今、そんな子供見かけたらちょっとびっくりするかも。。。(笑)
ヨーチンはしみるような気がしてあまり好きじゃなかったなぁ。。。
(なんでどれもこれも「チン」なんだろう(笑))

さてさて

本日は「カロフレックス」のカメラ修理を行っています。
カロフレックスはコーワが作っていた二眼レフです。
中判カメラの分野では存在感のあるコーワですが
二眼レフはこのカロフレックスのシリーズが何種類かあるだけで
意外と作られてないのですね。
やはりコーワシックス系のイメージが強いメーカーですね。
いや、それをいうとイメージが強いのはカメラではなく
コルゲンコーワやキャネジンコーワのお薬のほうが
コーワのイメージですよね。。。
興和自体は本来商社なのでいろんな分野の製品を扱いますが
昔は光学機器部門にもかなり力を入れていて
高性能なカメラやレンズを作り続けていたメーカーです。
今でもスコープや医療用光学機器を製造しています。

カロフレックスは1954年に発売された二眼レフです。
非常にいろいろと操作性に工夫のみえるカメラです。
まずこの時代としては先進的なセミオートマット方式です。
フィルム装填は当時まだ多かった赤窓式に比べると
当然ながら失敗の可能性も少ないですし効率も良いです。
巻上はクランク式でクランクとピントノブが同軸になっています。
さらにシャッターボタンは左手側に配置され
フィルムカウンターは上から確認できるように
ファインダーフードの脇に配置されています。
もちろんSS・絞りも上から確認できるように
ビューレンズ上に表示窓があります。
操作性には相当こだわっているカメラです
ピントを合わせながらシャッターが切れたり
カウンターや露出設定が上から確認できるのは
個人的にも非常に便利だと思います。
シャッターは当時の国産最高級品
セイコーシャMXで最高速は1/500
レンズはプロミナー75mmF3.5を搭載します。
なかなか通好みな二眼レフだと思います。

お預かりしている「カロフレックス」は
レンズシャッター機定番の羽根粘りによる
シャッター動作不良が起きてしまっています。
加えてファインダーの状態がかなり悪く
快適なピント合わせができない状態です。
それでも製造から60年以上経過しているカメラとしては
悪い状態ではないと思います。
何にせよ快適に使うには一通りの整備が必要な状態です。
オートマット機構の付いている中判カメラは
やはり巻き止め機構にトラブルを抱えている場合も多く
今回のカロフレックスはそこは現状では問題なかったのですが
巻上機構は入念にチェックの上、整備を行います。
シャッターユニットは現在トラブルを抱えてしまっているので
これも当然ですが羽根清掃も含めきっちり整備していきます。
ファインダースクリーンは一部劣化のため
シミが取り切れない部分がどうにも残ってしまいましたが
ミラーは新品に交換し、
スクリーンもできる限りの清掃を行った結果
かなり快適にピント合わせを行えるレベルに改善できていると思います。

いつもいいますがこの時代の二眼レフはどのカメラも
非常に高級感というか高い質感に溢れていて
眺めているだけでも楽しくなってきますね。
画像は整備後で外装もできる限り仕上げた後のものですが
元がしっかり作られているのでとても
70年弱経過しているカメラには見えませんね。
もうほんとに50年ちょっとしかたっていない
私自身のほうがよっぽどボロボロのクタクタですねぇ(笑)
清掃・注油等行っているので
もう少し様子見をして動きが落ち着いた頃に
最終的に微調整を行って完成となります。

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