日別アーカイブ: 2020年12月10日

ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「ベルトの日」だそうですよ。
ベルトは見た目にもかなりアクセントにもなるし
ギュッと締めておかないと何だか落ち着かないですよねぇ
。。。というか。。。
昨今の私のお腹周りの悲惨な状況を考えると憂鬱に。。。(苦笑)
2月の入院で2週間近くほぼ固形物が食べられず
その後もきっちり管理された食事だったため
入院前に比べて8.9kg痩せて退院したのに
その後気が付いてみれば、10kgリバウンド。。。
今や人生史上最重量の体重となってしまっています
季節の美味しいものが我慢できない上に甘いもの好きで
お酒もそれなりに飲むのだから油断すると歯止めが効かない。。。
でもちょっといい加減にしないと
本当にマズイことになりそうなので先週あたりから気合入れて節制中です。
まだ、全く効果が出ませんが。。。(汗)
ベルトをしっかり以前以上に締められるように頑張りたいと思います!
。。。まずは第一関門は年末年始だな。。。
無事に乗り越えられる気がしない。。。(笑)

さてさて

今日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
X-7といえば宮崎美子さんのあの有名なCMですが
当時の基準から言っても宮崎さんもかなりぽっちゃりでしたよねぇ
そのあたりをしむけんさんのパロディとかで
かなり突っ込まれていましたが。。。(笑
でも私のお腹まわりはそんなほほえましいレベルではないのです。。
あ、その話題はもうやめましょう。。。(汗)
そんな宮崎美子さんとあの印象的なCMソングのおかげで
カメラに興味ない方でもあのCMは覚えている方は多いと思います。
CM効果のおかげもあってX-7は大ヒット商品になりました。
絞り優先AE専用機で本体価格4万円というのは
各メーカー、どこも力を入れていたエントリーモデルで
多くのモデルがかなり売れたのではないかと思います。
その中でもX-7はミノルタらしい使用感の良さが際立つモデルです。
上級機種ほどの滑らかさはありませんが
質感の高さを感じさせる巻上に上品なシャッター音
ミノルタらしいピントの山の掴みやすいファインダーが魅力ですが
特にブラックモデルのX-7には
明るいアキューマットスクリーンが採用され
さらに魅力的なカメラとなっています。

お預かりのX-7はたまにミラーアップしたままになってしまい
さらに巻上レバーがフラフラと
手ごたえのない状態になってしまっているとのことで
お預かりしました。
巻上レバーの問題は受け取った時点では
既に問題ない状態になってしまっていたのですが
何度か巻上げてみるとたまに巻上完了時に
巻上軸が戻ってこない現象が発生しました。
ご依頼者様がご指摘されているのはおそらくこの現象かと思われます。
巻上軸の汚れ等により動作不良が起きる状態かと思われます。
ただ、もうひとつのミラーアップの方は全く症状が出ません。
ミラーアップの原因は通常ならシャッター幕走行不良か
ミラー駆動部の動作不良がほとんどなのですが
X-7は電子制御機ですので
マグネット周りの動作不良ということも考えられます。
いずれにしても症状が出ないので
疑われる部分を重点的に整備していきます。

X-7はフレキが底部から繋がっているので
まずはそこを外していくだけでもなかなか大変です。
本格的にシャッターユニットを降ろす前に
(XG系フレームのミノルタ機は
横走り機もユニット化されています)
X-7では定番トラブルでもある
プリズム腐食の有無をチェックしておきます
ファインダーで見る分には問題なさそうだったのですが
やはりプリズム前面に貼られたモルトは加水分解を起こしており
多少プリズムの塗装表面に侵食し始めている状態でした。
このまま放置しておくと近い将来間違いなく
蒸着面の腐食が始まってしまうので
対策を施してプリズムにこれ以上悪影響が出ないようにします。
今回はプリズムはこれでまず大丈夫ではないかと思われます。
何度も整備を行っていたり、数多くの個体を見ている
カメラであればトラブルの起きやすいところもある程度は
対策が打てるので分解の際にはできる限りの
整備を並行して行います。
それでも電子部品の問題だったり金属疲労等の問題もあり
年数の経過したカメラは
何が起こるかわからない部分もありますが
できるだけ再びトラブルの起きにくい状態で
お渡しできればと思います。

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