日別アーカイブ: 2021年6月28日

キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は「パフェの日」だそうです。
そうあの甘くって美味し過ぎて
たまに無性に食べたくなるけど
なかなかひとりでは食べに行けないあの「パフェ」です。
この記念日の由来自体は
1950(昭和25)年のこの日に
巨人の藤本英雄投手が日本プロ野球史上初の
パーフェクトゲーム(完全試合)を達成したことで
洋風冷菓子の一つである「パフェ(parfait)」が
フランス語で「完全な(パーフェクト)」という意味があることから
「完全試合」に通ずるとして記念日とされたそうです。
いや、「パフェ」の美味しさは
まさに完全だと思います(笑)
いろいろな種類のパフェがあり
それぞれそのお店でアレンジもされることから
出会うたびに感動することも多いですよね
やはり王道の「チョコレートパフェ」か…
「バナナパフェ」もいいし
それなら、いろいろな果物が入った
「フルーツパフェ」もいいですよねぇ
…妄想が広がるのはいいのですが
「パフェ」ってさすがにおっさんひとりでは食べに行けません(苦笑)
コンビニスイーツで何か近いものを探してきます…

さてさて

本日は「キヤノンAE-1プログラム」のカメラ修理を行っています。
最近、AE-1Pの修理依頼が少し多いような気がします。
まぁ、偶然だとは思いますが
つい1週間くらい前にもAE-1Pのブログ書いたような気が…
キヤノンAシリーズが1976年の「AE-1」で始まり
この「AE-1P」は5年後の1981年の登場です。
Aシリーズも円熟の域に入っており
「AE-1P」は非常に完成度の高いカメラになっています。
わからやすい機能的なことだけを言えば
SS最高速は変わらないし
基本的にSS優先AE機で「プログラムモード」が追加されただけ…
と意地悪な見方をすることもできますが
ファインダーの明るさやピントのキレは明らかに別次元ですし
露出計の応答性も格段にアップしています。
スクリーンも下からかんたんに交換することができ
A-1にまで存在していた整備には何かと邪魔にもなる
コンデンサレンズがついになくなりました
(必要ないほどスクリーンが明るくなったということです)
そして以前も書きましたが分解してい見ると
制御系はまさしく別物でこの5年間で
電子制御技術はめちゃくちゃ進歩したことがよくわかります。
でも確かに機械的構造はAシリーズは全て
最初のAE-1が基本なので持病のシャッター鳴きは
相変わらず起こりますし巻上のフィーリングや
シャッター音はある意味、「Aシリーズ共通の感触」ではあります。

結構、ゴリゴリの電子制御機ですので
基本的に電子部品自体にトラブルがなければ
年月が経っても比較的安定した動きを見せるはずです。
ただし、接点や摺動抵抗、機械的な部分は
定期的なメンテナンスが必要で
やはり汚れや油が古くなると動作不良を起こす可能性は高くなります。
お預かりしているAE-1Pは
保存状態自体はかなり良いほうで
余計な油切れもなく持病のシャッター鳴きも起きていません
巻上のフィーリングも悪くなく
外観も非常にキレイです。
ただ、各接点に接触不良が起きているようで
とにかく動きが安定しません。
まず電源そのものが不安定な上に
電源がしっかり入っていても
シャッターが切れたり切れなかったりしています。
電池室を始め各配線や接点、マグネットの清掃整備が必要です。

まだ現状を確認しただけの状態です。
トラブルの症状やその原因はある程度絞り込めたので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
機械的な動きにあまり問題はないようですが
もちろん一通りの分解を行うので
シャッター鳴き等、定番トラブルの対策と予防は
施していきます。
装着されているレンズはタムロン35-70mmF3.5マクロで
この時代によくセットで販売されたレンズです。
クモリが若干見受けられますが
それほど影響はないかと思われます。
余談ですが、残念ながら当店では
ズームレンズの分解整備を行っていないことと
さらに当時のレンズメーカー製のレンズは
いろいろ理由もあり分解整備を行いません。

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