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キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は「テレビ放送記念日」だそうですよ。
1953(昭和28)年のこの日に
NHK東京放送局が日本初の
テレビ本放送を行ったことに由来しています。
ちなみに当時、1日の放送時間は4時間。
当時の受信契約数はわずか866件。
大卒の初任給が約8000円の時代に
受信料は月200円だったそうです。
また、国産の14インチ型の白黒テレビは17万5000円もしました。
テレビは庶民にとって高根の花だったのですね。
とはいえ…まだ100年も経っていません。
このころから70年代初頭の
「高度成長期」は本当にめまぐるしく世の中が
変わっていったのだろうなぁ…と感じます。
私もこの時代に少しかぶっているのですよねぇ
記憶のある頃には既に家にテレビはありましたが
4歳くらいまでは白黒テレビでした
(さすがによく覚えてません(笑))

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
1976年発売のカメラです。
まさにその名の通り「AE時代」の幕開けとなったカメラです。
ただ「AE-1」の「AE」は「Auto Exposure(自動露出」の
略ではなく「Total Automatic System by Electronic SLR Camera」の
頭文字からだそうです。
いずれにしても電子技術による自動化ということですね。
電卓やコピー機で培ったキヤノン別部門の技術も
最大限に活かされて開発が行われており
「キヤノンAシリーズ」の一号機でもあります。
キヤノンはこのカメラで一眼レフ市場を短期間に
一気に普及、拡大させる目的があったわけですが
徹底的な生産効率化の甲斐もあって
思惑通り大ヒットモデルとなります。
機能性、低価格化もさることながら
取り回しのよい使いやすいカメラでもあり
これがあれば一通りの撮影はこなせる上に
アクセサリー群や豊富で写りの良いFDレンズ群も揃っていて
非常に夢の広がるカメラだったと思います。

お預かりしている「AE-1」は
かなり長い間しまい込まれたまま眠っていたものと思われます。
外装の汚れやスレもそれなりにあり
使われていた時代にはかなり大活躍したものと予想されます。
電池も入れたままで長期間放置していたものと思われ
端子は腐食してマイナス側の端子は引っ込んだまま固着しています。
それでも何とか電源は入り
バッテリーチェックは作動し露出計もとりあえず動くのですが
肝心のシャッターがうんともすんとも動きません。
マグネットの問題なのか電気回路的な問題なのか
分解して詳しくチェックしてみないとわかりません。

まだ何とも言いきれませんが
単純なマグネットの固着とかではなさそうですね。
これはなかなか苦労しそうな予感がします。
ただAE-1自体はこの類の電子制御機としては
整備性は良好なのでいろいろ確認しながら
修理整備を行っていきます。
なんとかなるとは思いますが
まずは普通にシャッターが切れる状態になるように
取り掛かっていき
その次の段階で動きや各精度を調整していきます。

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