日別アーカイブ: 2022年2月18日

ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日は「嫌煙運動の日」らしいですよ
1978(昭和53)年のこの日に
東京・四谷で約40名の有志が集まり
「嫌煙権確立をめざす人びとの会」が
設立されたことに由来するそうです。
78年ですか…意外と昔ですねぇ
まだその頃は喫煙者の方が圧倒的に多い頃ですね
バスや電車の車内でもタバコが吸えていましたし
座席に灰皿がセットされていましたものねぇ
これも時代の流れですが今から考えると
少し前の「どこでも据える」環境はすごかったなぁ(苦笑)
私が社会人になった頃は会社のデスクで
タバコが吸えるのは普通でしたし
くわえタバコで端末やPC操作していましたもの…
その頃は私も喫煙者だったので
何とも思っていませんでしたが
タバコの煙が苦手な人は
その頃は本当に大変だったでしょうねぇ
私もタバコ止めて随分経ちますが
自分が吸わないとタバコの匂いって遠くからでもわかるのですよ
風下だと10m離れていても
前の人が歩きたばこしているのがわかりますし…
まぁ私は自分が吸っていたこともあり
そこまで不快には感じませんが…
あまり喫煙者いじめのようになるのもどうかと思いますが
もうプライベートな場所以外で吸えないのは
時代の流れでしょうねぇ…
ところで私、いまだにたま~に
「あぁ、こういうときにはタバコだよなぁ」と
妙に吸いたくなる時があるのですが…(苦笑)
まぁ我慢できるレベルではあるのですが…
さすがにもう吸うことはないでしょうねぇ
それこそ血管収縮して詰まっちゃいます(汗)

さてさて

本日は「ミノルタハイマチックF」の
カメラ修理を行っています。
1972年発売のカメラで
ロッコール38mmF2.7レンズ搭載の非常にコンパクトな
距離計連動カメラです。
この時代のこのジャンルのカメラは全てそうですが
ライバルは先行する「コニカC35」です。
ハイマチックは電子制御シャッターで
C35では対応の難しい低輝度の場面でも
スローシャッターで対応できる強みがありますね。
ただし当然三脚必須となってしまうので
どこまでこのカメラを気軽に使う層が
恩恵を受けることをできるかは少々疑問ではありますが…
C35と同様にプログラムオート専用機なので
ピントだけ自分で合わせれば露出はカメラ任せです。
それでもこの小さなボディに
しっかり距離計を載せているのは
目測の苦手な私としては大賛成です。
搭載するセイコーESLシャッターの関係で
レリーズストロークが長い上に
ジャキーンといった感じで切れるシャッターは
少し好みが分かれるかもしれませんが
個人的にはこれはこれで個性的でいいような気もします。
写りはさすがのロッコールで文句ない秀逸な写りを楽しめます。

お預かりしている「ハイマチックF」は
精悍なブラックボディです。
一通り動作はしているようなのですが
ご依頼者さま曰く
オートが合っていないような気がするということでしたので
測定器にかけてみると明るさにもよりますが
ほぼ全域で3段前後アンダーです
これはさすがにネガだとしても写真に影響してしまいますね
シャッターの動きは悪くなさそうなので
制御の問題かと思いますが…
加えてこれは受付時に気が付いたのですが
ファインダーを覗くと距離計二重像の見える範囲が
ファインダー中央にひし形に見えるはずなのですが
その範囲が妙に狭くひし形が欠けているように見えます
カメラを振ってみるとたまにキレイにひし形に見えるので
何かファインダー内で部品が外れていて光路を邪魔しているようです。

ファインダーはやはり距離計象導入部の
部品が外れてぶら下がっている状態でした
上画像でファインダーの前に転がっている部品ですね
まずはシャッター周りの接点をキレイに清掃していきます。
電子シャッターは接点の状態が悪いと
いろいろなトラブルが発生します。
もちろんマグネット吸着部も念入りに清掃します。
その上で電気的調整で何とか問題のない
オート制御範囲にまとめていきたいと思います。
もちろんレンズ・ファインダーは外した際に
キチンと清掃していきます。
電子制御機はなかなか調整に難しい部分が多いのですが
何とかうなく仕上げていきたいと思います。

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