日別アーカイブ: 2023年10月9日

キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は「スポーツの日」で祝日ですね。
ハッピーマンデー制度で当時の「10/10・体育の日」が
10月第二月曜日になってから20年以上
「体育の日」が「スポーツの日」になってから3年。。。
まだまだしっくりとはきませんねぇ(笑
長年親しんだ「10/10・体育の日」だから
もう一生しっくりとはこないでしょうねぇ(苦笑)
「体育の日」といえば「秋の大運動会」ですよねぇ
運動会自体は大好きでしたし
たいして速くもなかったですが「徒競走」も好きだったし
騎馬戦や玉入れ、棒倒し、綱引き…
そして毎回なぜか組み込まれているフォークダンスも
楽しみでしたねぇ~
でも唯一嫌いだったのが運動会の1か月近く前から
何度も何度も繰り返される「入場行進・開会式」の練習…
あれは本当に面倒くさくてイヤだったなぁ
自分じゃよく見えないから行進が乱れていようと
整列が曲がっていようとどうでもよくって
全くやる気のなかった記憶が…
まぁ集団行動やチームプレイが苦手なのは
子供の頃からですね(笑

さてさて

本日は「キヤノンAE-1プログラム」の
カメラ修理を行っています。
1981年発売のカメラです。
「Aシリーズ」の最初の機種となる「AE-1(1976年)」を
ベースにプログラムオートを追加した後継機です。
ただ最初の「AE-1」登場から5年経過していることもあり
単なる機能追加にとどまらず
特に電子回路関連では大きく進化しています。
機械的なシャッター・ミラー駆動部や巻上機構の
基本的構造こそ「Aシリーズ」に共通した
初代「AE-1」と大きくは変わりませんが
それを制御する電子回路に関してはもう全くの別物です。
「AE-1P」の内部と見比べると「A-1」あたりの内部回路も
かなり古臭さを感じます。
実際にファインダー内表示あたりをみても
明らかに当時の最先端であることを感じます。
AE-1の頃にはまだ残っていた糸連動ももちろんなくなっています。
A-1ではまだ存在したコンデンサレンズも「AE-1P」では廃止されており
コンデンサレンズなしでも従来のモデルより
格段に明るいファインダーが実現されています。

お預かりしている「AE-1P」は
シャッターが開いたまま、ミラーが上がったままの状態で
固着してしまっています。
この状態でもはや何もできない様子です。
ご依頼者様のお話によるとこうなる前までは
一通り使えていたとのことです。
まずは強制的にシャッターを動作させて
通常のリリース状態に戻してみます。
その状態で何度かシャッターを切ってみると
やはり同じような状況で固まってしまいました。
シャッター駆動…というよりは電磁石の吸着に問題があるようです。
そして何度か動作させているときに症状が出ていましたが
お決まりのシャッター鳴きがかなり酷い状態です。
シャッターが固着しなくても
このままではミラー動作が不調となってしまいそうです。
そしてオート時の絞り操作レバーの動きも悪く
オートが不安定な動きとなっています。
全体的にかなり動きの悪い状態と言えます。

画像はまだ上カバーを外しただけの状態ですが
さすがに80年代の電子制御カメラということもあり
プリズムも含めてぎっしりとフレキと基板で覆われています。
さすがに整備性は良いとは言えませんが
それでもこの類のカメラの中ではAE-1Pは
機械的部分へのアプローチが比較的しやすいカメラです。
もちろん静電気は大敵ですので
こちらも準備と体制を整えてから
慎重に分解整備を行っていきます。
電気的接点やマグネット周りの入念な清掃整備と
全体的な機械的駆動部の整備を行っていきます。

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