今日は「豆の日」だそうですよ。
陰暦の9月13日に「十三夜」として名月に豆をお供えし
ゆでた豆を食べる「豆名月(まめめいげつ)」という風習がありました。
日付は暦どうりの「十三夜」とすると毎年日付が大きく変動してしまうので
新暦の10月13日としたそうです。
ちなみになじみの深い「十五夜」では
新芋(サトイモ)の水炊きを供えたりすることから「芋名月」とも称します。
月見団子の風習はそれよりも後で江戸時代あたりから始まったらしいですね。
「豆の日」は便宜上新暦10月13日で今日ですが
本来の十三夜(旧暦9/13)は今年は10月27日です。
「片見月」は縁起が良くないので
「十五夜」にお月見をした方は「十三夜」も忘れずに…
話が「十三夜」のお話に偏ってしまいましたが
「豆の日」です。豆と言えばじいさんが好んでよく食べてて
ビールのつまみが枝豆や落花生なのは当然で
呑まないときも「いかり豆」や煎った豆やら殻付きの落花生とか
やたらと食べていた記憶があります。
よく灰皿が落花生の殻でいっぱいになってたなぁ(笑
私もそこは似たみたいでたまに無性に「いかり豆」が食べたくなって
ついつい買ってしまいますし、ナッツ類もよく食べますねぇ…
たまに煎りたて熱々の大豆を食べたくなるのですよねぇ…
なかなか家で豆を煎ることはありませんが…
休みの日にでも煎ってビールのつまみにしようかな…
さてさて
本日は「フジカST801」のカメラ修理を行っています。
1972年発売のカメラです。
「STシリーズ」としては第二弾のカメラとなりますが
先に発売された「ST701」はシンプルなM42ねじ込みマウントでしたが
この「ST801」で開放測光に対応するため
位置決めのピンと絞り情報伝達機構の付いた
「フジカSTマウント」のレンズと同時に発売され
ボディ側も「STマウント」に対応可能となっています。
「ST701」用だったM42マウントレンズももちろん装着可能で
その場合は絞り込み測光で対応します。
そしてこの時代としてはまだかなり先進的だった
LED式ファインダー表示の露出計を搭載しています。
さらに布幕横走りシャッターとしてはめずらしく
SS最高速1/2000を搭載しています。
横走りで1/2000といえばニコンF2やキヤノンF-1等の
フラッグシップ機をイメージしますが
これらのカメラは金属幕を搭載し幕速も速くして
1/2000を達成しています。
それに比べるとST801の1/2000は幕速は通常の布幕横走り機の速度で
スリットをとにかく狭くすることで達成しています。
そのためやはり1/2000をコンスタントに保つには
こまめなメンテナンスが必要ですし
スリットが閉じてしまうようなトラブルもをやはり多いようです。
お預かりしている「ST801」は一通り動作してはいるものの
やはり全体的には動きが悪く先述した1/2000は
やはり不安定で閉じてしまうことも多い状態です。
ご依頼者様のお話によると「レリーズできないことが多々ある」そうでしたが
受付時にも症状が確認できず
作業前にも長めにいろいろ確認したのですが
その症状は出ませんでした。
ただしレリーズ部やミラー駆動部にかなり動きの悪い部分が確認できたので
原因はこのあたりかと思われます。
そして露出計も動いたり動かなかったり非常に不安定です。
こちらは電池室からの配線ハンダ付けの劣化が原因かと思われます。
画像は一通り整備の完了した状態でのものです。
シャッターは安定して動作するようになり
最高速からスローまで精度的にも問題ございません。
全体的に非常に動きは軽やかになっていると思います。
露出計も安定して動作しており
こちらも精度も確保されています。
画像で装着しているレンズは当店のテスト用レンズです。
適度にコンパクトで軽量で端正なスタイリングで
非常に使いやすいカメラです。
ただしフジカのカメラは全体的にそうですが
少々華奢な部分もございますので
未整備で年月の経っているものは
まず間違いなく整備の必要な状態だとは思われます。
しっかり手を入れてやれば
また当分の間は安心してお使いいただけると思います。
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