日別アーカイブ: 2024年1月25日

コニカⅡBのカメラ修理

今日は「日本最低気温の日」らしいですよ。
1902(明治35)年のこの日に
北海道上川地方旭川市で日本の気象観測史上の最低気温である
マイナス41.0℃を記録してります。
これが公式な日本の最低気温だそうです。
1978(昭和53)年2月17日には
北海道の幌加内町母子里の北大演習林で
マイナス41.2℃を記録していますが
気象庁の公式記録の対象から外れていたため
公式では上記の旭川市の記録が最低気温となっています。
2月17日は記念日として「天使の囁きの日」になっています。
やはりこの時期が一番冷え込むのですね。
今日も全国的に寒い日で都内は天気こそよいですが
朝方は氷点下になっているようです。
この記念日に関連して(?)
今日は「ホットケーキの日」でもあるそうです。
特に寒くなるこの時期に美味しいホットケーキを食べて
暖まりましょう!ということですね。
子供の頃にばあさんが作ってくれる
ホットケーキが美味しかったなぁ(笑
はちみつ、マーガリンをたっぷりのせて…
まぁなんでもない普通のホットケーキミックスで作るヤツですけどね
そういえば焼く前の白いどろどろの状態の
ホットケーキを舐めてみたくって
つまみ食いしては「おなか壊すでっ!」って怒られてました(笑

さてさて

本日は「コニカⅡB」のカメラ修理を行っています。
コニカⅡは1951年発売のカメラです。
ダブルヘリコイド式繰り出し機構を搭載し
ほんのわずかですが沈胴することによって
撮影しないときによりコンパクトにできるようになっています。
搭載されるレンズはヘキサノン50mmF2.8です。
セルフコッキングはまだ搭載されませんが
二重露出防止装置が搭載され
シャッターユニット本体のレバーでチャージを行い
フィルムを巻き上げてから巻上ノブ横のレリーズボタンで
シャッターを切ります。
この際に巻き上げられていないとレリーズボタンは
押せないような仕組みになっています。
シャッターユニット本体のレリーズレバーを操作すると
チャージされていれば巻上に関係なくシャッターが切れます。
シャッターユニットは「コニラピッドS」で
B・1S~1/500をカバーします。
「ⅡB」は「Ⅱ」からタイム露出を省略したもので
1955年に発売されています。

お預かりしている「ⅡB」は
お預かり時には絞り羽根が1枚外れた状態で
絞りの形状が変形している状態でした。
シャッター羽根にも粘りがあり
絞り羽根も粘っている状態で動かしてしまったため
羽根が外れてしまったのだと思われます。
ここでも何度か同様のことを書いていますが
粘った状態で絞りを動作させていると
今回のように羽根が外れてしまったり
もっとひどい場合は羽根が折れたり破損してしまいます。
シャッター羽根は粘っていた状態で動かしても
小さなバネの力で駆動しようとするので
羽根は亜tる程度粘っていると動かずに
写真が撮れないだけですみますが
絞り羽根の場合は絞りリングを介して
人の手の力で強引に動かすことになってしまうので
簡単に破損してしまいます。
油滲みで粘っている絞り羽根は極力動かさないで
修理に出すことをお勧めします。

画像は一通りの整備が完了した時点でのモノです。
今回は絞り羽根は単に外れてしまっただけで
破損や折れ曲がりはありませんでした。
シャッター羽根もそうですが
羽根は完全にバラシて洗浄し駆動部も入念い清掃して
組みなおしてあります。
現在はシャッター、絞り共に非常にスムーズに動作しています。
他、ヘリコイドグリス交換、レンズ・ファインダー清掃
他、駆動部の整備等、一通りの整備を行いました。
少し時間をおいて様子見している段階ですが
この後、最終チェックを行って問題がなければ完成となります。

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