キヤノンAE-1のカメラ修理

1986年のこの日に発射された
スペースシャトル「チャレンジャー」が
発射から74秒後に爆発しました。
当時、私は高校生でしたが
この事故の映像は今でも鮮明に思い出せます。
宇宙開発そのものは素晴らしいことだと思いますが
こういう事故は二度と起こってほしくないものですね。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
世界初のマイクロコンピュータ搭載機で
徹底的な合理化とできる限りの電子化を推し進めたモデルです。
このカメラが発売されるまでは
キヤノンは一眼レフの分野では少々苦しい戦いとなっていましたが
それまでの不振を覆す大ヒット作となったモデルです。
キャッチコピーは「連写一眼」、ワインダー装着率が
一気に上がったのもこのカメラからですね。

お預かりしているAE-1はご依頼者様の
お父様の形見なのだそうです。
長年使われずに眠っていましたが
ご依頼者様が実家に戻った際に
持ち帰ってきたものだそうです。
まずはシャッターを切るとミラーアップしたままになってしまいます。
ミラー駆動部にも少々問題がありそうですが
主な原因はシャッター幕(後幕)がキレイに走りきらず
ミラーダウンレバーを押すことができないことが原因のようです。
できる限り電子化が進められたカメラですが
今回のトラブルの原因は機械的なものです。
長年使用されていなかったため
シャッター幕軸の古い油や汚れが抵抗となってしまっているようです。

まだ現状を確認したのみですが
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
AE-1はシャッター鳴きやオート不良などの
トラブルが比較的多いカメラですので
そのあたりの対策も含めて整備していきます。

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