コニカC35FDのカメラ修理

今日は3月2日ということで
「ミニの日」ですね。
ミニチュアや小さいものを愛でようという日だそうです。
カメラや模型も小さくて精巧にできているものは
眺めているだけでも楽しいですよね。
。。。と言っている割には
私が個人的に使っているカメラは比較的大きなものばかりで
小さくてしっかり作られたものは意外とないのですよねぇ。。。
カメラはともかく小さなジオラマでも
気分転換に作ってみようかな。。。

さてさて

今日は「コニカC35FD」のカメラ修理を行っています。
これも小さくてしっかり作られたカメラですね。
通常のC35に比べるとレンズが大口径な分
少し大きくて重いですが
F1.8クラスのレンズを搭載するカメラとしては
やはり小さいカメラだと思います。
38mmという絶妙な焦点距離も魅力です。
さらに通常のC35はプログラムオートでしか撮れませんが
FDはシャッタースピード優先AEです。
使い方によっては絞りを意識的にコントロールすることもできるので
表現できる幅はやはり通常のC35よりも大きいと思います。
シャッターユニットはコパル製で最高速は1/500
もちろんレンジファインダー搭載機です。

シャッタースピード優先AE機のため
露出計が動作していないと
絞りは常に開放で動作してしまいますが
お預かりしているC35FDは
その肝心の露出計が動きません。
電池を新しく入れても同様です。
こういう場合、一番に疑うのは
電池室周りの接触不良や断線ですが
このC35FD、過去に電池室周りの
修理をしているようでそこに不具合は見当たりません。
テスターであたってもきちんと導通しています。
一番厄介なのは露出計そのものが
ダメな場合なので
次に上カバーを開けて露出計本体に
直接電流を流してみます。
すると露出計指針は元気に跳ね上がります。
。。。となると次に歌がわしいのは
レンズ上部に設けられた受光体(CdS)です。
レンズ前面の化粧枠を外しCDSを取り外します。
今回はCdSそのものが悪かったわけではなく
CdS周りのはんだ付けが劣化して
断線状態になっているようです。

露出計トラブルの原因はこれで解決しそうですが
他、シャッター羽根、絞り羽根の粘り
距離計のズレ等々、細かなトラブルも抱えているので
これから一通りの整備を行っていきます。
まずはシャッターユニットの整備から取り掛かります。

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