日別アーカイブ: 2025年9月15日

オリンパスペンEE-3のカメラ修理

今日は「敬老の日」ですね。
昔は9/15が敬老の日でしたが
ハッピーマンデー制度が実施され
2003(平成15)年からは9月の第3月曜日となっています。
今年はたまたま15日が重なったため
今日が「敬老の日」ですが
やはり私の世代だと9/15が「敬老の日」というほうが
しっくりきますねぇ(笑
ちょっと前まではこの日はうちのじいさんばあさんに
感謝してお祝いをする日でしたがいつのまにか
じいさんばあさんはいなくなり
自分自身が年寄りに片足突っ込んでるような年代になってしまいました(苦笑
時間の流れはなかなか残酷ですね
余談ですがハッピーマンデー実施後も9/15を記念日として残すために
9/15は「老人の日」として記念日となっています。
この日から一週間の9月15日~21日は「老人週間」となっています。

さてさて

本日は「オリンパスペンEE-3」のカメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラでその名の通り「ペンEEシリーズ」としては
3代目のカメラとなります。
基本的な構造自体は1961年発売の初代とそれほどは変わらず
モデルチェンジごとにオート時のSSが2速になったり
フィルムカウンターが自動復元式になったり
裏ブタが着脱式から蝶番式になったりと使いやすさの部分で
改良がおこなわれてきました。
セレン光電池を使用するプログラムオート露出機という部分は
初代から3代目まで変更はありません。
レンズもシリーズを通して28mmF3.5です。
「EE-3」は1986年まで生産が続けられペンシリーズの中で
最後まで生き残ったカメラとなりました。
それだけ基本設計に優れ使いやすいカメラだったのだと思います。
非常に長く生産されたカメラなので現存数も多く
減殺でも人気の高いハーフカメラです。

お預かりしている「ペンEE-3」は
オート露出が全く動作しておらず
明るかろうと暗かろうと最小絞りで
速い方のシャッターで切れているようです。
赤ベロも出てきません。
よくある絞りの固着があるのは間違いないとは思いますが
(レリーズを押さなくても開放にならないため)
気になるのは明るさにかかわらず速い方のSSで切れていることです。
SS切り替えの固着も考えられますが
可能性が高いのは露出計が全く動いていないことです。
詳しくは開けてみないとわからいので
ある程度まずは分解して原因を確認します。

まずは予想通りの絞り羽根固着…これはまぁいいのですが
露出計本体は内部断線で振り切ったまま固着している状態でした。
これはもう露出計本体を交換しないとダメなようです。
そしてセレンはなんとか起電はしていますが
起電量が致命的に足りません。
調整でカバーできるようなレベルではありません。
交換用セレンは中古を含めても良好なものは手に入りにくいので
ちょっと困りました。まぁ部品取り在庫をいろいろ探ります。
シャッター本体は調子よく動いていますが
露出計関係がことごとく問題だらけですね。
プログラムオート機なので露出計がダメなのは致命的です。
なんとか中古良品の部品を使って
快適に使用できるように修理を行っていきます。

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