ミノルタA5のカメラ修理

今日は「組み立て家具の日」なのだそうですよ
ここいう「組み立て家具」とは
いわゆる「カラーボックス」のことです。
和歌山県海南市に本社がある
収納家具・インテリア用品の製造・販売などを手がける
株式会社クロシオによって制定されています。
1967年(昭和42年)に同社の深谷政男氏によって
考案・命名された「カラーボックス」が大ヒット。
当時、家具はほとんどが木材を板状にしたもので作られていて
深谷氏がある日、大阪の百貨店に行き、
プラスチックでできたカラフルな箱を見ているうちに、
「家具にもカラフルなオレンジやグリーン、赤色の物があって良いのでは」との
発想から、大手紙メーカー協力のもと
当時の色紙を薄いベニヤに貼って合板を作り
特殊加工で軽い三段ボックスの「カラーボックス」を作ったのだそうです。
私が子供の頃には当たり前のようにありましたねぇ
「カラーボックス」
よく見たら店の中にも白いカラーボックスが何個かありますよ
中学生くらいのときに誰の部屋に遊びに行っても
カラフルなカラーボックスがあったような気がします
その子のセンスが結構表れてて楽しかった記憶が…(笑
昔ほどじゃないにしても
今でも安くて簡単に組み立てできて使い勝手も良いから
それなりに使われてますよね?
さすがに赤や黄色や青みたいな原色系はもう少ないと思いますが…
あえて今使っても昭和レトロな感じでいいかもしれません

さてさて

本日は「ミノルタA5」のカメラ修理を行っています。
ミノルタAシリーズはミノルタ初の35mm判レンズシャッター式
レンジファインダー機のシリーズです。
初期の「A」から「A2」まではボディがダルマ型形状で
なかなか独特な風貌のカメラでしたが
「A3」からは比較的無難な直線的デザインに変更されています。
「A5」は1960年発売開始のモデルで
レンズシャッターながら1/1000秒のシャッタースピードを誇る
シチズンMLTシャッターが装備されています。
レンズはお馴染みのロッコールPF45mmF2
あるいはロッコールTD45mmF2.8が装備されたものも存在します。
ファインダーはモデルチェンジするたびに
アルバダ式に戻ったり採光式になったりと試行錯誤していたのですが
A5は採光式が復活していいます。

お預かりしている「A5」は一通り動作してはいるのですが
いくつか問題点も抱えています。
まず距離計二重像の動きが少々おかしくて
たまに逆方向に動いてしまうことがあるようです
おそらく最短撮影距離付近でこの現象が出るのかと思われます。
レンズ後玉ユニット内には多少のクモリとカビが見られ
シャッター羽根そのものは快調に動作していますが
スローガバナが粘り気味で1秒にSSをセットして切ると
3秒以上開いてしまうような状態です。
巻上機構には油切れの兆候も見られ
レンズのヘリコイド部はグリス切れで少し軽すぎるようです。
やはり全体的に一通りの整備が必要な状態ですね

露出計を装備しないこともあり
整備性は非常に良好なカメラです。
ファインダー形式は採光式を採用していますが
その造りはなかなか独特で
最終的にはファインダー内のハーフミラーに
ブライトフレームと二重像を映し出すのですが
そこに至るまでの光路にはミラーではなく
プリズムを使用しています。
この時期にはファインダー形式に
いろいろと試行錯誤していたのが
こういうところにも出ている感じがしますが
完成度は高く非常にコストもかけられたファインダーです。

まずはここからシャッタユニットをさらに分離して
シャッター周りから整備を始めていきます。

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