キヤノンFTのカメラ修理

今日は「かき揚げの日」だそうですよ。
そばやうどんに乗せることの多い「かき揚げ」…美味しいですよねぇ
でも実は「かき揚げ」の乗った「天ぷらうどん・そば」を
身近に感じたのはこっち(関東)に来てからなのですよねぇ…
ちょっと詳しくどうなのかはわからないのですが
広島在住時代(今から20年くらい前)までは
「天ぷらうどん・そば」というと
乗せられているのは「かき揚げ」ではなく
「海老天」が当たり前だったのですよね…
で、こっちに来て「天ぷらそば」(ちょっとこっちのうどんは未だに苦手)を
頼むと、ほぼ間違いなく「かき揚げ」が乗ってくることに
ちょっと戸惑った記憶があります…
「かき揚げ」も美味しいのですが…
うーん、やっぱりうどん・そばには「海老天」が最強かな!(笑
海老天乗せは「海老天そば」で別にちゃんと用意されていることも多いので
そちらを頼むことも多いですねぇ…
「箱そば」の「海老天そば」食べたくなってきたな…(笑
うどん・そばに良く乗せられる
芝海老や野菜がいろいろ混ざった「かき揚げ」も美味しいですが
昔、実家でたまに出てきた玉ネギだけで揚げた
「かき揚げ」が好きだったなぁ…
ほんのり甘くって美味しいのですよねぇ…
自宅で天ぷらはなかなか面倒だから
ちょっといい天ぷら屋さんにでも行きたいなぁ…

さてさて

今日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
あれ???ついちょっと前にも「FT」の修理ブログ書いた気が…
以前も「最近FTの修理が多い」って書きましたが
かなり頻繁にFTの修理をしているような気がします…
逆に最近めっきり「FTb」を見ないですねぇ…
以前は「FTb」のほうが多かったのに…
いずれにせよ、キヤノンFシリーズの中核をなす
主力機種です。FLマウントで絞り込み測光の「FT」に
FDマウントで開放測光対応の「FTb」ともに
使いやすく質感も高い良いカメラです。
やはりこの「FT」から始まった
コンデンサレンズ内のハーフミラー配置及び
コンデンサレンズ背後へのCdS配置による
中央部部分測光が構造的にはハイライトです。
マニュアルでの露出決定方法がある程度分かっている方なら
視野の中で輝度差の激しい難しいシチュエーション時に
「中央部重点測光」より「中央部部分測光」のほうが
使いやすいと思います。
露出計以外の部分はFXを基本とする
よく考えられたシャッター&巻上構造で
本来はキヤノン機らしい歯切れの良いシャッター音を
聴かせてくれます。
ですが…今回の「FT」もそうですがシャッター幕軸の
動作不良を抱えている個体が多く
未整備のモノは濁ったノイジーな
シャッター音を響かせている個体が多いのも事実です。
こうなっていると当然ながらシャッタースピードの精度も出ていません。
「Fシリーズ」のシャッターは幕ブレーキに問題を抱えているものも多く
ちょっと整備にコツも必要ですが
大概の場合、しっかり整備すれば
再び歯切れの良いシャッター音を聴かせてくれます。

キヤノンFシリーズはどれもそうですが
プリズムの腐食がかなり多いカメラです。
上の画像でも確認できますが
今回もとてもそのままでは使い物にならない程
プリズム中心縦方向に大きな腐食が出てしまっています。
特に「FX」「FP」「FT」は交換用の
キレイなプリズムの確保が難しく
毎度頭を抱えるところなのですが
今回はご依頼者様の方で比較的腐食の少ないプリズムを
ご用意いただいたためそれと載せ替えることで対処します。
あまり気にならないレベルで腐食の少ない「FT」は
本当になかなか見つかりません…困ったものです。
FTは露出計のSW構造で前期・後期に分けることができ
絞り込みレバーと連動して露出計SWがon/offされるのが前期で
後期は基本的に露出計のSWは常にonとなっていて
絞り込むことによって明るさに応じて正しい位置に指針が動きます。
ただ、バッテリーチェック時の「ASA100/シャッタスピードX」の
位置だとBCを巻き戻し部レバーでonにしない限りは
露出計もoffとなります。
FT後期を使っている方で
電池消費が気になる方は知っておいていただければと思います。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。
まずはシャッター周りの動きを改善していきます。
その後、ミラー駆動部・巻上機構整備
ファインダー清掃、露出計調整と一通りの整備を行います。

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