ミノルタALSのカメラ修理

今日は「ヨーグルトの日」で
「水分補給の日」でもあるようですよ。
プレーンのヨーグルトは文句ナシに身体に良いですよねぇ
でもやっぱりプレーンだと味気ないから
ついつい甘くして食べてしまいがちです(苦笑)
そうするといろいろと別の問題が出てきてしまいますね…
そして毎日のこまめな水分補給はさらに大事ですよね!
200ml(コップ1枚くらい)を
一日6~8回に分けて飲むのが良いそうです。
これも運動等の状況にもよるのですが
飲みすぎには注意です。
何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」なのは
過去の経験で重々承知してはいるのですが
なかなか適量適度で難しいですよねぇ
若いときにはこんなこと考えもしなかったですが
この歳になるといろんなところの劣化を実感しているので
そういう部分に敏感にならざるを得ません。
まぁあまり考えすぎない程度に
毎日の生活には気を付けましょう。。。

さてさて

本日は「ミノルタALS」のカメラ修理を行っています。
1966年発売のカメラです。
この2年前に発売開始された「ミノルチナS」の露出計の受光体を
セレン光電池からCdSに変更したカメラです。
それに伴って電池室の増設等も行われており
他の部分の細かな変更等も行われています。
それでも機能的には露出計以外の部分はミノルチナSと変わりません。
搭載レンズもミノルチナSと同じく
ロッコールQF40mmF1.8レンズです。
レンズは大口径ですがボディは非常に薄くコンパクトに作られており
非常にスタイリッシュなカメラでもあります。
同時期のレンズ一体型レンジファインダー機で
ミノルタで主力だったのは「ハイマチック」シリーズで
ALSの発売時期には「9」や「7s」が発売されていた頃です。
この時代にありがちな少し大柄なカメラです。
この時代には本格派のマニュアル機は少し大きいくらいが
高級感があってよい…と思われていた時代で
ミノルチナ同様ALSも販売的にはなかなか苦戦を強いられたようです。
今見ると小さく精巧に作られ機能性も失っていない
ミノルチナやALSには非常に魅力を感じますし
現在の中古市場でもなかなか人気ですが
このあたりにもその時代の流れを感じますね。

お預かりしている「ALS」はいろいろと問題を抱えた状態です。
シャッターは粘り等もほぼ見られず一見調子よく切れているようですが
鏡胴に大きなガタが見られ絞りリングやSSリングも
大きくガタついている状態です。
ネジが単に緩んでいるのか落下等のショックで
一部が破損してる疑いもあります。
原因がわからないうちはあまり余計な動作をさせないほうがよさそうです。
そして大きな特徴のひとつであるCdS式の露出計は電池を入れても
全く動きません。
ミノルチナと異なりセレン劣化の心配はなくなったALSですが
その代わりに電池室周りや配線、SW周りのトラブルの可能性は
確実に高くなっています。
今回もそのあたりが原因かと思われます。
そしてこれはミノルチナでも多く見られる症状ですが
距離計二重像がほぼ見えません。
他のレンジファインダー機だとハーフミラーの劣化を疑うことが多いのですが
今回の場合、ブライトフレームは比較的はっきりと見えています。
二重像だけがほぼ見えないので
おそらく第一反射面のミラーとハーフミラーの中間に配置されている
レンズがかなり酷く曇っていることが原因と思われます。

まだ現状の問題点をいろいろ洗い出している状態です。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
シャッターや巻上自体はシンプルな構造なので
一通りの整備で問題なくなると思われますが
露出計は摺動抵抗等に問題がある可能性もあるのですが
まだ確認できていないので修理しながら
動作確認・調整を行っていきます。
そのあたりにトラブルがあるとちょっと難儀なカメラでもあります。
それでもきちんと整備されたミノルチナやALSは
使い心地抜群の気持ち良いカメラです。
ご依頼者様に快適に使っていただけるように
これから入念に整備を行っていきます。

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