ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「ナイスの日」だそうですよ
「な(7)い(1)す(3)」(ナイス)と読む語呂合わせで
ナイスなこと、素敵なことを見つける日だそうです。
ナイス…Nice…改めて調べてみると…
見事な、素敵な、素晴らしい、立派な、良い、かっこいいなどの
意味があるそうです。
…まぁ野球中継見ながら「ナイスプレイ!」ってよく
ひとりごと言っているような気も…(笑)
特別な日やイベントごとやらいわゆる「ハレの日」で
ナイスなのはよくあることですが
普通の日常の毎日で
「お…今日もなかなかナイスな日だったなぁ」と
寝る前に本音で言えるようであればいいですねぇ…
…ということで今日もできることをがんばります!

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
1966年発売の一眼レフです。
ミノルタ初のTTL測光方式の露出計を内奏したカメラです。
開放測光にも対応しており
そのためにレンズ側も絞り値伝達機構を設けた
「MCロッコールレンズ」にモデルチェンジされています。
従来のオートロッコールも装着可能ですが
その場合は絞り込み測光となってしまいます。
ファインダー内に露出計指針と設定SSも表示されるようになり
非常に使い勝手もよくなりました。
そしてミノルタらしい使い心地の良さが際立つカメラでもあります。
基本設計に非常に優れたカメラでヒット商品となり
7年以上生産されるロングセラーモデルとなります。
後に追加されるSR-TスーパーやモデルチェンジされたSR101も
内部構造はほぼSR-T101そのままで
ミノルタ機械制御シャッター機の集大成ともいえるモデルです。
現存する個体も非常に多く
当店に修理依頼も多いカメラです。

お預かりしている「SR-T101」はレリーズボタンは押せるものの
何も動かないような状態になっています。
ミラーは正しくミラーダウンしていて
幕の位置を見るとチャージ状態のようです。
チャージ中なので当然ながら巻上レバーはロックされています。
ミラーもチャージされているようなので
レリーズ機構からミラーアップへのリンクが動作不良化と思われます。
後である程度分解して強制的にレリーズすると
とりあえずはシャッターは切れましたが
今度はミラーアップしたままになってしまいました。
おそらくかなり長い間動かさずに眠っていた個体かと思われますが
機械的な駆動部や連動部のあちこちで
動きが悪くなっているものと思われます。
何かが破損しているとかはないので
分解して入念に隅々まで清掃し
動作不良の原因となる古い油脂類やゴミを落とし
新たに最小限の注油を行うことで回復が図れると思われます。

連動糸等があるので分解整備にはある程度の慣れと
コツを知っておく必要がありますが
それらがわかっていれば整備性は非常に良好なカメラです。
各部の部品もしっかりとしたものが使われており
基本的には丈夫なカメラです。
SR-T系は修理依頼の多いカメラなので
内部の光景も見慣れたものでありますが
油断せずに慎重に整備を行っていきます。
整備の上の最終的な微調整で精度的にも
全く問題ない状態に仕上げられるかと思います。

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