月別アーカイブ: 2016年4月

オリンパスOM-1のカメラ修理

熊本の地震は今朝未明のものが本震で
14日の地震は前震だったようですね。
全くもって予断を許さない状況が続いています。

さて

今日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
定期的に必ず修理のご依頼のあるOM-1ですが
決して壊れやすいカメラなわけではなく
過去、いろいろなプロのカメラマンに愛用されていたことからも
わかるように基本的には丈夫なカメラです。
ただし、最大の魅力である、小型軽量さを実現するために
微妙な調整が必要なところもあり
そのためある程度のメンテナンスが必要なカメラだとは思います。

それよりも何といっても今でも人気が非常にあるから
修理依頼も多い・・・というのが一番の理由ですかね。

今回の個体も、定番といえる「巻上げロック」での修理依頼です。
随分長い間、使わずに保管されていたようなので
他、各部点検整備一式を行います。

IMG_7706

OM-1に限らないことですが
やはりカメラはある程度、定期的に動かしておかないと
トラブルを起こす確率は高くなります。
とはいえ、既に長い間、動かしていないカメラを
急に普通に動かすと、これまたトラブルを呼び込む可能性が高いので
長らく動かしていないカメラはなるべくメンテナンスを行ってから
撮影に臨んでいただくことをお勧めします。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

ペンタックスSPFのカメラ修理

昨日から熊本で大変なことになっていますが
被害にあった皆様に少しでも早く平穏な日が訪れるようにお祈りします。

本当にこの国は地震大国だな。。。と再確認いたしました。
いつ何時何処ででも同じようなことが起こるということを
忘れてはいけませんね。

さて

今日は「ペンタックスSPF」のカメラ修理を行っています。

大ベストセラー機SPに開放測光機能が追加されたモデルです。
ただし開放測光を使うには使用レンズを
SMC(Super Multi Coated)タクマーにしなくてはなりません。
分解してみるとよくわかるのですが
露出計周りの回路はSPとは全く違います。
露出計SWは存在せず
フォトスイッチと命名された機能で
レンズキャップをつけておけば露出計がオフになるという仕組みです。

今回の個体はシャッター関係は少々の狂いはあるものの
まずまずの状態。露出計は大きく狂っています。
加えて定番のプリズム腐食(交換で対応します)と
巻上げが妙に重いのでそのあたりの対処を行います。

付属の55mmレンズは絞り羽根の動きがゆっくりです。
(特に戻るとき)これはよくある絞り羽根の油固着ではなく
絞り連動ピンの動きが悪いことが原因と思われます。

IMG_7705

これから分解を進め現在把握しているトラブルと同時に
他、各部点検整備一式を行います。

↓をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

 

ニコンEMのカメラ修理

今日は「フレンドリーデイ」だそうですよ。
色々ありますがみんな仲良くしていきましょう!

ところで。。。今、店内の湿度は75%。。。ちょっと高め。。。
こんな日はレンズ清掃はやらないほうがいいんです。
いくらやっても拭き跡が残ってしまうんですよね。。。

さてさて

今日は「ニコンEM」のカメラ修理を行っています。
いわゆる「リトルニコン」ですね。
個人的にすごくいいデザインのカメラだと思います。
おまけにこの頃のニコンらしからぬ軽量・コンパクトさで
お散歩カメラに持って来いだと思います。

今回の個体は。。。

・たまにミラーアップしたまま
・バルブが効かない
・オート不安定

の3点の不具合が確認できています。
ミラーアップとオート不安定はEMでは比較的多い症状ですね。

オート不安定はおそらくマウント下の抵抗の
接触不良または劣化かと思われます。

IMG_7704

これからマウント部の分解そして抵抗部の点検整備
さらにミラーボックスを外してシャッターユニット点検整備を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

 

ニコンFE2のカメラ修理

今日は「喫茶店の日」だそうですよ。
たまに昔ながらの喫茶店に出くわすと未だに入ってみたくなりますね。
あの銀色のミルク入れとか砂糖入れとか今でも使ってるとこあるのかな。。。

これは今ではもうないだろうけど
必ず1~2台は「ブロック崩し」とか
「インベーダーゲーム」のテーブルがあったりとか。。。

はい、昭和世代丸出しですね。。。このくらいにしておきましょう。。。

さてさて

今日は「ニコンFE2」のカメラ修理を行っています。
私が中学生くらいの時、ニコンはF3がフラッグシップでしたが
次に続く中級機「FA・FM2・FE2」に1/4000秒のシャッターを搭載し
当時の私はカタログを集めて夢中になったものでした。

そんな1/4000&シンクロ1/250というハイスペック3兄弟の一人
「FE2」ですが今回の個体は露出計が不安定で
それに伴ってオートも不安定という症状が見受けられます。
さらに測定してみると高速シャッター域で露光ムラも見られます。

IMG_7702

FAもFM2も、もちろん良いのですが
FE2は露出計指針が針式なのがいいんですね。
当時はLED式に比べ壊れやすいなんて言われていましたが
今となっては針式のほうが修理はやりやすいですね。

これから分解を進め各部点検整備一式を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

 

ミノルチナSのカメラ修理

今日は「ガッツポーズの日」らしいですよ。

月曜日、多くの方が休み明けで

また新しい1週間のスタートだとは思いますが

ガッツでガッツンガッツン頑張っていきましょう!(笑)

さてさて

今日は「ミノルチナS」のカメラ修理を行っています。

ミノルチナSの販売は1964年

当時、最も薄く小さいレンジファインダーカメラを作ろう!ということで

ミノルタが総力をあげて開発した意欲作です。

ただし。。。当時は「小さい=安っぽい」という風潮が根強くあり

ミノルチナのようなマニュアルで撮影するカメラは大きいほうが良いとされていました。

そのため、思った程、販売が伸びず、同時期に発売された

同社の「ハイマチック7」あたりに比べても流通量はかなり少ないと思われます。

今、見ると非常に使い心地も良くて良いカメラなんですけどね。

で、今回の個体はそんな比較的数の多くないミノルチナSの中でも

さらに流通量の少ないブラックモデルです。カッコ良いですよね!

しかしながらお預かりした個体はセレンこそ元気に作動しているものの

レリーズしても肝心のシャッターがぴくりとも動きません。

よくある油シミによる固着かと思いましたが

絞り羽根には確かに油シミもあり粘りが出ているのですが

どうやらシャッター羽根のほうはシャッターユニット内部に何か問題がありそうです。

IMG_7678

関連していると思われますがスローガバナも全く動作していません。

他、ファインダークモリ、鏡胴のガタ等々のトラブルも抱えています。

これからまずはシャッターユニット内部の点検整備に入ります。

 

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「インテリアを考える日」だそうです。

うーん、お店のインテリアとか内装。。。

「こうしたい」とか「これがあれば。。。」とかいろいろアイデアはあるのですが。。。

大体。。。「まぁ、そのうちにね。。。」ということで落ち着いてしまいます(苦笑)

さてさて

最近、キヤノンのカメラの記事が多いですが

今日もキヤノン、FTbのカメラ修理です。

使ってる間に突然巻上げができなくなってしまったとのこと

シャッター幕の位置を見ると巻き上げられていないので

レリーズロックではない様子。。。

巻き止めはかかってないはずなのに

がっちり動かない。。。

まずは下カバーを開けて部品の位置を確認、問題ナシ

今度は上カバーを開けて巻き上げ周りの確認

ん?部品がひとつ破損していてその破損した部品の残骸が見つかりません。

どうやらどこかに紛れ込んでいるようです。

IMG_7677

壊れた部品捜索を続けます。まぁ大体、見当はついてはいますが。。。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

キヤノンF-1のカメラ修理

天気も良いし絶好の撮影日和ですね。

今日は「大仏の日」らしいですが

私も仏のように何事にも動じない落ち着きを持たなくちゃいけませんね

さてさて

今日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。

お客様は最近、入手されたとのことですが

外観もキレイですし、一通りの動作も悪くはなさそうです。

おそらく比較的最近まで使用されていたのではないかと思われます。

人間もそうですが定期的に動かしておかないと調子はどんどん悪くなるものです。

。。。とはいえ、さすがにきちんと測定してみると

長い年月を経てるだけあってシャッタースピードや露出計に

狂いは出ています。もちろんモルト類は全滅です。

IMG_7673

これからシャッターユニット、ミラー駆動部、

露出計に関わる電気接点等々の整備調整を行います。

ファインダーも分解して中の清掃・モルト交換を行います。

 

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

 

 

 

コニカFSのカメラ修理

今日はお釈迦様の誕生日を祝う「花まつり」の日だそうです。

子供の頃、幼稚園が本願寺系のお寺だったから
やたらとお釈迦様のお話を聞かされたなぁ。。。
子供の頃に覚えたことはなかなか忘れませんね。

さらに今日は「忠犬ハチ公の日」でもあるそうです。

さてさて

今日は「コニカFS」のカメラ修理を行っています。
何ともレトロなルックスが特徴のFSですが
発売は1960年。同時に発売された当時ニコンFより高価だった「コニカF」の
弟分としてこのFSが発売されました。
詳しくは調べていないので何ともいえないのですが
当時は布幕横走りが主流だった一眼レフのシャッター形式において
後に一世を風靡した縦走りコパルスクエアを搭載したのは
このコニカFSとFが最初じゃないかな。。。

前置きが長くなりました。

今回の個体はスロー固着に加え
巻上げが非常に重いというトラブルを抱えています。
かなり長期間動かしていないようなので
他にも各部の固着及び油切れが予想されます。

IMG_7664

改めて見ると何ともよい雰囲気のカメラですね。

今後、安心してお使いいただけるように
各部点検整備一式を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

 

ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日は全国的に雨模様。。。こういうときはしっかり天気予報あたりますね。

どうやら花散らしの雨となりそうです。

今年の桜は開花と天気と私の休日がうまく合いませんでした(笑)

また来年かな(^^;)

さてさて

少し前にもハイマチックFのカメラ修理をしたような気がしますが

今回はシルバーのハイマチックFです。

今回の個体はまれに見るほどのキレイな外観です。

若干のスレはさすがにありますがキズらしいキズはありません。

ただし、肝心のシャッターが切れません。

シャッター音だけはするのですが羽根が全く動きません。

どうやら制御用マグネットまでの間に電圧が落ちてしまってるようです。

IMG_7663

まずはシャッターユニット単体の状態で電圧をかけ

各部をチェックしていきます。

 

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

コニカⅢのカメラ修理

今日は4・6で「城の日」だそうですよ

都内はヒサビサの良い天気ですが

明日はどうやら雨模様のようで

今年の桜は今日がラストチャンスかもしれないですね。

さてさて

今日は「コニカⅢ」のカメラ修理を行っています。

とても外装がキレイで張り革の痛みも少ない個体ですが

巻上げレバーが途中で止まっていて

レリーズもできません。

IMG_7660

レリーズできないのはシャッター羽根の固着もありますが

どうやらシャッターユニット内にも問題がありそうです。

細かい動きを確認してまずはシャッターを普通に切れるようにして

他、各部点検整備を行っていきます。

 

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo