月別アーカイブ: 2016年5月

キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は「博士の日」らしいですよ。
小学校の頃、学校であった星座や惑星の授業に触発されて
簡単な天文の本を読み漁り
家にあった口径6cmの屈折望遠鏡で夜な夜な星を眺めては
「天文学者になりたいなぁ。。。」なんて思ってたことを思い出しました(笑)

その頃、覚えたことは忘れないもので
今でも山とかで満点の星空を見るとついつい星座を辿ってしまいます。

余裕があれば本格的天体写真とかにチャレンジしたいなぁ。。。
でもあの分野は機材が大変なんですよねぇ~

さてさて

今日は「キヤノンAE-1プログラム」のカメラ修理を行っています。
大ベストセラー機のAE-1にプログラム露出が追加され
ファインダー内表示もLEDに変更され
正常進化でこれまた大ヒットしたこの時代の
キヤノンの代表的なモデルです。

今回の個体は
まず「高速シャッターが開かない」というトラブルを抱えています。
このカメラは電子制御シャッターのため
シャッターの開閉はマグネットを使って制御してるのですが
そのマグネットに何らかの問題があるのでは?と推測されます。
さらに露出計も多少狂っているようなので
そのあたりを中心に整備を進めていきます。

IMG_7849_1

キヤノンAシリーズは横走りシャッターのため
比較的アクセスしやすいボディ底部にマグネットが2個配置されています。
とはいえ、シャッター周りの点検整備のため
これからフレキをある程度外して
ミラーボックス取り外しにかかります。

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コニカC35のカメラ修理

3日ぶりのブログ更新となりました。
お店も3日間お休みをいただきました。
休み前には。。。
「時間がある程度取れるからあれをしよう、これもしよう」、と
いろいろ考えてはいたのですが
終わってみれば思っていたことの半分もできませんでした(苦笑)

なかなか時間を上手く使うのは難しいですね。。。
でも少しのんびりできました(笑)

さてさて

今日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
これも依頼の多い人気のカメラですね。
「ジャーニーコニカ」として一世を風靡したカメラです。
その名の通り、旅行とかに持ち歩くのに
丁度良いコンパクトさで
加えて伝統のヘキサノンレンズで写りも良い、いいカメラです。

今回修理ご依頼の個体は
長い間、使われずに保管されていたものですが
保管状態が良かったようで
一通り動作はしています。
とはいえ、さすがにお約束のフィルム室のモルトは使える状態ではなく
測定してみるとオートも結構、ずれてしまっています。
動作音をよくチェックしてみると
一部、油切れの箇所もあるようです。
その他、レンズ・ファインダー清掃、ピント点検調整、等々
安心して使える状態に整備していきます。

IMG_7846

まずは、動作はしてるのですが
ウィークポイントである電池室裏接点と
シャッター羽根を駆動しているプーリーの状況から
点検整備していきます。

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キヤノネットG-Ⅲ17のカメラ修理

明日の5月3日から5月5日までの3日間、
当店もお休みをいただきます。
ご迷惑をおかけいたしますがご容赦くださいませ。

さて

今日は「キヤノネットG-Ⅲ17」のカメラ修理を行っています。

1961年にデビューし大ベストセラーとなった初代キヤノネットから
11年後の1972年に発売されたキヤノネットシリーズの最終モデルです。
初代に比べると随分コンパクトになり時代の流れを感じるモデルですね。

このG-Ⅲ、今でも結構な人気のあるカメラで
当店でも修理依頼の多いカメラです。

今回の個体はこれまでそれなりに撮影に使っていたそうなのですが
突然、オートでシャッターが切れなくなってしまったとのこと。
まずは簡単にチェックしてみると
マニュアルでは切れているのでシャッター機能そのものは大丈夫そうです。
バッテリーチェックランプも付くので電池室周りもとりあえずはいいようです。
ただ、露出計の針はかなり不安定ですね。
で、何度かテストしてみると露出計の針がキチンと振れているときは
シャッターが普通に切れますが
たまに振れないときがあるようで
その場合はシャッターが切れないようです。
針押さえ式のオートなので露出計が触れないと切れないのは当然ですね

IMG_7825

まずは電池室から露出計までの回路をチェックしてみたいと思います。
ある程度、原因が判明したところでシャッター周りのチェック
レンズ清掃等々も並行して行っていきます。

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オリンパスペンEEDのカメラ修理

今日から5月ですね!
さらに今年は閏年なので今日が八十八夜であり「緑茶の日」でもあります。
私もあとで緑茶を入れて一息つこうかな。。。

さてさて

今日は「オリンパスペンEED」のカメラ修理を行っています。

コンパクトさが売りの「ペンシリーズ」の中では
このEEDはちょっと大柄です。独特のBOXYなデザインのせいもあり
フルサイズの「トリップ35」とあまり変わらないサイズに見えます。
それもそのはずで搭載するレンズは32mmF1.7と大口径です。
そしてネーミングに「EE」とあるように基本的にはオートで撮るカメラです。
他の「ペンEE」シリーズや「ペンD」シリーズと比べても
この「EED」はなかなか異端児的存在だと思います。

今回の個体はオートを司る存在の露出計が不動のようで
オート時には常に赤ベロが出てしまいシャッターが切れない状態です。
フラッシュ用のマニュアル1/15秒はこのカメラ特有の
「シャコーン」といった軽快な音で切れています。

IMG_7818

電池室に液漏れによる腐食が見受けられます。
電源系のリード線は張り替えが必要なようです。

これからレンズボードを外し、シャッター周りのチェックを行いつつ
露出計周りの修理を行います。

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