コニカC35のカメラ修理

今日は二十四節気でいうところの「雨水」ですね。
雪や氷が解けて水となり、雪に代わって雨が降り始める頃という意味で
「雨水」とされています。
地域によっては積雪のピークでもありますが
確かにここのところ寒さが少し緩み始めてきていますね
寒の戻りもまだあるでしょうが
着実に季節は進みます。
梅や河津桜の花の見頃の地域も多いと思います。
春や秋の過ごしやすい季節はできるだけ長く続いてほしいのですが
近年の状況を鑑みると今度はあっという間に暑くなるのでしょうねぇ…
年齢の影響もあって暑さ寒さにめっきり弱くなったので
本当に困ったものです。

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「じゃーに~コニカ」の愛称がつけられ大ヒットしたカメラです。
「じゃーに~」とは旅行時における携帯にぴったりということで
名付けられたそうです。
先日のブログで取り上げた「トリップ35」と同様ですね。
発売年も同じです。
距離計搭載のカメラで露出はプログラムオート専用となります。
連動する露出計はCDS式のもので当然電池を必要とします。
ただ電池が入ってなくて露出計が動かなくても
開放・1/30でシャッターは作動します。
個人的には余計なロック機構がない方が助かりますが
電池切れに気づかずシャッターを切ってしまうこともあるかもしれません。
ファインダー内の露出計の動きはしっかり確認していただければと思います。
搭載レンズはヘキサノン38mmF2.8です。
レンズを含めても非常にコンパクトで
どこにでも気軽に持ちあるかえるカメラです。

お預かりしている「C35」は正確には
1971年発売の「コニカC35フラッシュマチック」です。
フラッシュマチック機構が追加されたこと以外は
初代のC35と変わりません。
まず露出の生命線となる露出計が電池を入れても不動です。
加えてシャッター羽根の動きも明らかに緩慢で
電池を入れていない状態(1/30で切れる)で動かすと
きっちり閉まるまでにかなりの時間を要する状態です。
レンズシャッタ機によくある羽根の汚れによる粘りではなく
C35の場合はシャッター駆動部の動作不良だと予想されます。
そしてこれもC35で結構見かけるトラブルですが
鏡胴最前部の枠が微妙に歪んでいて
ピントリングが両端まで回り切れません。
過去に落下歴があると思われますが
C35はコストの問題もあってか
わりと枠部分が衝撃でゆがみやすいのです。
今回も一見するとキレイなのですが
取り付け基部が変形しているものと思われます。

コンパクトなカメラですが
構造がシンプルなこともあり
整備性は良好です。
電池室は端子を支えている基部が比較的脆く
電池入れっぱなしだと破損している場合も多いのですが
今回は問題なさそうです。
ただ端子のハンダは劣化が進んでいて
やはり断線状態になっていました。
配線にも劣化がみられるので交換で対応します。
シャッターはやはり駆動部の円盤の動きが鈍く
動作不良の原因となっていました。
ここは清掃と注油で対処します。
そして鏡胴枠の歪みは修復不可能な状態だったので
中古良品の部品と交換で対応します。
いくつかトラブルは抱えていましたが
どれも致命的なものではなく
気持ちよく撮影に使える状態に仕上げられそうです。

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