月別アーカイブ: 2016年6月

ペンタックスSPのカメラ修理

今日は6月5日ということで(6・5)
「ロゴマークの日」だったり「老後の日」だったりします。
「老後の日」。。。うーん、ちょっと前まではこの言葉聞いても
何にも感じなかったですが
いいかげん、この歳(47歳)になってくると
ひとごとではなくなってきますね
できるだけ老け込まないように何とかがんばります!(笑)

さてさて

今日は「ペンタックスSP」のカメラ修理を行っています。
発売当時はコストパフォーマンスの高さで
大ベストセラーとなったカメラです。
聞いた話でしかないのですが
当時のフォトコン入選作品使用カメラが
SPばかりだった。。。という伝説もあるくらい人気だったようです。

今回の個体は家から出てきたカメラということなのですが
外観は少々くたびれていますが
保存状態は決して悪くなく
定番のプリズム腐食はまったくなく
腐食の原因となるプリズムにぐるりと巻いてある
SP特有の黄色っぽいモルトもほぼ劣化ナシ
めずらしいですね。

しかしながら。。。電池が長期で入れたままだったらしく
電池室は液漏れに伴うサビのため固着
電池室裏側の端子はこれもサビのため導通せず
よって露出計は不動です。
湿気の少ない状況で保管されていたのか
プリズム、コンデンサレンズの状況はすごく良いのですが
全体的に油切れのようです。
巻上げがかなり重くなってしまっています。

油切れの進んだカメラは無理に動かすのは厳禁です。
軟骨の擦り減った関節を無理に動かすようなもので
大きなトラブルを引き起こすことになってしまいます。

IMG_8039

分解前チェックも最小限にとどめておいて
早速、分解整備にかかります。
ここからさらに分解を進めて巻上げ軸、シャッター幕軸
スローガバナー等々の洗浄、注油を行います。

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ミノルタSRT101のカメラ修理

今日は6月4日(6・4)ということで
虫歯予防デーだそうです。
私は比較的、虫歯になりにくい体質らしく
子供の頃からたいしたケアもしていないのに
歯医者に行った回数は少なくて済んでいます。
でも、甘いもの好きだから気をつけないと。。。(笑)

さてさて

今日は「ミノルタSRT101」のカメラ修理を行っています。
ここのところ、なぜか集中してSRT101の修理依頼が続いています。
以前から思っているのですが
面白いもので同じ機種がやたらと続くことがよくあります。
SRTの場合はもともとコンスタントに修理依頼のあるカメラですが
中には偶然とは思えない変わったカメラの
修理依頼が数台続くこともよくあるのですよ
不思議ですよねぇ。。。

今回、ご依頼の個体は
非常にキレイなブラックのSRTです。
この時代のカメラだと
凹みやアタリがないだけで充分キレイな部類なのですが
今回のSRTはキズ・スレもほとんどありません。
シャッターもそれなりに切れていて
状態としては良いのですが露出計に少々難があり
2段ほどオーバー目になっているようです。

IMG_8038

この時期のミノルタ機はハンダ付けの劣化が多いので
(見かけは付いていても導通の悪いもの)
まずはそのあたりをチェックしつつ
シャッター部、ミラー部の点検整備を行っていきます。

SRT系は101から505までどれも感触が良くていいカメラですね。
油切れなどなく本来の動きだとかなり使い心地の良いカメラです。

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ニコンFE2のカメラ修理

今日は2004年までは6・3ということで
「ムーミンの日」だったのですが(日本独自)
2005年に世界共通で作者の誕生日である8月9日が「ムーミンの日」に制定されたので
日本独自の6月3日「ムーミンの日」は廃止されたのだそうです。
子供の頃、「ムーミン」を見て「この生き物は何なんだ?カバ?」って思ったことを
思い出しました(笑)バーバパパを見たときも同じようなこと思ったな。。。

さてさて

今日は「ニコンFE2」のカメラ修理を行っています。
初代FEに1/4000秒のシャッタースピードに1/250秒でのシンクロと
当時としてはずば抜けたシャッターユニットを搭載して登場したモデルです。
これ、中学生の頃、すっごく憧れてカタログばかり眺めていました。
いい歳になった今見てもカッコ良いし魅力的なカメラです。

今回の個体は、最近お客様が入手されたもので
本格的に使う前に一通りの点検整備を。。とのことでお預かりしました。
簡単にまずはチェックしてみると
シャッタースピードはほぼ問題なしですが
露出計、オートはアンダーに振ってしまっています。
モルトはミラー受け部分は比較的最近、交換されているようですが
フィルム室は結構、劣化してしまっています。

IMG_8035

これから分解をさらに進めて
ミラー駆動部、シャッターユニットの点検整備を行います。

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キヤノンEXオートのカメラ修理

今日は「横浜港・長崎港開港記念日」ですね。
横浜では横浜開港祭が行われていて
確かちょっと早めの花火も打ちあがるのだったかな。。。
夏祭り。。。いいですねぇ~
ビールが美味そうだ(笑)

さてさて

今日は「キヤノンEXオート」のカメラ修理を行っています。
以前にもご紹介しましたが
前玉だけが交換できるタイプの一風変わった一眼レフです。
ファインダーも少々変わっていて
空中像式ファインダーというほぼ素通しで非常明るいのですが
ファインダー中央のマイクロプリズム部でしか
ピントを合わせることができません
露出はキヤノンお得意のシャッタースピード優先AEで行います。
マニュアルモードも搭載していますが
露出計は連動いたしません。
少々変わった部分の多いカメラですがなかなか使いやすく
「シャコーン」といった軽快なシャッター音も良い感じの
このEXシリーズが発売された頃は
各社いろいろ創意工夫や試行錯誤を行っていて
おもしろいカメラが多い時代でもありますね。

今回修理の個体は
高速シャッターでシャッターが開ききっていない状況です。
シャッター音も若干鳴きが入っている感じなので
幕軸の汚れ・油切れが疑われます。

IMG_8034

これからミラーボックスを外して
幕軸、ミラー周りを清掃して注油・調整を行います。

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オリンパストリップ35のカメラ修理

ちょっと前まで
「寒い寒い、早く春がこないかな。。。」
なんて言ってたのに
もう6月ですね。
本日、6月1日は「写真の日」なのですね。
この日にもちなんで毎年この時期には
いろいろなところで写真展が開かれることが多いそうです。

さてさて

今日は「オリンパストリップ35」のカメラ修理を行っています。
電池いらずのオート専用機ですね。
個人的な話ですが、このカメラ、
以前に「フィルムカメラを触ったこともない」という方に
お勧めして使っていただいたことがあります。
それほど使いやすくて写りも良い、とっつきやすいカメラだと思います。

今回の個体ですが
オートが効いていないようで常に開放でシャッターが切れてしまいます。
赤ベロも出ないので
制御部の固着だと思われましたが
分解して見ると。。。セレンもダメでした。。。
針が振らないことで常に開放状態、
本来なら赤ベロが出てシャッターは切れないはずですが
制御部の固着のためシャッターは切れてしまう。。。という状態です。

IMG_8028

ここからさらに分解を進めていきます。
色々な箇所で固着が見受けられるので
徹底的に清掃・注油を行った上で調整を行います。
セレンは中古部品から移植します。

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