ニコンFのカメラ修理

今日は「たまごがけごはんの日」だそうですよ。
熱々炊き立てのご飯にたまごをかけて少し醤油をたらし。。。
あぁ、美味しいですよねぇ~
朝ごはんにはもちろん、飲んだ後のシメにもいいですよねぇ
言われてみれば最近食べてないですね。。。
外食やコンビニ弁当が多いせいもあり
熱々炊き立てのご飯が疎遠になってしまっています。。。
たまには家でちゃんとご飯を炊いて
たまごかけご飯と漬物でお腹いっぱい食べたいですね!

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
発売開始から60年近く経とうとしているのに
未だに人気も高く、
もはや伝説のカメラと言っていい存在だと思います。
「F」は14年間もの間、
生産され続けたロングセラーでもあるのですが
生産された時期や製造番号で
小変更が何度か行われています。
「F」のこういった製造番号やそれに伴う変更等の
情報はネット上にもいろいろありますが
人気のモデルだけあって事細かに調べられています。
今回、お預かりしている「F」は
製造番号が730万台でいわゆる「ニューF」と呼ばれるモデルです。
巻上レバーやセルフタイマーレバーが変更になり
後のF2と同じ部品が使われるようになりました。

まずは整備前の状態ですが
一応、一通り動作してはいるのですが
全体的に油切れや汚れのせいで
動きの悪い部分が見受けられます。
特に後幕の動きが悪いようで
先幕に比べると幕速が随分遅くなってしまっています。

計測器ではシャッタースピード
(シャッタースピードに応じた露光量)を測る際に
A:走り始め
B:中央
C:走り終わり
上記3箇所を測定します。
今回の場合、1/1000の場合だと
走り始めはほぼ1/1000くらいの露光量なのですが
中央で1/700、走り終わりには1/400くらいの露光量になってしまいます。
後幕が遅いため、シャッター走行の間に
だんだんスリットの幅が開いていってしまうのですね。
長期間未整備の個体によく見かける状態です。
もちろん完全に合わせることはできないのですが
通常の使用で問題レベルには合わせていきます。
現在の状態だと明らかに写真の両端で
露出が変わってしまう状態です。

最終的には幕テンションで微調整を行いますが
幕軸の清掃・注油でかなり改善されます。
ところでいつも「F」を整備していると思うのですが
上写真にも写っている「Nikon」のネームプレート
分厚くて意外とずっしりしていて
妙に重厚感に溢れる造りです。
今だったら間違いなく軽量でペラペラに作られてしまうのでしょうが。。。
こういうところにも古きよき時代を感じますね。

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