月別アーカイブ: 2018年6月

ペンタックスSVのカメラ修理

1987年のこの日(6月13日)
先日お亡くなりになった
広島東洋カープの衣笠祥雄選手が
当時の世界記録である2131試合連続出場という
記録を打ち立てました。
それにちなんで今日は「鉄人の日」だそうです。
当時、私は18歳でしたがこのことはよく覚えています。
あんな超人のような人が
こんな早くにお亡くなりになるとは思いませんでしたね。
何事も続けて行うことは本当に大変です。
でもやはりコツコツ続けることは力になるのですよね。
私も見習ってがんばります!
(そんなたいしたことは続けられませんが。。。(苦笑))

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
最近SVの修理が比較的多い気がします。
幕交換を伴うこともやはり多いのですが
そうでない場合にもさすがに未整備で
本調子というわけにはいかないものがほとんだと思います。

今回、お預かりした「SV」はご依頼者様の
お父様が使われていたものだそうです。
かなり長い間、どこかに仕舞われていた様子で
外装の汚れ・サビもかなり多い状態です。
まずはシャッターが全く切ることができません。
フィルム室からシャッター幕の位置を見ると
シャッターチャージはできている様子です。
しかしながらレリーズボタンは全く押すことができません。
幕の状態も先幕しか確認することができないので
後幕の状況如何によっては幕交換の可能性もございます。

レリーズが押せない原因は底部リンク部品の固着が原因でした。
シャッターをまず切れる状態にて幕の状況を確認しましたが
今回は幕交換の必要はなさそうです。
しかしながら、シャッターは切れるようになったものの
先幕は「よっこいせ」という感じでかろうじて走りきりますが
後幕は2/3ほど走ったところで止まってしまいます。
もちろん残り1/3は開いたままです。
当然、ミラーも上がったままになっていまいます。
各部の油切れもありますが、今回はあらゆるところに
サビも散見されます。
シャッター幕軸、ミラー駆動部、巻上軸、スローガバナー
動作部分を徹底的に清掃し注油を行っていきます。
その上でシャッタースピード等の精度を調整していきます。

1枚目の写真に写っている上カバーからもわかるように
外装もかなり汚れが多かったのですが
外装もできる限りの清掃を行い、随分キレイになりました。

動きが安定するまで少々様子見をいた上で
最終調整を行い完成となります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

 

キヤノンFXのカメラ修理

今日は暦上の「入梅」ということで
「傘の日」なのですね。
一時期、ありきたりのビニール傘じゃなくて
ちょっとオシャレな傘でも差して歩きたいなぁ。。と思い
少し高価な傘に手を出したこともあるのですが。。。
見事に1週間でどこかに忘れてきました(笑)
それ以来、安いビニール傘しか使ったことありません。。。
うーん、出かけている途中で雨が止むと
かなり高い確率で忘れちゃうのですよねぇ。。。
私みたいなタイプは傘は消耗品だと
割り切らなきゃダメみたいです。

さてさて

本日は「キヤノンFX」のカメラ修理を行っています。
「キヤノンFシリーズ」の一番最初のモデルで
1964年発売開始です。
このカメラあたりから一眼レフでの
キヤノンの逆襲が始まったと言っていいモデルだと思います。

「Fシリーズ後期」だとレンズはFDマウントですが
「Fシリーズ前期」のモデルはFLマウントです。
FDマウントは開放測光に対応するためと
後に登場するAE機に対応するためAE切替ピンを装備しています。
「FX」は露出計が外光式のため
絞込み測光、開放測光云々は機能的には関係ありません。

FX、FP、FTあたりのカメラで一番心配なのは
プリズム腐食なのですが
今回、お預かりしているFXは
プリズムのコンディションは非常に良い状態です。
一連のFシリーズ前期モデルのプリズムは
何か液体が流れたかのように腐食により
蒸着が剥がれ落ちていくパターンが多いです。
現存している個体の大半がこの状態ではないかと思われます。

プリズムの状態は良いのですが
まずシャッターが切れません。
シャッターチャージはされているのですが
レリーズボタンを押し込むことができない状態です。
そこは底部レリーズ連動部の固着が原因で
とりあえず切れるようになったのですが
切れるようになったらなったで
今度はミラーアップしたまま復帰しない状況です。
さらに高速シャッター(1/1000,1/500)は全く開かず
低速シャッターはスローガバナーが固着しており
開きっぱなしになります。
シャッター周り、ミラー駆動部は徹底的な清掃と
注油が必要と思われます。

加えて露出計は完全に不動です。
電池室端子もサビで覆われていますが
裏側は緑青でびっしり覆われています。
端子及び配線、接点部分は交換が必要です。

FXの露出計はメーター本体はカメラ側とは全く連動せず
光に応じて指針を振るだけです。
シャッター速度と連動した絞り指示板が動くことにより
適正な絞り値を指示する仕組みです。
で、気をつけなければいけないのが
シャッタースピードダイヤルから伸びている
絞り指示板と繋がる銅の線(細い帯)です。
上の写真にも写っていますね。
普通に動作させている場合にはまず切れることはありませんが
分解中に何かで引っ掛けたり
無理に引っ張ったりすると簡単に切れます。
SRTとかの連動糸よりずっと脆いです。
おまけにシャッタースピードダイヤルを外すと
巻き取り部品は乗っかっているだけなので
その状態でカメラをひっくり返すとそのまま取れてしまいます。
こういうパターンは他のカメラでも多いので
上カバーを外したらすぐにSSダイヤル、巻き戻しノブ(あるいはその下の円盤)
巻上レバーは基本的には必ず付けておきます。
修理始めたばかりの頃はそのあたりが徹底できてなくて
何度も痛い目にあったような覚えがあります(笑)

これからミラーボックスの取り外しにかかり
まずはシャッター周りの整備から行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ワゴーフレックスのカメラ修理

今日、6月10日は「時の記念日」ですね!
この記念日、何故か子供の頃から知っているのですよね。
何かで習ったのかなぁ。。。
他にも今日は「路面電車の日」、「ミルクキャラメルの日」
うーん、何だか子供の頃に身近だったものが並びますね。
森永ミルクキャラメル舐めながら
広島の路面電車(チンチン電車って呼んでいました)を
撮りに行きたいですねぇ。。。

さてさて

本日は「ワゴーフレックス」のカメラ修理を行っています。
ワゴーフレックスと聞いてすぐにピンと来る方は
相当二眼レフに詳しい方なのではないかと思います。
写真用品販売でメジャーだった「ワルツ商会」が
発売した二眼レフです。
資料がちょっと少ないのですが1952年発売だと思われます。
後の「ワルツフレックス」の前身モデルとなります。
「ワルツフレックス」だとご存知の方も多いとは思います。

この時代は二眼レフブームで
二眼レフを作っていたメーカーが非常に多く
いわゆる「四畳半メーカー」なんていう小さなメーカーも
たくさん存在しました。
ワゴーフレックスはちょうどそんな時代に作られたカメラです。
シャッターユニットはコパル製で最高速は1/200
レンズは日東光学のコミナー7.5cmF3.5を搭載します。
ズイコーレンズやズノーを搭載したモデルもあるようです。

お預かりしているワゴーフレックスは
捨てられそうになっているところをご依頼者様が救出したそうです。
年式を考えると外観のコンディションはまずまずですが
やはり現状では色々と問題が発生しています。

まず、ワゴーフレックスでは多いトラブルらしいのですが
強烈にレンズボードの繰り出し部が固着しています。
おそらく固着した状態で無理に回したのだと思われますが
ピントリングは留めネジが効かなくなって空回りしています。
これがちょっと半端ではないほどの固着で
とりあえず動作する状態になるまで
かなり時間を必要としました。
加えて、巻上軸も強烈に固着しており
ここも無理に回しているため巻上ノブが一部破損してしまっています。
さらにシャッター、絞り羽根も固着気味で粘りが見られます。
スローガバナも固着気味ですね。
動作する部分は全て何らかの問題がある状況です。

ミラーはもちろん交換いたします。
まずはレンズボード繰り出し軸が
スムーズに動くように整備していきます。
それからレンズ、シャッターユニットを取り外して
それぞれ整備していきます。
最後はファインダー部の清掃です。
まだ途中経過ですが何とか気持ちよく使える状態に
戻すことができそうです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

 

 

キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は6月9日ということで
「ロックの日」だそうです。
音楽の「rock」であったり、鍵の「lock」それぞれの記念日だそうです。
鍵といえば昔からそうなのですが
出かけるときに「あれ?鍵ちゃんとかけたっけ?」と思い
家を出てすぐに確かめに戻ることがよくあります。
鍵だけじゃなくて「エアコン切ったかな?」とか
「給湯器のスイッチ切ったかな?」とか
気になり始めるとキリがありません。。。(苦笑)
で、確認するため戻ってもほぼ間違いなく
切ってあるし鍵もちゃんとかけてあるのですが。。。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
当時、めちゃくちゃ売れた大ヒット作ですね。
発売開始は1976年です。
世界初のマイクロコンピュータ搭載カメラとしても当時話題になりました。
キヤノンがカメラ以外の電卓やコピー機等々で
培ったカメラ設計以外の技術もかなり大きく反映されていると思います。

このAE-1を1号機として「キヤノンAシリーズ」が始まり
数々のヒット作を発売していくわけですが
基本的な構造はこのAE-1がベースとなっています。

販売台数が尋常じゃなく多いこともあり
今でも手に入れやすく、修理依頼も多いカメラですね

今回、お預かりしているAE-1は
Aシリーズ共通の定番トラブルであるシャッター鳴きはないのですが
オート時にレンズ側の絞りを制御する
マウント部連動レバーの動きが非常に重く
オートがかなり不安定な状況です。
不安定なだけではなく、露出計もオートも大幅にオーバー気味で
ネガであったとしてもちょっと明るくなる過ぎるのではないかと思われます。

フレキの多いカメラは分解にも神経を使いますが
AE-1は比較的まだ楽なほうです。
今回、シャッター鳴きは出ていませんが
ミラーボックス横のシャッター鳴きの原因となる部分も
予防のためしっかり整備いたします。
ミラーボックス反対側にある絞り制御部も
もちろん念入りに清掃・注油を行います。

写真には写っていませんが
付属しているFD50mmF1.4s.s.cレンズは
絞り羽根が全く出てこない状況です。
レンズを外して強制的に羽根を出してみると
油まみれの絞り羽根が出てきました。
FDレンズはこのパターンが比較的多いですね。
こちらも、もちろん一緒に整備していきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

リコーオートハーフSのカメラ修理

6月9日ですね。33年前のこの日に
淡路島と徳島県鳴門市を結ぶ大鳴門橋が完成しています。
本州四国連絡橋と言えば私が子供の頃に
やっと工事が始まった頃で
地図に載っている完成予定ルートを見ながら
「すごい橋ができるんだなぁ。。。」と思っていました。
残念ながらしまなみ海道(尾道-今治ルート)しか
通ったことがありません。大鳴門橋も渡ってみたいですね。
ちなみに大鳴門橋は新幹線を下部に通せる構造になっているそうです。
ただし、明石海峡大橋のほうが未対応なので
本州から別途の橋かトンネルが必要とのことですが
いつかは本州と四国も新幹線で結ばれるかもしれませんね。

さてさて

本日は「リコーオートハーフS」のカメラ修理を行っています。
「S」はセルフタイマーの頭文字ですね。
初代オートハーフをベースにはしていますが
この「S」からシャッターボタンがボディ上面に移動し
この後に出てくる「E」、「SE」、「SE2」、「E2」等々に
引き継がれるデザインになっています。
少々余談ですが。。。このオートハーフSのボディ上面の
「S」の飾り文字の刻印はパッと見に「S」とは読めませんよね。
某オークションで「オートハーフ Y」とか紹介されていたのも見たことあります(笑)

お預かりしているオートーハーフSは
心配されるセレンも十分に起電しているようで
一通りの動作はとりあえずしています。
ただし、裏蓋を閉めたときに妙な遊びがあることと
オートがかなりずれているようです。

分解する過程でわかったのですが
裏蓋を留めているネジがゆるゆるな上に1本足りません。
裏蓋の妙な遊びはこれが原因のようです。
中身は分解された形跡がないので
モルトを張り替えるときに裏蓋を外しているものと思われます。
その裏蓋のモルトもあまり正しくない貼り方をされているので
これも当然貼りなおします。

加えて、やはりシャッター、絞り羽根には
少々粘りがあるようです。
オート不良の原因のひとつはこれだと思われます。
元々レンズシャッター機は非常に小さなバネの力で
軽いシャッター羽根を駆動していますが
オートハーフの場合は普通のレンズシャッター機以上に
小さな力でシャッター羽根を駆動しています。
油分が細いペン先一粒分でも羽根に付着すると
簡単に固着してしまうほどです。
今回ももちろんシャッター羽根、絞り羽根共に清掃を行います。

セールスポイントのひとつでもある
ゼンマイ巻上機構部も清掃・注油を行います。
たまに動きの非常に悪いものも見かけますが
本来、しっかりゼンマイを巻いた状態から
20数枚くらいは自動で巻上ができるのが正しい状態です。

こうやって整備するたびに
「私も1台、お散歩用に持っておきたいなぁ。。。」と思うカメラです。
でもきっと1台手に入れると1台では満足できず
様々なデザインのものを収集したくなってしまいそうなので
何とか踏みとどまっています(笑)

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

コニカオートレフレックスT3のカメラ修理

今日は記念日ではないのですが
1986年6月7日に先日、お亡くなりになられた
衣笠祥雄さんが節目となる2000試合連続出場を達成した日です。
もちろん日本プロ野球史上初の快挙でした。
結局、連続出場記録はこの後、2215試合まで伸びるわけですが
衣笠さんの記録ほど偉大なものではなくても
何事も継続することは難しいですよね。
「継続は力なり」と昔からいいますから
私も毎晩のウオーキングくらいはちゃんと続けなければ!
(何かと理由をつけて少々サボり気味。。。(汗))

さてさて

本日は「コニカオートレフレックスT3」のカメラ修理を行っています。
(カナカタで書くと妙に長いモデル名ですね。。。)
1968年に発売されたコニカFTAをベースに改良されたモデルです。
1973年発売開始です。
FTAも同様ですが最大の特徴は機械式シャッターなのに
シャッタースピード優先AEが使える一眼レフということでしょうか。。。
コニカがコンパクトカメラで得意としていた
露出計指針挟み込み式のオート露出を
そのまま一眼レフに組み込んでいます。
そのためレリーズのストロークは深く
FTAではそこが不評だったりしたのですが
オートレフレックスT3では随分改善されています。
(それでも少々ストロークは長めですが。。。)
シャッターユニットは安定性と堅牢さで定評のあるコパルスクエアです。

シャッターがニコマートFTN等でお馴染みの
コパルスクエアなのでシャッター周りの丈夫さは同様です。
お預かりしているT3もシャッターは快調に動作しています。
しかしながら電池を入れても露出計が全く動きません。
バッテリーチェックも同様に不動です。
こういうときはまず一番に電池室から
何らかの原因で電気が来ていないことを疑うのですが
電池室周りのハンダやリード線に今回は問題はなく
ボディ上部基板入り口まできちんと電流は来ているようです。

まずはプリズムを降ろして露出計周辺のチェックを行ったのですが
写真ではわかりにくいですが露出計の指針の根元を
挟み込み指針の位置を検知し、それを基にして
レンズ側の絞りを制御する仕組みになっています。
何度も何度も挟み込まれていうちに指針が変形し
常に挟み込み機構に引っかかっている状態でした。
そのため電流が流れても指針が動くことができなかったのですね。
針挟み込み式のオート制御を行っているカメラでは
たまにある現象です。
指針を調整しスムーズに動く位置に戻して
このトラブルは解決です。
オートが動作するようになってから判明したのですが
オート制御が非常に不安定です。
レンズの絞りをマウント内にあるアームでコントロールするのですが
そのアームの動きが非常に悪いようです。
この後、本格的に分解を行い、シャッター周り、ミラー駆動部、
絞り制御部の整備調整を行います。

写真は一通り整備を終え、再び組みあがった状態です。
毎回のことですが動きが落ち着くまで少し様子見です。
FTAに比べると随分スマートな印象ですね。
写りのよさで非常に評価の高いヘキサノンARレンズを使うには
持って来いのカメラです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ニコンFのカメラ修理

都内では朝からポツポツ小雨が降っていますが
今日は四十八節気でいうところの「芒種」ですね。
稲や麦の種まきをする頃、という意味ですが
現在はもっと早い時期に田植えを行っていると思います。
梅雨の始まりの時期でもあり
ホタルも舞い始める時期ですね。
植物や生命の息吹を身近に感じられる時期だと思います。

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れた伝説のカメラですが
キチンと整備されたものは
現在でも何の遜色もなく撮影に使用できるカメラです。
現在の価格に換算すると100万円を超えるほどのカメラです。
当時のニコンが社運を賭け全身全霊で作り上げた最高級機で
スペックとしては今や特筆するものはないかもしれませんが
何と言ってもその部品の頑丈さ、作りの良さは
今でも目を見張る部分が多いと思います。

そんなニコンFなので
ショック品や水没品、分解品でない限り
致命的なダメージを抱えている個体は少ないと思います。
今回、お預かりしている「F」もプリズムに多少のダメージが
見られますが普通に撮影するには問題のないレベルです。
ただし各部に動きの悪いところはどうしても出てきています。
やはり中心はシャッター周りで
1/1000は実際には1/400程度しか出ておらず
スローシャッターも不安定な上に大きくズレているようです。
「F」ではたまに見受けられる症状ですが
1秒、1/2秒、1/4秒は細かい精度はさておき
普通に変化していくのですが1/8で1秒ほど開いてしまいます。
いくつか原因が考えられるのですが
今回はスローガバナーを制御している2本の制御棒のうちの
1本が非常に動きが悪いことが原因でした。

シャッター周り、ミラー駆動部、巻上機構部
動作する部分は全て清掃・注油を行った上で
再調整を行いました。
現在は非常に調子よく動作しています。
後は最終チェックを残すのみの状態です。
毎度、書きますが、Fの部品は「これでもか」と言わんばかりに
オーバークオリティな部品が使われています。
そのため販売開始から60年が経過する現在でも
スムーズに動作するように整備を行った上で
再調整してやれば大抵の場合、使用に問題のないレベルに復活します。
まだまだどこかで眠っている「F」はたくさん存在するとは思いますが
機械があれば是非、整備を行った上で使っていただければと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

 

ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は6月4日ということで「虫の日」です。
子供の頃は刺される虫や噛まれる虫以外は
結構、何でも触ってたし捕まえたものですが
いつからか虫って触れなくなってしまいますよね。。。
今でも写真を撮っていて昆虫を見つけると
写真に撮るために追い掛け回しますが
捕まえようとか触ろうなんてこれっぽっちも思わなくなりました。
大人になったんだなぁ(笑)

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
フォトミックファインダーは全部で5種類ありますが
今回は一番最初に発売された
無印のフォトミックファインダーが装着されています。
非Aiで指針式の露出計を装備します。
LED式のフォトミックS、SB、ASはメンテナンス上
修理不能の場合もやはりありますので
無印やAi対応の「フォトミックA」あたりが個人的には好みです。
アイレベルファインダーもシンプルでカッコ良いですが
やはり露出計が使えるフォトミックは便利です。
さらに露出計云々よりもフォトミックファインダーを装着すると
SSも絞り値もファインダー内で確認することができるのですね。
こっちの方が利点かと思います。
Ai化されたフォトミックAやASだと絞り値はレンズに刻印された
絞り値を拡大してみることになるのですが
非Aiのフォトミックだとファインダー内に装備された絞り表示を
カニ爪との連動で表示を行います。
こちらのほうが表示も大きく明るくて見えやすいのですね。
そんな理由からフォトミックであれば無印が
個人的にはお勧めです。

今回、お預かりしているF2フォトミックは
露出計がどうにも不安定で指針が安定しません。
加えて、「T」露出が全効きません。普通に切れてしまいます。
F2の「T」露出は少々独特で
SSダイヤルとは別個にシャッターロックダイヤルでセットを行います。
基本的にSSダイヤル側はバルブにしておいて
シャッターロックダイヤルで「T」にしておき
シャッターをレリーズすれば開きっぱなしになり
ロックダイヤルを「T」から通常に戻せばシャッターが閉じます。
このときにセルフタイマーをセットしておけば
セルフのセット量によって2秒~10秒の
スローシャッターを切ることができます。
これはF2の大きな特徴ですね。

露出計不安定の原因はファインダー内にある
大きなリング状の摺動抵抗の汚れでした。
「T」に関しては「T」動作を制御している
アーム類の固着が原因でした。
それ以外にも全体的に動作部の動きはやはり悪く
シャッタースピードにも影響が出ていましたので
スローガバナやミラー駆動部、シャッター幕軸等々の
徹底的な清掃と注油を行っています。
巻上も含めて非常にスムーズに動作するようになりました。

同時期のライバルといえば「キヤノンF-1」ですが
F-1のようなスマートさやスタイリッシュさはF2にはありません
しかしながらこの無骨な塊感は何とも迫力あっていいですね!
アイレベルならシルバーもスマートでいいですが
フォトミックは黒が似合うような気もします。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ペンタックスMXのカメラ修理

今日は6月3日。。。何かしら語呂合わせで
記念日がありそうなのですが
今日は大した記念日ないのですよねぇ(笑)
8月9日が正式に「ムーミンの日」に決まるまでは
語呂合わせで6月3日は「ムーミンの日」だったでそうです。
そういえば、子供の頃、「ムーミン」と「バーバパパ」は
楽しんで見ながらも「彼らはいったい何だろう???」
(何の動物かわからない。。。という意味で)と思っていました(^^;)

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
月に1台は必ず修理依頼のあるカメラです。
電子制御機を主流に大きく方向返還したペンタックスMシリーズにおいて
唯一の機械制御シャッター機であり
純粋な機械制御シャッター機ということでは
ペンタックスでは最後のモデルであるMXです。
そのコンパクトさも相まって現在でも非常に人気の高いモデルです。

MXはこの時期のペンタックス機らしく
内部にモルトやゴム製部品等々、劣化して
動きを妨げてしまうような素材が多く使われています。
全てそれが原因とは思いませんが
現存しているMXで未整備のものは
一見、普通に動作しているようでも
シャッタースピード等の精度が出ていないものがほとんどだと思います。
まずは高速シャッター時の露光ムラから始まり
症状が進むと高速シャッター時に写真の一部が黒くなってしまいます。
さらに進むと高速シャッターが開かなくなり
低速時にはミラーアップしたまま復帰しないという状態になります。

お預かりしているMXは典型的なパターンで
1/1000、1/500は全く開かず
1/250も写真の左右で1段以上露光差がある状態です。
加えて低速時には頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
内部の劣化したモルトを交換し
幕軸やミラー駆動部を清掃し注油することで
正しい動きを取り戻すように整備していきます。

一通り整備は完了し組み上げた状態です。
もちろん現在、シャッタースピードの精度は
問題ない状況ですがまだ油断はできません。
少し時間をおいて計測すると値が激変してしまうことがあるからです。
動作部分の清掃・注油を行っているので
ある程度馴染んで動きが安定してから
最終的な微調整を加えます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は6月2日ということで
「路地の日」(6・2)ということらしいです。
昔ながらの狭くて迷路のような路地は
最近、めっきり少なくなりましたね。
子供の頃は今考えると
「ここ通っていいのかな。。。」と思うような
家と家の隙間のような路地を
走り回っていたことを思い出します。
レトロな路地を撮り歩くなんていうのも楽しそうですね。

さてさて

本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
毎度同じようなことを書きますが
それまでの大きく重く騒々しい一眼レフのイメージを
一変させたカメラです。
現在でもその軽量コンパクトさから高い人気を誇るカメラです。

その小さく軽いボディを実現するために
少々デリケートな部分もあり
気持ちよく使い続けるには定期的なメンテナンスの
重要性が高いカメラでもあります。

今回、お預かりしているOM-1は
ご依頼者のおじいさんが使われていたカメラとのことです。
おそらくかなり長い間、使われずに保管されていたものと思われます。
まずは1/1000と1/500はシャッターが全く開きません。
スローも不安定な状態です。
露出計は電池を入れても全く動かない状態です。
付属するレンズもかなりカビ・汚れが確認できますので
レンズ清掃も行います。

まず電池室周りからチェックしていきます。
今回のOM-1は水銀電池ではなく
LR44が装着できるような仕様になっているものです。
電池室の形状もLR44に合わせて変更されており
マイナス側端子の先には電圧を変換するための
小さな抵抗が組み込まれています。
しかしながら端子部のハンダ、抵抗、リード線
どれも腐食のため電気を通さない状態です。
加えて、この時期のOM-1では定番の
端子留めの樹脂ネジが折れてしまっており
端子もグラグラな状態です。
樹脂ネジは新品と交換し、
リード線はボディ上部まで丸ごと交換します。

シャッター関連のトラブルは幕軸の汚れと
電池室の横にある3連ギアの動きが悪いものと思われます。
全体の整備と合わせて重点的に清掃・注油を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。