ニコンFのカメラ修理

今日は「手羽先記念日」だそうですよ。
「世界の山ちゃん」にちなんだ記念日らしいのですが
残念ながら私、甘辛ダレがあまり好みではなくて
素揚げに塩で食べるほうがいいかなぁ。。。ビール欲しくなりますね!
子供の頃、隣の隣が鶏肉屋さんで手羽先もですが
焼きたての骨付きモモ肉が大好物でよく食べてました。
土曜日に午前中で小学校が終わると
ちょうど焼き上がりの時間で土曜日のお昼はモモ肉が多かったなぁ。。。
あぁ、焼きたての骨付き鶏モモ肉食べたい(笑)
手羽先も素揚げに塩で!

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
もはやここで何も説明する必要のない
偉大なニコン初のプロ向け高級一眼レフですね。

ショック品だったり水没品だったりしなければ
ちょっとやそっとのことでシャッターが切れなくなるカメラではございません。
様々なシチュエーションで安定した動作することを
最優先に考えられたカメラだと思います。
。。。とはいえ。。。さすがに発売開始から60年。。。
とりあえずはシャッターは切れてても
老体に鞭打って無理をしている状態の個体も多々あると思います。

今回、お預かりしている「F」も
普通にシャッターは切れています。
心配事のひとつでもあるアイレベルファインダーの
プリズム腐食もありません。
ただし、シャッター幕軸は動きが随分重いようで
高速シャッターの精度は今ひとつです。
「F」の定番トラブルでもあるスローガバナの固着はありませんが
1秒でシャッターを切ると
「ジー、カシャン」とシャッターが切れた後に
また「ジー」といいながらガバナが戻っていきます。
本来はシャッターが切れた後にガバナの抵抗も切り離され
カシャンと素早く戻るのが正解です。
やはりガバナの動作が油切れで悪いようです。
加えてマウント部のミラーアップダイヤルを回しても
ミラーアップしたまま固定できません。
「F」の場合、ミラーアップダイヤルを回してから
一度、シャッターを切るとミラーアップしたままになるのが正しい動きです。
(1枚はミラーアップせずに切らなくてはいけません)
今回の場合は何回切ってもミラーアップすることなく普通に切れ続けます。

ミラーアップしない原因はミラーアップダイヤルを回すと
本来それにリンクするステーがミラーアップした状態で
ロックしなくてはいかねいのですが
ステーの変形により常に空振りしているような状態でした。
スローガバナは取り外して洗浄してから注油します。
もちろん幕軸やSS制御部も清掃して注油を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。