ペンタックスSVのカメラ修理

1987年のこの日(6月13日)
先日お亡くなりになった
広島東洋カープの衣笠祥雄選手が
当時の世界記録である2131試合連続出場という
記録を打ち立てました。
それにちなんで今日は「鉄人の日」だそうです。
当時、私は18歳でしたがこのことはよく覚えています。
あんな超人のような人が
こんな早くにお亡くなりになるとは思いませんでしたね。
何事も続けて行うことは本当に大変です。
でもやはりコツコツ続けることは力になるのですよね。
私も見習ってがんばります!
(そんなたいしたことは続けられませんが。。。(苦笑))

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
最近SVの修理が比較的多い気がします。
幕交換を伴うこともやはり多いのですが
そうでない場合にもさすがに未整備で
本調子というわけにはいかないものがほとんだと思います。

今回、お預かりした「SV」はご依頼者様の
お父様が使われていたものだそうです。
かなり長い間、どこかに仕舞われていた様子で
外装の汚れ・サビもかなり多い状態です。
まずはシャッターが全く切ることができません。
フィルム室からシャッター幕の位置を見ると
シャッターチャージはできている様子です。
しかしながらレリーズボタンは全く押すことができません。
幕の状態も先幕しか確認することができないので
後幕の状況如何によっては幕交換の可能性もございます。

レリーズが押せない原因は底部リンク部品の固着が原因でした。
シャッターをまず切れる状態にて幕の状況を確認しましたが
今回は幕交換の必要はなさそうです。
しかしながら、シャッターは切れるようになったものの
先幕は「よっこいせ」という感じでかろうじて走りきりますが
後幕は2/3ほど走ったところで止まってしまいます。
もちろん残り1/3は開いたままです。
当然、ミラーも上がったままになっていまいます。
各部の油切れもありますが、今回はあらゆるところに
サビも散見されます。
シャッター幕軸、ミラー駆動部、巻上軸、スローガバナー
動作部分を徹底的に清掃し注油を行っていきます。
その上でシャッタースピード等の精度を調整していきます。

1枚目の写真に写っている上カバーからもわかるように
外装もかなり汚れが多かったのですが
外装もできる限りの清掃を行い、随分キレイになりました。

動きが安定するまで少々様子見をいた上で
最終調整を行い完成となります。

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