日別アーカイブ: 2022年3月7日

リコーフレックスダイヤLのカメラ修理

今日は「メンチカツの日」で「さかなの日」だそうですよ。
近年、揚げ物はあまり大量に食べられなくなってきましたが
メンチカツは1個でももう無理みたいです。
昔は好きだったし、今でも食べている最中は
非常に美味しく食べられるのですが
確実に食べた30分以内に結構強烈な胸やけが起こります(苦笑)
他の揚げ物(天ぷらや唐揚げ)だとそこまでではないし
たくさん食べなければ平気なのですが
メンチカツはダメですねぇ…なぜなんでしょう???
まぁ、何にしろ胃腸が衰えているのは間違いですね(苦笑)
その点、「さかな」は美味しく食べられますねぇ
少し前までは「刺身」が一番で
ご飯のおかずとしてはなく「酒の肴」として大好きだったのですが
最近はご飯のおかずとしての「焼き魚」とかが最高です。
普通のアジやサバでいいのです。
焼き魚があると御飯がいくらでも食べられるような気がします。
あ、それはそれでまたマズいのですが…(苦笑)
干物もいいですよねぇ…気軽に食べられますし
スーパーに行くと最近はいろいろな干物が手に入りますし
もちろん酒の肴としても最高です。
これも油断すると日本酒がいくらでも飲めるので
気をつけないとついつい深酒になってしまいます…
やっぱり日本人は肉より魚ですかねぇ
いや脂が少なければやはり肉も最高ですが…(笑

さてさて

本日は「リコーフレックスダイヤL」のカメラ修理を行っています。
リコーフレックスシリーズといえば
プレスボディで軽量かつシンプルな機能の
「リコーフレックス」が大ヒット商品で本流ですが
途中で追加された「ダイヤシリーズ」は
ダイキャストのしっかりとしたボディを持ち
巻き止め機構や
操作性の良い振り子式のピントレバーを持つ高級機です。
最初に「ダイヤ」が発売となり
その翌年にはフィルター枠にバヨネットが採用され
巻き止め機構もボディ内部にスマートに内蔵された
「ニューダイヤ」にマイナーチェンジされます。
その「ニューダイヤ」にセレン光電池使用の
露出計を搭載し露出設定を当時多かったLV方式にしたのが
今回の「ダイヤL」です。
1957年の発売となります。
シャッターユニットは当時最高級の
セイコーシャMXLで最高速は1/500
レンズはリケノン80mmF3.5で
ビューレンズはF3.2になっています。
セルフコッキングこそ非搭載なものの
フィルム装填はスタートマーク合わせのセミオートマットで
巻き止め解除は巻上ノブ内側を押すタイプで非常に使いやすい形状です。
ダイヤ系のセールスポイントのひとつでもある
振り子式のピントレバーも非常に使いやすく
フレネルレンズを搭載した二眼レフとしては
明るいファインダーとの組み合わせで
非常に気持ちよくピント合わせが行えます。

本来の姿であれば非常に高機能で使い勝手の良い
「リコーフレックスダイヤL」ですが
お預かりしている個体はいろいろと問題を抱えていて
全く撮影に使える状態ではありません。
まずシャッターはチャージできてレリーズできるものの
「カチッ」と音がするだけで
シャッター羽根は全く開きません。
さらにSS設定レバーが激重です。
絞り設定レバーに関してはビクとも動きません。
ファインダーもかなり汚れていて
非常に見えは悪く、レンズにも盛大にカビが発生しています。
唯一、救いなのは劣化していることの多い
セレン光電池がかなり元気で
ほぼ正常な起電ができていることです。

まずシャッター羽根はいつものパターンで固着ですが
その貼り付き具合がかなり強力です。
これからシャッターユニットを降ろしていきますが
これはかなり大変そうです。
絞り設定が動かないのも羽根固着かと思っていましたが
これは予想が外れ
上画像で外している設定レバー側の問題でした
リコーフレックスダイヤはミノルタオートコードとかと同じく
露出設定(SS値・絞り値・LV値)をビューレンズ上部の窓で
一目で確認できる非常に優れた機能を持っていますが
その確認窓のプラスチック製窓がまず変形し
絞り設定表示に密着します。
そして熱等で溶けた絞り値表示の文字が
(SS・LVは刻印ですが絞りのみプリント)
接着剤の役目となり窓と表示板を強烈に接着します
これで絞り設定はビクとも動かなくなっていたわけです。
SS設定側が異様に重いのもこれの影響です。
うーん、何とか復旧させますがこれは困ったな…

レンズのカビやファインダーの汚れは
全く問題なくクリアとなりそうです。
このカメラはセルフタイマーがシャッターユニット外に
独立して配置されているちょっとめずらしいパターンですが
セルフタイマーもがっちり固着していたので
こちらもしっかり整備しておきます。
いろいろ問題は抱えていますが
何とか問題なく快適に使える状態には仕上がりそうです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。