日別アーカイブ: 2022年10月15日

ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日は「きのこの日」だそうですよ。
まさに旬真っ盛りですねぇ…
やはり王様は「まつたけ」ですよねぇ
いろいろな味わい方がありますが
個人的にはシンプルに「焼きマツタケ」が好きですねぇ…
味は「ほんしめじ」も負けずに美味しいですよ
こちらも高級品ではありますが
「まつたけ」ほど高価ではないですし。。。
私はきのこ類全般どれも好きなので
もっと日常的に入手できる
シイタケでも十分です。。。鍋物には欠かせないですよねぇ
これが日本酒に合うのですよ
軸も旨味が濃くて歯ごたえもあっていいのですよねぇ
あぁ、マイタケの天ぷらとかもいいですね
もう頭の中がきのこでいっぱいになってしまいます
今日の晩酌のお供はとりあえずきのこ関連にします!
あ、その前におやつに
「きのこの山」も買ってこよう。。。(笑

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
ミノルタ機械制御シャッター機を代表するカメラですね。
1966年発売のカメラでミノルタ初のTTL測光機でもあります。
開放測光に対応するためにこのカメラと同時に
レンズも絞り連動が追加された
MCロッコールレンズにモデルチェンジされました。
測光方式がCdSを2個配置し上下に分割した
CLC(コントラスト・ライト・コンペンセーター)であること以外は
さほど目立ったスペックでもないのですが
ミノルタらしい使い心地の良さと高い信頼性が魅力のカメラです。
この後に出てくる「SR-Tスーパー」や「SR505/101」も
基本的な構造は「SR-T101」をベースとしていて
基本設計がかなり優れていたことがよくわかります。
「SR-T101」としても7年間生産が続けられた
ロングセラーモデルでもあります。
ヒット商品な上にロングセラーでもあるので
現存台数も非常に多く保管状況によって
コンディションは千差万別ですが
基本的にはかなり丈夫なカメラなので
未整備のモノでもとりあえずは
シャッターだけは切れる…というものも多いと思います。
しかしながらも元々が丈夫なだけに動きにくいところを
健気に動作しているだけの場合も多く
精度も狂っていて何だかしんどそうに動いている個体を見ると
ちょっとかわいそうになってきますね…

お預かりしている「SR-T101」も
長らく使われていない状態だと思われます。
比較的元気にシャッターは動作していますが
やはり幕軸に油切れの兆候もあり
動作音も少々耳障りで高速シャッターの精度も出ていません。
低速シャッターはガバナが粘り気味で
こちらも不安定です。
加えて露出計は電池を入れても露出計・BC共にまたく動きません。
電池室には腐食の跡も見えず
裏側の配線も比較的良好なのですが
ハンダに劣化があり電流が流れない模様です。
SR-T系はハンダ劣化によるトラブルが比較的多いカメラなので
他の箇所も含めてハンダ付けは全てやり直します。


プリズムに直接CdSを貼り付けているような構造で
これでプリズム腐食が多いカメラだと大変なのですが
SR-T系はプリズム腐食が少ないカメラで助かります。
ファインダー枠周りには結構モルトが使われているのですが
プリズムに接する面には使われていなのですよね。立派です!
プリズム前面に緩衝材は貼られているのですが
これもモルトではなく劣化しにくい素材が使われています。
これがX系になると、ここもモルトが貼られてしまい
それが原因で「XE」や「X-7」は大半の個体が
プリズム腐食を抱えてしまっています。
SR-T系は長く使うことを考えても
非常に良いカメラだと思います。
まだまだ分解途中なのでこれから本格的に整備を進めていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。