今日は「くず餅の日」だそうです。
「く(9)ず(2)もち」(くず餅)と読む語呂合わせからですね。
私は「くず餅」と聞いて
葛粉を使った半透明の夏らしい涼し気な和菓子を連想したのですが
この記念日でいうところの「くず餅」は
いわゆる関東でいう久寿餅(くすもち)で
小麦澱粉(でんぷん)を発酵させて作る白い和菓子なのですね。
たぶん…いや間違いなく食べたことないな…
調べてみると…適度なやわらかさとしなやかな歯ざわりで
江戸時代から愛されている和菓子唯一の発酵食品である…
画像とかを見ても…お、美味しそうですね…
どこに行けば買えるのでしょう???
これも調べてみるとお取り寄せでも店舗に買いに行っても
普通に手に入りそうですね。
老舗の和菓子屋さんでのお取り扱いも都内やその近郊であるようです。
近日中に買いにいってみます!
ところで…「くず餅」ではないのですが
先日、呉に墓参り帰省した際に
数十年ぶりに「いが餅」を食べました!
できたて熱々ではなかったのですがちゃんと保温してあって
温かくってふわふわもちもちです。
慣れ親しんだ味ということもありますが
思わず泣けるほどどちゃくそ美味かったです。
また帰省した際には絶対現地で食べます!(笑
さてさて
本日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
1977年発売の中級機です。
前身となっているのは「ニコマートFT系」で
コパル製金属羽根縦走りユニットシャッターを
機械式制御で動作させます。
ニコマート時代に比べるとボディもコンパクトになり
外観も現代的な非常に端正なデザインです。
ニコマートFT3からAiレンズ対応となっていますが
このカメラの登場によりレンズのAi方式化が一気に進み
従来の非Aiレンズでの「カニの爪+ガチャガチャ」での連動は
急速に姿を消すことになります。
とはいえそれまでのレンズ資産もありますから
FMではAi連動爪は可倒式になっていて
物理的には非Aiレンズ装着もまだ可能です。
ただし絞り値の伝達はできないため
開放測光は行えず絞り込み測光のみでの対応となります。
露出計はそれまでの指針式ではなくLED表示となります。
ただ「+〇ー」での表示のみなので
どのくらいズレているのかを直感的にわかるという意味では
指針式のほうがわかりやすかったかもしれません。
ちなみにこのFM系のLED式露出計…かなりデリケートで
トラブルを抱えてしまっているものは修理不能になることが多いです。
お預かりしている「FM」は
そのちょっと心配な露出計に関しては全く問題はなく一安心です。
ご依頼者様からご指摘いただいているのは
ファインダースクリーンに汚れ・シミが多いので
清掃してほしいとのこと…
FMは実は生産時期によってスクリーンがミラー側から
取り外しできるものとできないものが混在します。
下から外せないものはニコマート系と同じく
プリズムを降ろして上から外すしかありません。
今回のFMは下から外せないタイプのため
ある程度分解して上から外して清掃します。
それもFMはスクリーンにたどり着くまでがなかなか手間がかかります。
今回はいずれにしてもプリズム側や接眼レンズに
カビも見受けられましたので全て外して清掃を行います。
加えて高速シャッタースピードが不安定だったり
動きの悪い部分も確認できておりますので
全体的な整備一式を行っていきます。
まだ取りかかかったばかりの状態で
上カバーを外しただけの段階です。
兄弟機のFEと比べるとプリズム上にフレキもなく
非常にシンプルな造りに見えます。
…ただし…個人的な見解も含みますが
FMは整備性に関してはなかなか難しい部分の多いカメラです。
手順さえしっかりわかっていれば
電子制御部の圧倒的に多いFEのほうが
分解・再組立ては楽な部分もあります。
そして、先程も少し触れましたが
露出計周りは非常にデリケートなので
分解時には細心の注意を払います。
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