今日は「ベッドの日 (good sleep day) 」だそうですよ。
日付の由来は英語表記の「good sleep day」の
「グッドスリープ」を「グッスリ」と読み
「9」と「3」の語呂に合わせたものだそうです。
なかなか無理やりですねぇ…と思ったものの
「ぐっすり眠る」の「ぐっすり」は
英語の「good sleep」に由来するという説もあるそうです。
ちなみに別の説では
江戸時代の書物『黄表紙・即席耳学問』に
「すっかり」「十分に」の意味として
「ぐっすり」が使われており、英語に由来しない説もあるのだそうです。
いずれにしても「ぐっすり眠る」のは大事ですね。
今日は「ドラえもん」の誕生日でもあるのですが
のび太の名言にも
「あったかいふとんでぐっすりねる!
こんな楽しいことがほかにあるか」というのがあり
本当にその通りだと思います(笑
ストレスなく十分な快適な睡眠をしっかりとるために
起きている時間にしっかり働いて必要な食事をとっている…といっても
過言でもないかもしれませんね…
ついつい夜更かしや深酒をして
翌日に起きるのが辛く後悔することも多々ありますが…
これから気候もよくなって夜に時間も長くなり
より気持ちよく眠れる季節になると思います。
気持ちよく眠るために布団を新調したくなりますね!
さてさて
本日は「ペンタックスKX」のカメラ修理を行っています。
1975年発売のカメラです。
1975年5月にペンタックスはレンズマウントを新しく
バヨネット式とした「Kマウント」を搭載した
「Kシリーズ」を3機種同時に発売開始しました。
トップモデルの「K2」は縦走り金属羽根シャッターを
電子制御で駆動する全く新しいモデルでした。
中級機となる「KX」は
従来までのアサヒペンタックスシリーズの造りを引き継いだ
機械制御布幕横走りシャッターを搭載します。
基本的なシャッターや巻上周りの構造は
これまでの従来モデルの基本的背一計を受け継いでいますが
ペンタプリズムは銀蒸着となりより明るくなり
露出計受光体もCdSからSPDへと変更されています。
その露出計のファインダー表示も設定SS表示を兼ねた
追針式となり露出計の値と設定SSがどれほど離れているか
一目で直感的にわかる非常に使いやすいものとなっています。
さらにファインダー内にレンズの絞り値を直読させる
窓も装備されマニュアル露出機として
非常に使い勝手の良いものになっています。
しかしながら翌1976年末にはより電子化+小型化を進めた
「Mシリーズ」が発売となり
「Kシリーズ」は実質的に1年半程度の短命となってしまいました。
お預かりしている「KX」は
一通り動作はしているのですがかなり全体的に動きが悪い印象です。
油切れや古い汚れや油脂類のせいだと思われます。
やはり高速シャッターの精度は出ていない状態です。
値自体も不安定で一定していません。
露出計も動作していますが1.5段ほどのオーバー表示です。
「Kシリーズ」の各モデルも
「SP系」と同じくプリズム腐食の多いカメラです。
その多くの原因はプリズムを囲むようにぐるりと張り付けられた
遮光材によるものが多いのですが
今回のKXは遮光材の劣化や加水分解ももちろんありますが
それ以前に蒸着そのものの劣化で銀蒸着が一部剥がれてしまっています。
この時代のプリズム蒸着、特に銀蒸着は劣化しやすいものが多い印象です。
「KX」の腐食のないプリズムも
今はなかなか入手しづらい状況なのですが
今回はなんとか確保できたので交換で対応していきます。
確かに少々大柄なカメラですが
非常にしっかり作られているカメラで
前述したように使い勝手も非常に良いカメラです。
さすがにSP系よりは中身はややこしく
整備性はそれなりですが
それでもサイズ的にも余裕があるおかげで
後の「Mシリーズ」に比べても整備性も良いカメラです。
短命だったわりにはそれなりに現存数もあり
「KX」や「KM」は意外と隠れた名機なのではないかと思います。
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