今日は「虹の日」だそうですよ。
「なな(7)いろ(16)」(七色)と読む語呂合わせと
梅雨明けのこの時期に空に
大きな虹が出ることが多いことからだそうです。
確かにこの時期は虹を見かけることが多いですよね!
虹が出ていなくても
雨上がりの空気感はとても気持ちいいですね。
少しひんやりとして空気もスッキリとして
何かまた新しいできごとが始まるような気がします。
そういえばまだデジタルとかがない時代に
虹の写真を撮ろうと思って
この季節に常にフィルムを入れて
カメラを持ち歩いたことがありましたが
なかなかそういうときに限って出てこないんですよねぇ(笑
今ならいつめぐりあっても
とりあえずスマホで簡単にキレイに撮れますが…
さてさて
今日は「ヤシカミニマチックS」のカメラ修理を行っています。
1963年発売のカメラです。
ヤシカリンクスシリーズから派生した「ヤシカEE」を
さらに簡単に使えるようにと開発されたカメラです。
シャッターはコパルユニークで2枚羽根のプログラムシャッターです。
当然ながら露出はセレン光電池使用の露出計と連動する
プログラムオートとなります。
フラッシュモードだけは専用の2枚羽根の絞りを使用して
シャッター固定、絞りのみで露出設定できるようになっています。
レンズはヤシノン45mmF1.8でピントは距離計連動二重像で行います。
お預かりしている「ミニマチックS」は巻上ができて
レリーズボタンは押せるもののシャッターが全く動きません。
レンズシャッターでよくある羽根の張り付きによる固着かと思いきや
後から分解してわかりましたがシャッタ-羽根駆動部が
かなり強烈に固着しているようです。
フラッシュ時専用の絞り羽根も全く動きません。
それとは別にやはり心配なのが
セレンの状態なのですが
ファインダー内の露出計表示のミラーが脱落していて
ファインダー内からは露出計の動作が確認できませんでした。
「ミニマチックS」は上カバー上に露出計表示がないため
ファインダー内でしか確認できないのですが
お預かり時にはセレンの状態は全くわからない状況でした。
上カバーを外してみて改めて確認できましたが
セレンは幸運にも元気なようで露出計の指針もそれなりに振れていました。
ちなみに一見、露出計表示かと思わせる
上カバー上の窓はASA設定のみの表示です。
ここに露出計指針も表示してほしいですね(苦笑)
まずはシャッターをスムーズに動くようにしなければ始まりません。
これからシャッターユニットの分解を進めて
シャッター駆動部を入念に清掃整備していきます。
レンズの状態は比較的よく
通常の清掃で全く問題ない状態になりそうです。
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