日別アーカイブ: 2026年2月13日

ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「苗字制定記念日」だそうですよ。
1875(明治8)年2月13日、
「平民も必ず姓を称し、不詳のものは新たにつけるように」と
苗字を名乗ることを義務づける「平民苗字必称義務令」という
太政官布告が出されたことに由来しています。
これより5年ほどまえの1870(明治3)年9月19日に
平民が苗字を名乗ることを許可する「平民苗字許可令」という
太政官布告が出されていますが
読み書きが不得手の人が多かったことと
当時国民は明治新政府を信用しておらず
苗字を付けたらそれだけ税金を課せられるのではないかと警戒し
なかなか広まらなかったのだそうです。
そして義務化されるということなったそうです。

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
宮崎美子さんのCMで一世を風靡したカメラですね。
1980年発売のカメラです。
このカテゴリーの絞り優先オート専用機は
当時、各メーカー価格も横並びで(物品税の絡みもあり)
発売されていてどれも人気機種でした。
当店にもニコンやペンタックスの
同タイプのカメラの修理も多いですが
やはり「X-7」も依頼の多いカメラです。
エントリー機なのでコストを抑えるために
少し脆い部分も多いのですが
電子回路自体はこの時代になるとかなり安定していますし
使い心地もなかなか良い感じです。
エントリー機でもちゃんとミノルタらしい心地よさがあります。
特に後から追加されたブラック塗装の「X-7」は
前グリップが付き、スクリーンもミノルタお得意の
明るい「アキュートマットスクリーン」採用されていて
取り回しもよくファインダー上のピントの切れもよく
非常に気持ちよいカメラに仕上がっています。

お預かりしてる「X-7」もブラックです。
心配されるのは定番のプリズム腐食ですが
ファインダー上で見る限りは問題なさそうです。
ただ肝心の電源が入らず、電池を入れても
うんともすんとも動きません。
電池室周りの腐食をまず疑うパターンですが
電池室は比較的キレイで腐食のダメージはなさそうです。
…となるとX-7の場合、疑わしいのは電源SWです。
案の定妙にSWの回転が軽く
クリック感もありません。
X-7ではよくあるトラブルなのですが
SW部を支えるネジ受け部が樹脂製で経年劣化で脆くなるのです。
そして折れてしまいます。
こうなるとSW回転盤の抑えが効かないので
接触不良を起こしてしまうのです。
この辺はコストカットの弊害でもありますね。
エントリー機なので仕方ない部分でもありますが…

電源周りを修理した後に発覚しましたが
巻き上げにも問題があってチャージがうまくできない状態です。
電気関連の整備性は悪くないのですが
この時代のミノルタは機械的な部分の独創性が強く
整備性はなかなか厄介なカメラです。
画像にも写っていますが
プリズムはこのままあと数年放置しておくと
ほぼほぼ間違いなく蒸着面剥離まで至ってしまう状態でした
この段階で手を入れられてよかった…
現段階では外側の塗装の侵食だけなので
これで対策を打てばこれ以上は腐食の進行はないかと思われます。
分解整備にはちょっと難儀なカメラですが
比較的頻繁に整備を行うカメラなので内部は見慣れた光景です。
それでも油断せずに慎重に分解整備を行っていきます。

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