ミノルタXEのカメラ修理

今日は「地ビールの日」だそうですよ。
もう少しさらに暖かくなると、
いよいよビールの美味い季節の到来ですね!
やはりビールは麦芽とホップだけでできている
どっしりとした味わいのものが個人的には好きです。
コーン・スターチとかの添加物が入ったものは
軽やかな味わいのものが多いのですが
ちょっと好みではないかなぁ。。。

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
非常に滑らかな巻上が特徴のカメラですね。
ちょっと大柄で重いですが
とても使い心地の良いカメラです。
個人的にも好きなカメラでプライベートでの撮影に
よく使っているカメラでもあります。
発売は1974年、前年に発売されたフラッグシップのX-1に
続く中級機としてデビューしました。
シャッターユニットはライツと共同開発した
「コパルライツシャッター」を搭載します。
ライカR3のベースとなったカメラとしても知られていますね。

ミノルタはSRTシリーズからXシリーズへ移行したときに
完全に機械制御シャッターとは決別し
電子制御シャッター機に注力していくわけですが
さすがにXシリーズの中では初期にあたるXEでは
電気関係のトラブルは比較的多いです。
中には修理不能のものもございます。

今回、お預かりした個体は電子部品関係は
特に問題はなさそうです。
しかし、これもXE定番のプリズム腐食が発生しています。
プリズムは腐食のない中古プリズムと交換するしか手段がございません。

このXEはご依頼者様が新品で購入されて以来
ずっと使い続けているカメラだそうですが。。。
年季の入り方がハンパじゃございません。
右手でグリップする部分の塗装はほとんど剥げてしまっています。
それでもカメラそのものの動きは悪くなく
シャッタースピードや露出計、オートに少々ズレがありますが
調整ですむほどのレベルです。
ただし、裏蓋に大きなガタがあることと
セルフタイマーのボタンが押された状態で固着、
他にも油切れの兆候やほっておくと
固着してしまいそうな箇所がいくつかあります。
一度、分解して各部の清掃・注油でリフレッシュさせる必要がございます。
これか本格的に分解を進め
各部点検整備一式を行っていきます。

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