キヤノンA-1のカメラ修理

今日は「ザリガニの日」だそうですよ。
1927年のこの日、鎌倉食用蛙養殖場に餌として
アメリカザリガニが持ち込まれたのだそうです。
持ち込まれたのは20匹くらいだったそうですが
その中から逃げ出したものが爆発的に繁殖し
40年後には九州でも見かけるようになったどそうです。
私も子供の頃、煮干をぶら下げてサリガニ釣りやりましたねぇ。。。
こんなところに?っていうところにもいるんですよね。。。

さてさて

本日は「キヤノンA-1」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1978年、来るべき80年代に向けて
非常に先進的なカメラとしてデビューしました。
絞り優先AE、SS優先AEを始めとする
5つのAEモードを持つカメラです。
ファインダー内表示もデジタル表示となりました。

言われてみればこのあたりのカメラから
ボディ側から絞りの設定ができるようになっていったのかな
(A-1はマニュアル時にはレンズ側絞りリングの操作が必要ですが
絞り優先AE時の絞り設定はカメラ側から行う)

全て電子制御で行うためもあって
電池消費が激しいことでも有名で
高価な4SR44電池を使っても数ヶ月で使い切ってしまうこともあったようです。

キヤノンらしいカッコ良さですよね!
少々大柄ではありますがグリップが付いていることもあって
意外と重さは感じません。
A-1はやはりNewFDレンズが良く似合います。

お預かりしているA-1は、
まずAシリーズ定番のシャッター鳴きが発生しています。
加えて露出計、オートともにアンダー気味で
ネガ使用だとしても写真が暗くなりそうなほどです。
さらにオートも少々不安定でシャッターを切るたびに
大きく値が変動します。
全体的に動きが悪いところが多いようです。

電子制御カメラの中でも整備は大変な部類に入るA-1ですが
露出モードが多いため、テストもなかなか大変です。
基本的な整備清掃を行った後に
各モードの点検調整を行います。

ちなみに今回のA-1は大丈夫でしたが
基板内漏電を起こしているA-1をたまに見かけます。
(新品の電池を入れても1日もたたないうちに消費しきってしまう)
こうなると残念ながら当店では修理不可能です。
他にも修理不能な基板内もございますので
A-1でトラブルを抱えている場合は
事前にお問い合わせいただいたほうが良いかと思われます。

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