ニコンFフォトミックのカメラ修理

今日は5月18日ということで
「ことばの日」だそうです。
毎日、何らかの言葉を使って私たちは生活してるわけですが
言葉って使い方ひとつで与える印象が全く変わりますよね。
50年弱生きていますが未だに「日本語って、難しいなぁ」と思います(笑)
逆に上手く使うとすごく細かいニュアンスまで
きちんと伝えることができ、加えて、とても美しい響きと言い回しで
いろいろなことを表せるのは日本語ならではかな。。。と思います。
もっと上手に言葉を使いたいですね!

さてさて

本日は「ニコンFフォトミック」のカメラ修理を行っています。
フォトミックの修理ですが
今回はお客様とも打ち合わせた結果、露出計の修理は行いません。
フォトミックファインダーの露出計は
状況にもよりますが修理不能なことも多いです。
もちろんファインダー内部の清掃は行いました。

写真は整備後のものですが
(レンズは当店のテスト用レンズ)
当店にやってきたときには外観もかなりくたびれた感じだったのですが
随分キレイになりました。
独特の風貌のフォトミックファインダーですが
今回、お預かりしたものは初代のフォトミックファインダーです。
露出計は外光式です。「F」の文字の横に大きな受光部窓が見えていますね。
フォトミックファインダーは他にも
TTL方式で平均測光の「フォトミックT」
TTL中央部重点測光の「フォトミックTn」
これまでのファインダーは取り付けたレンズの開放F値を
ファインダー側でセットしなければいけなかったのですが
「ガチャガチャ」によって開放F値のセットが自動化された
「フォトミックFtn」があります。
ボディとファインダーの組み合わせによっては
普通に装着できない場合もありますので注意が必要です。

今回、お預かりしたこの個体も
随分長い間、使われずに眠っていたようで
定番のスローガバナー固着、
高速シャッターでの露光ムラ等々、各部の動きが悪くなっていました。
シャッター周り、巻上部、ミラー駆動部等、
動作する部分の清掃・注油を行った上で調整をしています。
結果、非常にスムーズに動作するようになりました。

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