日別アーカイブ: 2025年8月9日

ニコンFのカメラ修理

今日は「ながさき平和の日」を始め
いろいろ記念日が制定されていますね…
「8・9」と語呂も良いので
語呂合わせの記念日もたくさん制定されています。
そんな中に「ハンバーグの日」なんてのがありますね。
これも「ハ(8)ンバーグ(9)」と読む語呂合わせからだそうです。
ハンバーグ…子供の大好物ナンバーワンですよねぇ
あ、子供に限ったことではないですね
嫌いな方は本当に少ないと思います。
会社員時代はお昼や晩御飯に
びくドンやビッグボーイにも頻繁に行ってました。
お店でいただくハンバーグはこれがまた美味しいのですよねぇ
ここ数年、レトルトのお手軽ハンバーグや
マックのハンバーガーはたまに口にしますが
お店でハンバーグはずいぶんご無沙汰な気がします。
たまにはお店でじっくり美味しいハンバーグを
堪能したいですねぇ…近いうちに行ってみよう…

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
もはや伝説的な一眼レフですね。
1959年発売のカメラです。
ニコン初の一眼レフであり
ニコンFマウントが初めて採用されたカメラでもありますね。
ファインダー交換式で豊富なニッコールレンズ群
あらゆる撮影に対応するための膨大なアクセサリー群
システムカメラとしても非常に優れていて
報道分野等のプロカメラマンにも多く愛用されたカメラです。
細かいことはここでは触れませんが
「ニコンF」で調べると
いろいろなエピソードやデータが溢れるほど見られると思います。
発売当時から現代においてもやはり特別なカメラだと思います。

お預かりしている「F」はかなりの長い間
使われずに眠っていたものと思われます。
保管環境もあまりよろしくなかったようで
付属するファインダーやレンズにはかなりの
汚れがカビが見受けられ本体外装もかなり汚れてしまっています。
「ニコンF」といえばその堅牢性が語られることも多く
実際に非常に頑丈なカメラではありますが
さすがに今回は状態があまりよろしくなく
あちこちで動作不良が起こっている状態です。
シャッターはチャージ状態ではあるものの
レリーズボタンを押してもうんともすんとも言いません。
最初にアクションが起きるはずのミラーが動作不良で
全く動かない状況です。
ミラーを指で押し込んであげてやると何とかシャッターは切れるようです。
しかしながらとても精度が出ている状態ではありません。
定番のスローガバナ固着もおきています。

分解整備を行うことが大前提になっているカメラなので
整備性は非常に良好で調整箇所もいろいろなところに
組み込まれています。
まずはとにかく機械的に動作する部分をできる限り分解し
キレイに洗浄し最低限の注油を行って組み上げていきます。
ミラー駆動のためのバネは「ここまで必要か?」と思うほど
頑強なバネが使わているのですが
それでも積年の汚れや古い油脂で動かなくなるものです…
ミラー駆動バネだけではなく他のあらゆる部品も
基本的に太く厚く非常に丈夫に作られています。
その多くの頑強な部品が非常に高い精度で組み込まれるようになっています。
汚れをしっかり落として組み上げると
あれほど動かなかったのはなんだったんだというほど
きっちり精密に動くことが確認できます。
まだ仮組ですがおそらくわずかな微調整程度で
高速シャッターも十分な精度が出ると思われます。
さすがですね。
分解整備するたびにその完成度の高さに驚かされます。

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