オリンパス35DCのカメラ修理

毎年6月1日は「写真の日」ですね。
さぁ写真を撮りに出かけましょう!
・・・とはいかないですねぇ・・・お仕事しなければ。。。
6月は祝日が全くない月だから
「写真の日」が祝日になればいいのにな。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
少し前にも35DCの修理をご紹介しましたね。
コンパクトで簡単でとても写りのよい、3拍子揃ったカメラです。

今回、お預かりしている個体は
まず、感度設定リングが全く動きません。
もともと35DCの感度設定リングは回しにくい場所にあって
ピントリングを繰り出した状態でないと
回せないような作りになっているのですが
今回はそういう問題ではなくビクとも動きません。
何らかの原因で固着しているものと思われます。
加えてフラッシュ接点切替SWも固着していて動きません。

以前にもお話したとおり
35DCは機械制御シャッターでシャッターそのものには
電源は不必要ですが
露出計がある程度、振れていないとレリーズロックがかかるので
電池を入れないとシャッターは切れません。
まず電池を入れてシャッターを切ってみると
まずまず良い感じでシャッターが切れています。
明るさを変えてシャッターを切ってみると。。。
あれ?明るさが変わっているのに露出計の針が
明るいときと位置が変わりません。
「これは。。。」と思ってあまり振動を与えないように
電池を抜いてみると、それでも露出計は振れたままです。
どうやらボディ下部にある露出計本体の針が
ある程度まで振れると何かに引っかかるようです。
軽く振動を与えてやると元に戻るようです。

現状を確認したところで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

ところで、余談ですが。。。
35DCは露出計が振れていないと
シャッターが切れないと書きました。

では最初にフィルムを入れたとき
1枚目が出るまで「から写し」をするときには
余計なものが写らないように
キャップをして「から写し」をする人も多いはずですが
それはできないのでしょうか。。。

そういうときのために底カバー部に
「F」と刻印されたグレーのボタンがあります。
これを押しながらシャッターを切ると
露出計を強制的に動作させて
レンズキャップがされていてもシャッターを切ることができます。
もちろん電池が入ってないとダメですよ

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