ペンタックスMXのカメラ修理

昨日が節分ということは
当然、今日が「立春」ということですね。
まだまだ寒いですが暦の上では春の到来です!
それとは全く別の話で
今日は「西の日」らしいですよ
2月4日の語呂合わせですが
今日、西に向かうと幸運に巡り会えるそうです。
お店が終わったら西に向かってお散歩に出かけてみようかな(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
OM-1と並んで軽量コンパクトな機械制御一眼レフの
代名詞となっているカメラですね。
同じ「Mシリーズ」とはいえME系とは全く異なるカメラです。
SPやKシリーズで実績を重ねてきた
熟成の布幕横走りシャッターを搭載し
露出計は時代を反映してLED式になっています。
発売は1976年、
ちょっと意外ですがペンタックスとしての
純粋な機械制御シャッター搭載機はこのモデルが最後になるのですね。

お預かりしているMXは
まずシャッターが切れません。
チャージはできているようなので
レリーズ周りに何かしらの問題があるようです。
後でわかったのですがやはりレリーズロック部分の
動作不良が原因でした。
シャッターが切れる状態になって改めて
現状のチェックを行ってみると
1/1000、1/500は全く開かず、1/250も視野の両端で
1段以上の差が出ているようです。
先幕・後幕のバランスが大きく狂ってしまっています。
MXは一見、シャッターが切れているようでも
両端の露光差が出ていることの多いカメラです。
これが酷くなると後幕走行不良による
ミラーアップも発生する可能性があります。

写真は整備が一通り終わってから撮ったものです。
シャッター幕軸の清掃・注油を行った上、
各部の整備・調整を行っています。
新しい油が隅々に浸透するまで
動作が安定しないと思われますので
少し時間を置いてから最終調整を行います。

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