ペンタックスMEのカメラ修理

今日は「鰹節の日」だそうですよ。
鰹節は「世界一硬い食品」としてギネスブックにも出ているそうです。
確かにそのままだとそうですよねぇ。。。
おむすびの具や出汁の元、
お好み焼きやたこ焼き、冷奴にも欠かせませんね。
あぁ。。。熱々のご飯に鰹節と生卵。。。
鰹節ご飯が無性に食べたくなってきました(笑)

さてさて

本日は「ペンタックスME」のカメラ修理を行っています。
ペンタックスMシリーズは1976年11月発売のMXが最初で
その翌月12月にMEが発売されました。
それ以降のMシリーズ(MV1、MEスーパー、MG、MEF)は
全てこのMEがベースとなっています。
シャッターユニットはセイコー製縦走り電子制御シャッターです。
この小型シャッターユニットのおかげもあり
重量は460gと非常に軽量コンパクトなカメラです。
露出は絞り優先オート専用機です。
操作系も軽快で非常に使い心地の良いカメラです。

お預かりしているMEは
常に露出計が「UNDER」表示になってしまいます。
明るいところに向けても絞りを開けても変わりません。
そのためシャッターを切っても
シャッターが開きっぱなしになってしまいます。
基板周辺のリード線かハンダ付けの断線か
基板不良かと予測されます。
ME系は比較的、電子基板関連のトラブルは少ないほうではありますが
こういう症状もたまに見受けられます。

色々調べてみたところ
基板周りの導通やハンダに問題はないようです。
となれば後は基板内の問題と思われます。
MEは生産時期によって基板のバージョンがいろいろ異なるのですが
今回は中古部品のストックに同じ時期の基板があったので
交換で対応します。
整備完了後の動作チェックでも問題なく動作するようになりました。

MEといえばミラーアップしたまま固着。。。というトラブルが
非常に多いので有名ですが
このトラブルの原因はミラー駆動部のゴムブッシュの劣化が原因です。
今回の個体はシャッターそのものの動作はなかなか快調だったのですが
ミラー駆動部をチェックしてみると
問題のゴムブッシュの部分は既に対策品に交換されていました。
はっきりしたことはわからないのですが
MEの末期モデルはもしかしたら最初から
この部分はメーカーで対策済みかもしれません。
。。。というのも製造番号で末期のもので
ゴムブッシュのトラブルが発生している個体を
これまで見たことがないのです。。。

話が逸れました。。。
基板トラブルは何とか解消する目処が立ったので
シャッター周り、ミラー駆動部等々の整備を行っていきます。
MEも内部モルトの多いカメラなので
もちろん交換も行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。